【二輪免許】バイク検定で緊張するのは減点の説明が影響しているかも
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わたしは教習所で指導員と検定員(試験を担当する人)を20年間していました。

バイクの教習が終わり、最後の試験(教習所では検定と呼んでいます)を受ける直前に

教習生から『緊張してお腹が痛い!』とか『緊張して変な汗が出てきた!』という言葉を聞くことがとても多かったです。

緊張しています!と言ってくれる人は、10代の方から60代の方まで幅広い年齢層の方から聞くことがありました。

今回は、わたしが検定を担当していた中で教習生の方が緊張するキッカケになる『ある説明』についてお伝えしたいと思います。

近々、検定を予定されている方やいつかバイク免許を取ろうと考えている方の参考になりましたら幸いです。

よろしければお付き合いください。

いきなり検定ではない?

検定当日に教習所に来校して『さぁ検定がんばるぞ!』と意気込み十分な方がおられますが、実はいきなり検定をすることはありません。

では、『何をするの?』となりますが、

検定前に『検定説明』というものを教室で聞くことになります。

この検定説明は検定員(試験ができる資格を持っている人)が行います。

受検者の人数や使用するコースによって違いはありますが、おおむね30分~50分説明を行います。

50分!! 何をそんなに話をするの?早く走らせてとなりますが、どこの教習所でもこの『検定説明』を受けることになります。

だから、11時から検定を実施している場合であれば、10時から検定説明を開始することになります。

わたしが勤務していたときに、11時からが検定なので11時前に受付に来られる方がたまにおられましたが、

検定説明を聞いていないと検定を受けることが出来ないので、かわいそうですが検定をキャンセルすることになることがありました。

顔色が変わる検定説明の内容

わたしも検定の説明を担当していました。

検定の説明では、検定コースの発表、走行の順番、採点の範囲、減点の内容、コースの順路などを説明していくのですが、

その中で、教習生の顔色が変わり、緊張感が一気に高まる場面がありました。

それは、『検定の中止事項』を説明するときでした。

検定の中止事項とは、言い換えれば『こういう操作や行動をすると検定が不合格になる』というものです。

しかも、検定中止事項は大きくわけて4つもあるのです。

・危険行為・・・減点ではなく一発で不合格になる行為です。信号無視や一本橋から落ちるなどたくさんの項目があります。

・減点超過・・・検定は減点方式ではじめは100点の持ち点がありますが、ミスをすると減点をされていきます。最終的に70点以上あれば合格ですが、減点が増えていき70点を下回ってしまうと、そこで検定中止となります。

・検定員補助・・・事故になることを防ぐために検定員が口頭による補助やハンドル補助を行うことです。例えば、他の車を見落として発進しようとしている場合などで、『右から車が来ています!止まってください』と検定員に言われれば、そこで検定は中止となります。

・指示違反・・・これは検定員の指示に従わない場合で、適用することはほぼありません。

わたしは適用したことはありませんでした。

この4つの説明をたっぷりと聞かされた教習生は『こんなに中止事項があるのか』、『はじめて聞くような言葉がある』、『自分は一本橋がうまく出来る気がしない』など頭の中で『検定中止』の言葉が頭の中で増幅していきます。

説明を聞いてくれているみなさんの顔色がどんどん悪くなっていったことを今でもハッキリと覚えています。

トラブル防止??

教習生からよく聞かれたことは、『緊張させるために中止事項を説明しているんですか?』という言葉でした。

もちろん、緊張させるために中止事項を説明してわけでがありません。

目的は、『トラブル防止』のためです。

トラブル防止???

検定で不合格になった方が不合格になったときに、『そんなこと聞いてない!』と言って激怒される方がいました。

そんなに何件もあったわけではありませんが、検定説明の中で中止事項を説明してもこのように言われることがありました。

だから、緊張させるためではなく『トラブル防止』のために説明しています。

なので、わたしが検定説明を担当していたときは『緊張させるためではないですよ』と説明の前と終わったあとに必ず付け加えて言っていました。

だから、これから検定を受ける方に知っておいて欲しいことは、検定説明で必ず検定中止事項の説明を聞くことになりますが、

『トラブル防止』のために説明しているものであって、受検者を落とそうとしているわけではないことを、絶対に忘れないでくださいね。

そもそも教習所は卒業検定で全員が合格して欲しいと願っています。

なぜなら、次の教習生が入校できるからです。

これは、どこの教習所でも同じ考えだと思っています。

さいごに

わたしもそうですが、誰でも卒業検定という言葉を聞くと緊張するものです。

バイク免許を取ったお笑い芸人さんも『色んな舞台を経験してきたが、検定が1番緊張した』とラジオで話をしていたことがありました。

そんな緊張している状況で、『検定中止事項』というワードが出てくると誰でも緊張するものです。

その緊張感を緩和するために、今回お伝えさせていただきました『トラブル防止』のために説明していることを、念頭に置いていただき検定合格に向けて頑張ってくださいね。

応援しています!!!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。もとゆき

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