教習所によって進め方に違いはありますが、ここでは2段階の5時限目の教習ケース・スタディについてお伝えします。
この時間はシミュレーターを使うことが多いと思います。
交差点で発生している事故パターンを学習することになる貴重な時間です。
シミュレーターでは事故をしてもケガをすることはありません。
その特性を活かして事故を体験してもらうことになります。
右折と直進の事故
バイクの事故で気をつけないといけないのが右折と直進の事故で、よく右直事故と言われている事故です。
まず、バイクで気をつけないといけないことは、交差点を直進するときに対向の右折車が曲がってこないか?を確認する必要があります。
直進が優先だ!と思っていて急に対向車に右折をされると対応が遅れることになります。
曲がってくるかも知れない!と常に用心しておく必要があります。
更に交差点内でバスやトラックなどがいる場合は、その大きな車両のせいでバイクが見落とされる可能性があります。
自分のバイクが見落とされるような大きな車両が周りにいないか? 探すように確認をするべきです。
逆にバイクで右折する場合も大きな車両があれば対向車両が見えなくなるので、速度を落としてしっかり確認する必要があります。
バイク同士で事故になることもあります。
焦らずに発進しないように注意をしましょう。
出会頭の事故
出会頭事故は特殊な言い方になるかも知れませんが、交差点で横から出てきた車両とぶつかる事故になります。
信号機が設置されていない交差点で注意が必要です。
バイクが優先道路を走行している場合は特に走行位置に注意をする必要があります。
バイクは基本的に道路の左寄りを走行していることが多いですが、左寄り走行をしていると左側から出てこようとしている車両からバイクが見落とされやすくなります。
また、バイク側からも左側から出てこようとしている車両の発見が遅れてしまいます。
この対策については、道路の右寄りを走行することでお互いに発見が早くなります。
少し走行位置を変えるだけで大きな対策になりますので、是非実践してみてください!
追突事故
追突事故も交差点で多発している事故の一つになります。
シミュレーターの場面では悩ましいタイミングで黄色信号に変わったりします。
その場面ですぐにミラーで後続車の確認をして止まるか?そのまま進行するか?の判断を行うことになります。
黄色信号に反応して急ブレーキにならないように注意が必要です。
黄色信号→ミラーで後方確認→判断→操作の対応が必要です。
歩行者、自転車
交差点で注意することは四輪車やバイクだけでなく歩行者や自転車にも注意をすることが必要です。
バイクの場合は被害者になることを前提に考えてしまうことがありますが、加害者になる可能性も当然あるわけです。
シミュレーターの場面の中でも、斜め横断をしてくる自転車や車の間を通り抜けてくる歩行者の場面などがあるので、路上走行をイメージして練習を行いましょう。
大切なことは何キロで走行していたら、自分も転倒せずに安全に停止することが出来るかだと思います。
まとめ
ケース・スタディではシミュレーターを使用して交差点事故について理解を深めて対策を考えることになります。
わたしはこの時間の教習は四輪車免許有り無しにかかわらずライダーにとって、とても大切な時間だと思っています。
右直事故、出会頭事故、追突事故、歩行者、自転車との事故について理解を深めて事故防止に役立てましょう。
具体的に何キロだったら安全に停止することができるかを考えることがとても大切だと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
次回は、2段階6時限目のカーブの安全走行・体感走行についてお伝えします。
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