
わたしは教習所でバイク指導を20年間していました。
その中でギアチェンジの指導もたくさんやっていました。
うまくギアチェンジが出来ない教習生から、『どうすればギアチェンジがうまくなりますか?』と質問されることがありました。
今回は、わたしがギアチェンジを指導していた時に感じていた事やギアチェンジがうまくなるアドバイスについてお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
何キロでギアを変えるか?
ギアチェンジのバイク指導をしている時によく聞かれた質問は、『何キロになったらギアを変えるのか?』でした。
この質問に対して、具体的な数字を伝えるとスピードメーターばかりを見てしまうので、
具体的な数字は言わずに指導をしていました。
加速チェンジの場合は目安としてエンジンの音がうるさくなったら変速するように伝えていました。
多少変速タイミングが遅れても変速することは出来るので、
少しエンジン音が大きくなったところで加速チェンジをするようにアドバイスをしていました。
減速チェンジが苦手
加速チェンジは、音が大きくなったら変速するを徹底すれば割りと簡単に習得することが出来、変速することに楽しみも出てきますが、
減速チェンジは『苦手』としている方が多かったです。
その理由は、減速操作である前後ブレーキに集中していると減速操作が遅れたり、忘れてしまうことがあるからです。
加速チェンジの場合は、速度を上げよう!と思ったら変速しないと速度を上げることが出来ませんが、
減速チェンジの場合は、前後ブレーキで速度を落とすことが出来るので、
ついつい減速チェンジを忘れてしまうのです。
なので、わたしがアドバイスをしていたことは場所によって走行するギアを指定することでした。
例えば、交差点を右左折するときは、2速で曲がるといった具合に、具体的にアドバイスをしていました。
そんなことをしたら免許を取って路上に出た時に困るのでは?と思われるかも知れませんが、
路上に出てからも活用することは出来ます。
例えば、交差点を右左折するときは2速で曲がると決めておくことで、
路上でバイク乗り始めのときに、頭の整理がやりやすくなります。
緩やかなカーブは3速にしておこうとか、50キロ道路では4速だ!といった具合に決めておくことで迷いがなくなります。
うまくなるコツ
ギアチェンジがうまくなるコツですが、教習をしていたときに、いつもアドバイスをしていたことは、
こまめにギアチェンジをすることです!
とにかく最初はギアチェンジの回数を増やすことを意識しましょう。
当たり前ですが、頭の中でどれだけギアチェンジのことをイメージトレーニングをしても、
実際にギアチェンジをやってみて、失敗もすることで分かることや質問することを発見するものです。
だから、『信号が赤だからこのギアのままでいいや』と思わずに、『赤信号で止まるけど2速に変えよう!』という気持ちが大切です。
1時間の練習で20回ギアチェンジをする人よりも1時間に40回ギアチェンジをする人の方が、うまくなるのが早いです。
これは、実際にわたしが指導をしていた時に見てきた事なので、自信を持って言えることが出来ます。
間違えてもいいのでたくさんギアチェンジをしましょう!!
さいごに
失敗を恐れてギアチェンジをすることが慎重になり過ぎている方をたくさん見てきました。
失敗したくない気持ちはわかりますが、いくら頭の中で考えてもギアチェンジが上達することはありません。
当たり前過ぎるアドバイスかも知れませんが、たくさんギアチェンジをする、
その時間練習をしている教習生の中で、1番たくさんギアチェンジをする!というぐらいの意気込みで練習すると、
必ず上達します!
たくさん見てきたので断言することが出来ます。
慣れてくるとギアチェンジは本当に楽しいですよ。
練習頑張ってくださいね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。もとゆき