
90年代の名車と聞いて思いつく車は何でしょうか?
たくさん良い車があった時代だと思いますが、スポーツカーの全盛期ではなかったでしょうか?
NSX、スカイラインGT-R、トヨタスープラ、RX-7、シルビア、180SXなど今では考えられない程たくさんのスポーツカーが走行していた時代でした。
今回はすごいタイトルになってしまいましたが、ここでは90年代の名車に危機がおとずれていることとその対策についてお伝えしたいと思います。
おおむね2分間くらいの内容です。
よろしければお付き合いください。
なぜ?90年代の名車が狙われているのか?
90年代の名車が狙われている背景にアメリカの25年ルールが関係していることが分かりました。
アメリカの25年ルールとはアメリカの国内で販売されていない車種は、基本的にアメリカの安全基準や排ガス試験に通っていないので、輸入しても一般道路で乗ることができません。
しかし、製造から25年が経過した車種に関しては、クラシックカーとして認定されるため試験を受ける必要がなく輸入して乗ることができます。これが25年ルールと呼ばれるものです。
実はこのようなルールがあることを最近知りました。

このルールがあるために、90年代の日本の名車に乗りたいアメリカ人は断念するしかなかったのですが、25年の時を経て解禁されたわけです。
90年代の日本のスポーツカーに興味があったアメリカ人にとってはやっと乗ることができる機会が訪れたのです。
しかも、日本では若者の車離れやエコカーブームにより人気が低迷しているため需要のあるアメリカに飛び立っています。
需要があることが原因で盗難が増加しているそうです。
もう少しで盗られるところでした・・・
昔の話のですがGT-Rを所有していた時に、もう少し発見が遅れていたら車両ごと盗難される危険が私自身にもありました。
その時の状況は、深夜0時過ぎに家の前に停めているGT-Rの盗難装置が大音量で鳴り響きました。
その時はすぐに盗られそうになっているとは思えず、何があったのかな?という程度でした。
そんな気持ちで玄関を開けると1台の車が猛スピードで走り去るところが見えました。
よく見るとGT-Rの助手席のドアが開いていました。
そこで初めて盗られそうになっていたことが分かりました。

まぬけと思われるかも知れませんが「まさか!自分の車が!!」といった感じでした。
しかし、どうやってドアを開けたのかが分からず開いている助手席のドアをおそるおそる見ても傷はなく、窓ガラスも割られていない・・・どうやって開けたのか?車の周りを一周するとトランクの鍵穴がなくなっていることに気付きました。
被害届を提出するため警察署に行ってわかったことですが、鍵穴からキーを複製する機械があれば、なんと20分ぐらいでキーが作成できると言われました。
おそろしすぎます。
当時はイモビライザーもありませんので、複製したキーがあれば普通にドアを開けてエンジンも掛けることが出来るためほとんど傷を付けずに盗難することが出来ることを知りました。
最近の車にはイモビライザーがあるため複製したキーではエンジンを掛けることは出来ませんが、90年代の名車にはイモビライザーが装着されていないため、上記の方法で盗難されているものと思われます。
どのような対策が有効なのでしょうか?
イモビライザーとは、電子的なキーの照合システムによって、専用のキー以外ではエンジンの始動ができないという自動車盗難防止システムです。 鍵の形状が同じであっても複製したキーではエンジンの始動をすることはできません。
盗難対策について
盗難防止対策で考えられる代表的なものは以下の4つになります。
2、振動やドアの開閉に感知する警報装置
3、ハンドル操作ができなくなる盗難防止用ハンドルロック
4、ドアキーとエンジンキーを別々にする
順番に説明をしていきます。
1、イモビライザーの取り付け
合鍵を作製されてもエンジンをかけることが出来ないイモビライザーを後付け出来ればよいですが、調べてみましたが商品と工賃込みで約6万円かかります。
2、振動やドアの開閉に感知する警報装置
警報装置に関してはエンジンを始動することで警報装置が解除されるため合鍵を作製して運転席のドアを開けて、エンジンを始動させるまでにそんなに時間がかかることはないと思います。
10~15秒の間にエンジンを始動してしまえばそのまま運転して盗難することが出来ますので警報装置だけで対策を取るのは難しいと思います。
犯行者もそのリスクを分かったうえで犯行を行っていると思います。
3、ハンドル操作ができなくなる盗難防止用ハンドルロック
盗難防止用のハンドルロックは外から見えるので視覚的効果が高く合鍵で車内に侵入したとしても取り外すのに時間がかかるので、効果のある対策だと思います。
5千円ぐらいで購入できます。
4、ドアキーとエンジンキーを別々にする
手間がかかる対策になりますが、ドアキーとエンジン始動キーを別々にしておくことで、例え合鍵で車内に侵入したとしてもエンジンキーを変えているのでエンジンを始動することが出来ません。
エンジンキーに連動している警報装置の場合はずーと鳴っていることになるので、おそらく犯人は退散すると思います。
私は安価で効果の高いエンジンキーを変えておくことを一番おすすめしたいです。
当然、紹介した4つすべての対策を講じることが一番良いと思いますが、費用面で躊躇している間に被害にあってしまっては何にもなりません。
まとめ
ツイッターでも90年代の名車を盗難されて拡散してほしいというツイートをよく見ます。
見るたびに私が経験したことがよみがえってきます。
深夜寝ていても物音が聞こえるとすぐ目を覚ましました。
窓を開けて車を確認していました。
毎晩続くので体調も崩したことを覚えています。
盗られそうになってから徹底しましたが、少しの時間でも周りの目も気にせずめんどくさがらずにハンドルロックも行うようにしました。
最初は本当にめんどくさかったですが習慣化すれば気になることはありませんでした。
20分の間でも目を離したら盗難されるかも知れないという意識が大切だと思います。
皆様の愛車が盗難されることがないように切に願います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき