指導員をしていたときに、このような40代の教習生さんがおられました。
昔はバイクに乗っていましたが、仕事や子育てで忙しく、長らくバイクに乗れていなかった。
ふとバイクのYouTubeを見ていると、とても気になる大型バイクを見つけました。
子供も大きくなり時間ができたので、大型二輪免許を取りにきました。
しかし、大型バイクに乗りたいと思って意気込んでいたが、途中で挫折し、中型バイクにした方がよいか?と悩まれていました。
実は、このように相談を受けることが結構ありました。
私としては、せっかく大型二輪に興味をもったのだから、ぜひ大型二輪に乗っていただきと思っています。
これから大型二輪にチャレンジしようか悩まれている方、今大型二輪教習に通っているけど挫折しそう、という方に向けて、
今回は、大型二輪教習で挫折する方が多い主な原因と、その対策をお伝えします!
よろしければお付き合いください。
挫折の原因①
操作が難しくて、課題に合格できない!
一番大きな原因はこちらだと思います。
特に一本橋(平均台)で苦戦される方が多いです。
横幅30センチ、長さ15メートルの台の上から落ちないように通過する課題があります。
しかも、落ちないように通過するだけでなく、タイムの課題もあります。
そのタイムですが、10秒以上かけて通過することが課題になります。
この10秒が想像以上に長く感じます。
普通二輪教習でも一本橋のタイムに課題があり、7秒以上が課題タイムとなっています。
たったの3秒差ですが、この3秒に苦しめられている教習生さんを本当にたくさん見てきました。
対策①
対策について、ずばり!目標タイムを7秒以上に設定することです。

20年の指導員経験から正直にお伝えしています。
10秒以上と意気込むことで余計な力が入ってしまい、失敗する教習生さんをたくさん見てきました。
まずは、7秒で通過する精度を上げることに集中して練習をしてみてください。
タイムが足りないと卒検では失格になるのでは?と思われるかも知れませんが、
実は、タイムが10秒に足りない場合は、『タイム減点』で1秒につき5点の減点となりますが、即失格になることはありません。
7秒で通過した場合は、15点の減点になりますが、それ以外の課題で減点をされないようにすれば、一本橋のタイム不足を補うことができます。
わたしの経験になりますが、バイクの卒検を担当していたときに大型二輪の教習生さんで一本橋を10秒以上で通過していた方は、1割~2割くらいの方しかいなかったと記憶しています。
ほとんどの方が一本橋でタイム減点になっていました。
挫折の原因②
大型バイクが思ったより重いので、体力的にキツい!
地味に効いてくるのがこの原因です。
特に、私と同世代の方、私より上の世代の方から多くお聞きしました。
対策②
実は力が入りすぎている教習生さんが多かったので、脱力することが大事です。
脱力するために身体が前のめりになり過ぎないように気を付けてください。
前のめりになることでハンドルに力がかかることになり、バイクのセルフステアの機能を活かすことが出来なくなります。
バイクのセルフステアについては、よろしければ下記の記事を参考にしてください。
セルフステアを使えないことで、自分の思い通りの走行位置が取りにくくなった結果、力技でなんとか対応しようと思い、ハンドルに力をかけてしまうことになります。
さいごに
乗りたい、乗ってみたいバイクがあって、大型二輪免許を取りにいく方は多いと思います。
しかし、教習途中で決意が揺らいでしまう方を見てきました。
わたしは、普段の生活では味わえないワクワク感を体感するために大型バイクに乗って欲しいと心から思っています。
もちろん、無理に乗ってくださいとは思っていません。
ただ、いつか大型バイクに乗り換えたら良いと思っていたら、それこそ体力的なことが気になって、結果的に断念することになってしまうかも知れません。
だから、わたしは大型二輪に乗りたいとを決めたときの気持ちを大切にして、あこがれの大型バイクに乗ってみることを指導員をしていたときにすすめてきました。
今もその気持ちが変わることはありません。
後悔しないためにも、乗りたいと思っていたバイクに乗りましょう!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
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