
わたしは教習所で指導員を20年間やっていました。
四輪、バイク、学科、試験官、講習などたくさんの業務を担当していました。
今回は、高齢者講習を受ける前にコースの下見が必要なのか?という内容を、わたしの経験よりお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
下見に来られていました
講習で走行するコースの下見に来られる方なんているのか?
と思われるかも知れませんが、実際に下見に来られる方はいました。
たくさんの方が来られていたわけではありませんが、わたしの感覚で5日に1人ぐらいの割合だったと記憶しています。
教習コースの付近でウロウロされているので、何?お探しですかと声を掛けると来週、高齢者講習があるのでコースの下見に来たと言われました。
最初に聞いたときは、講習のために下見に来るなんて凄い!と思っていました。
たまたまこの方が特別な方なんだろう?と考えていたら、同じように下見に来たと言われる方が増えていきました。
受講者の数が増えていますので、現在の方が下見に来られている方が多いと思っています。
下見の必要はありません
結論が遅くなりましたが、下見に来る必要はありません。なぜなら、高齢者講習の実技は試験ではないからです。
それから、走行するコースは助手席に乗っている指導員が丁寧に案内をしてくれますので、安心してください。
下見に来られた方と話をしていてわかったことは、試験だと思い込んでいることです。
昔に試験場で一発試験を受けていた、あの時のイメージが鮮明に記憶として残っています。
話をしていて驚いたことは、50年以上前のことを鮮明に覚えていて、クランクで失敗したとか、コース間違いをして試験に落とされたなど本当に詳しく話をしてくれます。
ただ、どこまでが本当の話なのか?はわからないので100%信用はしていなかったです。
話を戻しますが、高齢者講習で運転をする時間が1人おおむね15分間教習所内のコースを走行することになります。
教習所によって違いはあるかも知れませんが、走行前に教室でコース図を使ってコースの説明をしてくれます。
走行するときも助手席の指導員が早め、早めにコースを言っていきますので安心してください。
万が一、走行するコースを間違えても何も問題はありません。
採点はしていませんが、走行後にアドバイスをするために、
指導員はメモを取る場合があります。
それを見て採点をされていると勘違いをされている方は多いと思います。
これは覚えておいて欲しいです。
さいごに
はじめて教習所に講習を受けに行くとなると誰でも緊張をすると思います。
実際にとても緊張されている受講者の方をたくさん見てきました。
講習を受けることに不安があるから、下見に行こうとなりますが、
講習は試験ではなく、採点もしません。
鬼教官のような指導員はいなくなりました。
丁寧にコース指示をしてくれます。
講習会当日はどうか楽な気持ちで走行してください。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき