
立ちごけという言葉はいやな響きです。
わたしも過去に立ちごけをしたことがあります。
一度経験すれば、それが勉強となり同じミスをしないように注意をするわけですが、
出来ればそんな経験はない方がよいに決まっています。
今回はわたしが28年間、バイクに乗ってきて体験したことやヒヤリとしたこと、他のライダーさんから聞いた、
立ちごけの場面とわたしが思う対策についてお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
1 サイドスタンド浅がかり
サイドスタンドがしっかり出ていなくて、転倒するケースが多いです。
教習をしているときに、教習生がバイクから離れたときに、
バイクがバタン!と倒れることがよくありました。
対策としては、単純ですが
しっかりスタンドが出ているか?
2、3回スタンドを蹴って確認する必要があります。
2 乗り降りするとき
乗り降りするときにバランスを崩して、転倒するケースもよくあります。
転倒防止のために、バイクにまたがってからサイドスタンドをはらう、バイクから降りる前にサイドスタンドを出すようにすることで、転倒することを防止できます。
教習では、サイドスタンドが出たまま走行することを防止することために、サイドスタンドをはらってから、バイクにまたがるように指導していますが、
現行のバイクでは、サイドスタンドが出たままでは安全装置が作動して走行できないので、転倒防止を優先した方がよいです。
3 ハンドルロック
意外と怖いのがハンドルロックをしていることを忘れていて、
バイクにまたがろうとした時に、ハンドルが動かないことで、
バランスを崩してしまう場合があります。
対策としては、
バイクにまたがる前にキーを差し込んで、ハンドルロックを解除しておくべきです。
急いでいるときに注意が必要ですね。。。
4 ディスクロック
うっかり取り外すことを忘れてしまうことが多いのが、盗難防止アイテムのディスクロックです。
わたしは過去に取り外すことを忘れて、発進してしまうことをやらかしました。
大きな音をたてて転倒しそうになりました。
ディスクロックにゴムがついていて、前輪ブレーキにゴムをひっかけていれば、
ディスクロックの取り外し忘れを防止できますので、
ディスクロックを使用されている方は、取り外し忘れに注意が必要です。
5 坂道で動く
立ちごけとは違うかも知れませんが、
わたしは過去にサイドスタンドをしっかり出してバイクを停めていたのですが、
ギアがニュートラルだったため、バイクの重さで勝手に動き出してしまい、
転倒してしまいました。
めちゃくちゃショックでした。。。
それから平地でも坂道でもギアを1速に入れて、バイクが絶対に動かないように停めるようになりました。
お気をつけください。
6 エンスト
エンストをしたときに、バランスを崩して転倒するケースもあります。
よくあるのは、アクセルを回す量が少なくてエンストするケースです。
教習をしているときに、一番多くアドバイスをしてきました。
エンジン音が大きくなると、自然とアクセル量が少なくなってしまう傾向が強いです。
知らない間にほとんどアクセルを回していない状態で、クラッチをつないで発進することがくせになってしまうことになります。
誰からも指摘されることはありませんので、
習慣化されてしまうことが怖いです。
7 2速、3速発進
信号待ちなどで停止している間に、1速に入れたつもりになっていて、
2速や3速で発進しようとしてエンストをしてしまい転倒するケースがあります。
1速に入れるときの注意点は、
バイクが動いている間に、減速チェンジをして停止する前に、1速に入れておくことです。
バイクが動いている方がギアが入りやすいです。
バイクが停止しているときに、1速に入れるときは、半クラッチにしてからクラッチを握ると、ギアが動きやすくなりますまで、一度試してみてください。
8 山道の信号待ちでの傾斜
これは最近経験したことで、一瞬ドキッ!としました。
信号待ちで停止しようと左足を出したときに、
傾斜があったために自分が思っていた位置で、
足がなかなか地面につかなかったので焦りました。
それと停止したときに思っている以上にバイクが左に傾いたので、
バイクを支えるのに力が入りました。
目で見た傾斜と実際の傾斜が違っていたのです。
危うく転倒するところでした。
夜間はもっとわかりにくくなるので更に注意が必要です。
9 Uターン時
これも立ちごけとは違うかも知れませんが、Uターンをするときも転倒に注意です。
自分が思っている以上にハンドルが切れ込むことでバランスを崩しやすくなります。
特に右にUターンをする場合は、アクセルとガソリンタンクが近くなるので、操作がやりにくくなります。
やりにくいだけなら良いのですが、アクセルを回し過ぎたときにバイクがふくらんでしまい、ブレーキを強くかけてしまい転倒してしまうことが怖いです。
わたしは特に右にUターンするときに注意をするようにしています。
道幅が狭いと感じたらUターンをせず、広い駐車場などを利用して迂回するようにしています。
バイクから降りて押して向きを変えることも転倒防止策になりますが、
取り回ししている間に、転倒する危険性もあるので、
バイクに乗ったまま走行して迂回をすることが、転倒のリスクを減らすことができます。
10 変速忘れ
実は、過去にツーリングで疲れ果てて交差点を左折するときに、
速度は落としたのですが、変速することを忘れていて、曲がっている最中にエンストをして転倒しそうになった経験があります。
4速に入ったままでした。。。
自宅から100mも離れていない交差点で転倒するところでした。
今思えば疲れていたので、家に帰ったつもりになっていたような気がします。
さいごに
タイヤが2つしかない乗り物なので、誰でも転倒のリスクがあります。
苦い経験をして次に活かすことも重要ですが、
できればそんな経験はしない方がよいに決まっています。
今回の記事が立ちごけ防止策の1つになれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき