
2016年8月13日に東広島市の山陽自動車道「八木松トンネル」で多重衝突事故が発生して2人が死亡し、多数の方が負傷されました。
その時はニュースでトンネル通過時の危険性として情報番組で取り上げていました。改めて通行時に注意する点を5つにまとめてみました。
①ヘッドライトを点灯しましょう。
トンネルに入る前にヘッドライトを点灯することは当たり前のことですが、以外と点灯していない車が多いです。トンネルを通行する時はヘッドライトを必ず点灯する必要があるのか?を調べてみると
(夜以外の時間で灯火をつけなければならない場合)
法第52条第1項後段の政令で定める場合、トンネルの中、濃霧がかかっている場所、その他の場所で、視界が高速自動車国道及び自動車専用道路においては200メートル、その他道路においては50メートル以下であるような暗い場所を通行する場所を通行する場合及び当該場所に停車し、又は駐車している場合とする 道路交通法施行令第19条より
②暗順応と明順応に注意!
暗順応(あんじゅんのう)とは明るい場所から暗い場所に入った時に暗い場所に目が慣れていくことをいいます。
普段の生活では映画館やおばけ屋敷に入った時がこれにあたります。逆に明順応は暗い場所から明るい場所に入った時に、最初はまぶしくてよく見えませんがだんだん見えてくると思います。
これを明順応といいます。問題は暗順応と明順応では目が慣れるのは、どちらが早いか?です。実は明順応の方が目が慣れるのが早いのです。
暗順応の方が目が慣れるのに時間がかかります。
つまり、昼間はトンネル入口にはいったときに暗さに目が慣れるのに時間がかかってしまうので、前車との車間距離を多く取っておかないと追突する危険性が高まることになります。
また、暗順応は若い10代、20代の間は暗いところに入っても目がすぐ慣れてきますが、年を重ねるに連れて目が慣れるまでに時間がかかると言われています。
実は夜間視力を測る検査機があります。
主に高齢者の更新時の講習で使用することが多いのでが、明るい光を30秒間程見た後に画面がまっくらになります。まっくらの中に表示されている指標が何秒で見えることが出来るかを計測します。
10代、20代の若い人でしたら3秒~10秒で見えますが、60歳代、70歳代になると個人差はありますが平均60秒かかる場合があります。
この60秒間は完全に目が暗さに慣れていないわけですからトンネル内で渋滞などで停車している車の発見が遅れてしまい、追突事故になってしまうことがあります。
機会がありましたら自分の夜間視力がどれくらいかを確認してみて下さい。
現在、私は30秒かかっています。だから、若い時よりもトンネルに入る前には車間距離をたくさん取るようにしています。
③トンネル通行時は右に寄りやすい??
あたり前ですがトンネル内は暗いので同じ道幅の道路でも狭く感じてしまいます。
その結果無意識に道路の中央線寄りを走行する車を見かけます。反対車線を走行する車も中央線寄りを走行する形になりますので、接触する危険性が高まります。
ミラーで走行位置を確認して意識して左寄りを走行することで対向車との接触を防止することが出来ます。
④トンネルの長さを確認しましょう!
私はいつも万が一の事故に備えてトンネルの入口に記載しているトンネルの長さを確認しています。
なぜ?確認する必要があるか?ですが、トンネル内で事故が発生した時に車から降りて出口に向かった方が近いのか?逆に入口に戻った方が早いのか?を判断するためです。
東広島市で発生した事故のようにトンネル内の事故では火災が発生するケースが極めて多いです。
事故情報を知らずに高速でトンネルに進入し気づいたら追突をしていて火災が発生してしまうことがあるからです。
トンネル内で火災が発生すると酸素がなくなり一酸化炭素中毒で死亡してしまう可能性もあるため、一刻も早くトンネルから脱出する必要があります。
救助が来るまで車内で待機していると大変なことになります。
また、非難で移動する場合はハンカチなどで口、鼻をおおい腰を低くして視界が悪い場合は壁をさわりながら非難することが有効だと言われています。
⑤細かいことですが・・・
最後に細かいことになりますがトンネル内は排気ガスが臭いので、トンネルに入る前に窓を閉めることと車の場合は外からの空気が入らないように内気循環にしています。
また、トンネル出口で横風にハンドルをとられないように、少し速度を落として出口をでるようにしています。
出口付近横風注意などの掲示をしていることがありますので、情報を見落とさないことが大切ですね。
最後に私の失敗談はサングラスをかけたままトンネルに入り何も見えなくなってパニックになったことがあります。
運転し始めのころでサングラスを付けていたことを忘れて一人であたふたした記憶があります。
トンネルでの悲惨な事故が発生しないことを祈っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき
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