高齢者講習で実施する4つの視力検査の内容をお伝えします!
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はじめて高齢者講習を受ける方で、講習ではいったい何をするの?と

不安に思われている方は多いのではないでしょうか?

高齢者講習では、講話と運転実技検査と視力検査をすることになります。

視力の検査になりますので、試験ではありませんのでご安心ください。

4つも視力検査があることに驚いている方は多かったです。

高齢者講習の運転実技については、他の記事でも記載していますのでよろしければ

下記ご参考にしてください。

今回は、高齢者講習で実施する4つの視力検査に的を絞ってお伝えします。

よろしければお付き合いください。

1、静止視力検査

これは通常よく行われている視力検査でランドルト環(上下左右のうち1ヵ所が欠けた環状のもの)と呼ばれるものを見て、切れている方向を伝えてもらうことになります。

 

C ⇐ こんな形をしたものです。

 

免許更新でいつもやっていただいているので心配する必要はありません。

いつも通りにやってください。

仮に高齢者講習での静止視力検査で

免許証を更新する最低視力に足りなかったとしても講習を終えることは出来ますので安心してください。

ただし、試験場や警察署で行う場合に、最低視力を下回ってしまうと免許更新が出来なくなりますので、眼科やメガネ屋さんで相談しておくことをおすすめします。

2、動体視力検査

動体視力?という言葉自体はプロ野球などのスポーツの世界で耳にしたことがある方もおられるのではないでしょうか?

車や原付バイクが走行しているときは、あたり前ですが速度が出ているので止まっている(静止)しているときに比べると、

他の車や自転車などが見えにくくなります。

駅のホームで目の前を通り過ぎる電車内の乗客を窓越しに見ようとしても、はっきり見ることは出来ませんよね。

個人差はありますが、60歳を超えると動体視力が低下すると言われています。

動体視力が低下しているのに、そのままの運転を続けていたら発見が遅れたり、見落としに繋がることが危険なので、検査で動体視力の数値を確認してもらいます。

動体視力の検査は免許更新時には行いませんのでご安心ください。

高齢者講習のときだけ行うものだと思っていただければ結構です。

動体視力の検査方法は検査機内を両目で見ていると、小さなランドルト環が遠くから近づいてきて段々と大きくなっていく中で、切れている方向が見えたらボタンを押して解答してもらうことになります。 

イメージは  ・  C   C   C 

上記のようなイメージです。はじめは切れている方向が分かりませんが、徐々に見えてくるようになります。

動いているものを見たり、自分が移動しているときには周りが見えにくくなるのは想像出来ると思いますが、

70歳以上の受講者動体視力の平均は・・・実は0.2でした(わたしが担当した経験値です)

しかも、測定速度は30キロの低速で静止視力が1.0や1.5ある方でも、0.2の結果になる方が多かったです。

この結果を踏まえて走行速度を控えめにしましょう!とアドバイスをしていました。

3、夜間視力検査

夜間視力検査については、ほとんどの方がはじめて聞く検査だったので、不安に思われていた方が多かったです。

この検査は明るい所から暗い所へ入ったときに、目が暗さに慣れるまでの時間を計測するものです。

具体的には、検査機内の明るい光を30秒間見続けた後、光が消えてまっくらの状態の中で出てくるランドルト環の切れている方向が見えたらボタンを押すという検査になります。

検査としては、早く見えた方が良いわけです。

70歳以上の方の平均時間は、実は、60秒になります! (わたしが担当した経験値です)

その時間が長いのか?短いのか?

20歳代の方が同じ検査をすると平均時間は、

なんと!3秒~7秒となります。

つまり、60秒はとても長いという事が言えます。

この検査結果を踏まえてお伝えしていたことは、2つありました。

1つは、昼間トンネルに入ったときに中の状況が見えにくくなるので、速度を落としてトンネルに進入して下さいという事と、

2つ目は夜間運転するときに、対向車のライトの光を直視したときには、速度を落として目が回復するのを待つか?左に寄せて停車をして回復を待つか?どちらかを行うようにしましょうとお伝えしていました。

4、視野検査

視野検査も多くの受講者の方がはじめて受ける検査になります。

具体的には水平視野検査と呼ばれるものになります。

検査の目的は、左右の見える範囲を確認してもらうことになります。

試験ではありませんし、免許更新時にも実施することはない検査です。

検査のやり方は、ある1点の物を見つめたままで左右に物体を受講者の方の肩に向けて動かしていく中で、

その物体が視界から見えなくなったら声をかけてもらったり、合図を送ってもらうことで、どこまで見えていたかを計測するやり方になります。

注意すべき点は、正面のある点を見つめたままにしておくことですが、横に物体が動いていると、どうしてもその物体を見てしまうので検査のやり直しになることが多かったです。

これも若い時と比較する説明を受けることになりますが、若いときで200度くらいの視野があります。ちょうど両肩が見えるくらいです。

これが、加齢と共に狭くなってしまい、70歳代になると個人差はりますが150度くらいに狭くなってしまいます。

この結果を元にアドバイスさせていただいていた事は、意識して顔を動かして視野が狭くなっている分を補うようにすることをお伝えしていました。

さいごに

今回は、高齢者講習で行う4つの視力検査についてお伝えしましたが、

静止視力検査については、免許更新時にまた行いますが動体視力と夜間視力と視野の検査については、免許更新時には行うことはありませんのでご安心ください。

検査の目的は自分の目の状態を知っていただくことで

今後の運転に活かしてもらうことが目的です。

数値だけを聞いて若い人と比べるとこんなにも低いのか?と落ち込まれるかも知れませんが、

それを受け入れていままでの運転を見直すキッカケにしていただくことで、継続して安全に運転することが出来ると考えます。

今回の内容が参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき

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