
大型二輪免許の課題では波状路があります。
MT車では立ち姿勢ででこぼこ道を通過します。
AT車では座ったままでこぼこ道を通過します。
波状路は大型二輪だけの課題です。
普通二輪では波状路の課題がなかったので大型二輪の練習でとまどっている人も多いです。
ここでは波状路通過のコツをお伝えしたいと思います。
早く立つこと
大型二輪のMT車の場合は立ち姿勢で波状路を通過することになりますが、早く立ち姿勢をつくることがとても重要になります。
立ち姿勢のイメージはスキーのジャンパーのように前傾姿勢をとります。
45度くらい斜めになるイメージです。
自分では上手くできていると思っていても、実際はおしりが後ろに残るへっぴり腰になっている人が多いです。
へっぴり腰になっていると加重がバイクの後ろにきてしまうので、ハンドルが左右にふらついて不安定になってしまいます。
波状路を通過する前には早く立ってスキーのジャンパーのイメージをつくるようにしましょう。
後輪ブレーキを使います
実は立ち姿勢でのブレーキ操作は以外に難しいです。
ほとんどの人が初めて行う操作なのでとまどう方が多いです。
しかし、ブレーキで速度を調節しないとバイクが左右にぶれてしまいコントロールすることが難しくなってしまいます。
波状路では後輪ブレーキだけをつかいましょう。
速度は低速なので後輪ブレーキだけで十分です。
前輪ブレーキはバランスを崩しやすく操作が難しいので使わないほうがよいです。
タイムはあまり気にせず
波状路の課題タイムは5秒以上です。
半クラッチなどを使用せずそのまま通りすぎても4.0秒~4.5秒の間で通過できます。
仮にタイムが5秒未満のときも即失格ではなく、減点ですみますので無理をしてねばる必要はないです。
簡単な通過イメージは波状路の真ん中ぐらいまではトントンそのままの勢いで通過して、後半部分で後輪ブレーキと出来れば半クラッチを使って速度を少し落とす方法です。
これでまずは波状路に慣れることからやってみて下さい。
慣れてきたら波状路1本1本を登って降りるという操作ができるようになってきます。
それが出来ればタイムも7、8秒で通過できるようになります。
ただ、どれだけ時間をかけて通過しても加点はありませんので極端にねばる必要はないかと思います。
さいごに
バイクで立ち姿勢をとるだけで不思議なくらい自分が高い位置にいるように感じます。
立ち姿勢でハンドル操作やブレーキ操作をすることは長年、普通二輪を乗ってこられた方でも違和感を感じるものです。
最初から無理をして転倒をするとケガの危険性もありますし、苦手意識を持ってしまうこともあります。
早く立って、後輪ブレーキを使って、あまりねばらずトントン通過するイメージで初めは通過してみてください。
AT車については速度が早いと身体がはねあがってしまうので、アクセルを回しながら後輪ブレーキをかけて速度調整をすることに集中してください。
教習の参考になれば幸いです。motoyuki