普通免許取得後は、運転していたけど就職などの理由から、運転する機会が減ってしまい、気づけばブランク歴だけが長くなってしまったという方は多いのではないでしょうか?
そのまま運転する機会がないと思っていたら、お子さんの塾などの送迎や親御さんの病院などへの送迎をする理由から、急に運転する必要が発生し、教習所へ練習に来られた方を担当させていただくことがありました。
過去の指導員経験から、ブランク10年でも運転感覚が残っているか?についてお伝えします。
結論 運転感覚が残っている人が多かった
数値を細かくカウントしたわけではないので、あくまでもわたしの経験からの回答になりますが、免許取得後に3年間くらい、週に1回でも継続して運転していた方なら、ブランク10年でも運転感覚が残っていることが多かったです。
個人差があるので、何パーセントでお伝えするのは難しいですが、あえてパーセントで表現するなら、50%以上の方は運転感覚が残っていた方が多かったと思います。
そんなにたくさん!
その残っている運転感覚をどのようにして確認をしたのか?と言いますと、教習所で練習するときは、所内コースを走行することが出来ます。
当たり前ですが、免許を持っていない方しか走行していません。
路上では運転感覚をじっくり見させてもらうことが難しく、他車の迷惑にならないようにアドバイスをする必要があります。
しかし、教習所内の場合は、運転感覚を確認させてもらうために、修了検定で走行したような課題が入ったコースを走行してもらい、技量の確認をさせてもらっていました。
わたしがアドバイスすることなく、加速、減速ができて、カーブではみ出すこともなく、S字やクランクコースといった狭路も脱輪することなく、通過できることが多かったです。
もちろん、個人差はありますし、緊張の度合いからすべての方に当てはまるわけではありませんが、30分くらい所内走行すれば、そのまま路上へ練習に行くことが多かったです。
路上走行の感覚
教習生さんに路上を走行することをお伝えしたら、決まって『無理、無理』と言われることが多かったですが、大丈夫です。と言って半ば強引に路上へ誘導していました。
ここでも、個人差はありますが、多くの方が普通にアクセルを踏んで40キロくらいまで出すことが出来ました。
ブレーキを掛けるタイミングや掛け方についても、ほぼアドバイスすることなく出来ていました。
本当に?
最初だけブレーキの掛け方が強くなることがよくありましたが、操作回数を増やすことで感覚を取り戻していきました。
交差点を左折するときも、大回りになったり、小回りになり過ぎたりということもなくカーブの曲がり具合に沿って操作できていました。
少なく見積もっても、3年の運転経験があって、10年ブランクの方の運転を200人以上は見てきました。
この経験から、路上でも感覚は残っているということが言えます。
ただし、極端の道幅が狭い場合などではアドバイスをすることはありましたので、道幅の広い、プレッシャーがかかりにくい道路を走行しているときは、運転感覚は残っていて安全に走行できることが多かったと捉えていただくと良いと思います。
車庫入れの運転感覚は残っている?
路上走行を練習した後に、教習所にある駐車場で車庫入れの練習をしていました。
車庫入れについての運転感覚は、多くの方が忘れていました。
また、車庫入れが苦手だったという理由で、運転する機会が減り、ペーパードライバーになってしまった方が多かったこともわかりました。
車庫入れについては、1から説明をさせてもらい、はじめはフルにアドバイスをして、徐々にアドバイス量を減らしていくようにしていました。
余談ですが、車庫入れは左右バックの練習をするよりも、右バックか左バックのどちらか一方を徹底的に練習して、修得することが車庫入れができるようになるための近道だと思います。
この方法がオススメです!
右バックも左バックも同じだろう?と思われるかも知れませんが、バック自体を難しく感じている方が多いです。
慣れていない状態でハンドルを回す方向に気を取られてしまうと、他車や自転車の発見が遅れたり、焦りからペダルの踏み間違いに繋がる危険性もあるので、最初は左右のどちらか一方をマスターするように練習することをおすすめします!
ご自宅の車庫環境が右バックならば、最初は右バックを徹底して練習して、修得することで自宅の車庫に入れることができます。
さいごに
数値を示すことが出来ないので根拠はなく、あくまでわたしの経験から今回の内容をお伝えしました。
免許取得後に2,3年運転していた経験がある方が、ブランク10年くらいあったとしても、運転感覚が残っていて、複雑な場面や狭路を走行する以外は、ほぼアドバイスなく運転できることが多かったです。
教習に入る前にカウンセリングとして、お話をしますが、その時には運転する感覚を完全に忘れてしまっているので、一から教えて欲しいとか、もう一度教習を一から受け直すことができないか?と言われる方もおられました。
所内走行、路上走行をしてみて運転感覚が残っていることをご自身で感じることで、教習生さんが驚かれているシーンも、何度も見てきました。
繰り返しになりますが、個人差があるので一概に言えませんが、ブランク10年で運転感覚がゼロになることはありませんということは断言できます。
自信を持って言えます!
ブランク10年の方で、運転することを検討されているなら、一度、教習所などでペーパードライバー教習を受けてみることをおすすめします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
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