バイクで前輪ブレーキを操作する際、車とは異なり、2本の指でかけたり、3本でかけたり、4本でかけたりと、さまざまな方法が可能だと思います。
ツイッターの投稿でも、ブレーキは何本が適切なのか悩んでいる方がかなり多く見られます。
ここでは、ブレーキ操作時における指の本数を含めた注意点についてお伝えしたいと思います。
内容はおおむね1分程度です。
ご一読いただければ幸いです。
ブレーキ2本がけの注意点
具体的な数値は把握していないため、統計は行っていませんが、多くの人がブレーキを2本(人差し指と中指)で操作している可能性があります。
私自身も二輪免許を取得後は2本で操作していました。
その理由は、4本ではなく2本でもブレーキ操作が十分可能だと簡単に考えていたからです。
しかし、現在は4本で操作しています。
4本に切り替えた理由は、2本の操作方法に潜む危険性を感じたからです。
第一に、万が一事故に遭った場合、ブレーキを2本で操作していない指がレバーに挟まれて指が切断される危険性があります。
第二に、急ブレーキをかける際、2本の指だけではレバーをしっかり握ることができないためです。低速での急ブレーキであれば2本でも問題ありませんが、高速走行では速度を十分に落とすことができない可能性があります。
第三に、2本で操作している場合、緊急事態が発生しパニックブレーキになった際、アクセルを完全に戻せずにブレーキをかけてしまい、転倒する危険性があります。(アクセルをまわしたままブレーキをかけた状態になることがあります)
研修で、100キロからの速度からブレーキ練習を行った際に、2本がけと4本がけを比較して練習しました。
繰り返し練習した結果、2本がけではしっかりと握ることができず、4本がけに比べて止まる距離が長くなることがわかりました。
私と同じ研修を受けていた周囲の人々も同様の結果に至りました。
通常の運転では2本がけで操作し、急ブレーキの際にのみ4本がけを行うという考え方もありますが、パニック時に冷静に操作できるかは疑問です。
パニック時に備えるためにも、日常的に4本がけでのブレーキ操作が必要だと考えます。
ブレーキの調整とかけ方
ブレーキレバーには間隔を調節できる機能が備わっている場合、四本でのブレーキ操作がしやすいように必ず調整しましょう。
多くの場合、丸いダイヤル式で数値が刻まれています。
バイクを購入してから調整をしたことがない人や、この機能に気づいていなかった人も多くいましたので、「自分のバイクにそんな機能が付いているのか?」と思った方は必ず確認してみてください。
ブレーキのかけ方については賛否があるかもしれませんし、私が述べるのは個人的な意見ですが、前輪ブレーキをかける際に私が意識している方法は、雑巾を絞るような感覚でかけることです。
さらに具体的に言うと、小指から順に曲げていき、最後に人差し指を曲げるようにしています。
意見は分かれるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
最後になりますが
教習中は教官の指示通りにブレーキを4本がけしていましたが、免許を取得してからは2本がけに切り替え、長い間その方法で操作してきました。
仕事の関係で偶然にも2本がけの危険性と4本がけの重要性を知る機会があり、修正することができました。
一度癖がついてしまうと修正に時間がかかるため、苦労した記憶があります。
SNS上で「2本がけ?4本がけ?」という投稿をよく見かけたため、少しでも参考になればとまとめてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。