わたしは教習所で指導員を20年間していました。
ペーパードライバーの教習生さんも担当していました。
少なく見積もっても1,000人以上の方を担当した記憶があります。
今回は、指導員20年の経験から、ペーパードライバーの練習に来られた方によくアドバイスしていた3つのことをお伝えします。
よろしければお付き合いください。
後ろを気にしない
1番よくアドバイスしていた言葉は、『後ろの車を気にしないでいいですよ』でした。
圧倒的にこの言葉を使ったことを覚えています。
『もたもたしてはいけない』、『遅いと迷惑になる』、『怒られないか心配』など
色々な言葉を教習生さんから聞いてきました。
昔、運転していたときに後ろの車につめられた経験から、トラウマになっている方もおられました。
言葉を聞くだけなら、まだ、良かったのですが、後ろを気にしてかなり無理をしてアクセルを踏み込むことがありました。
助手席から見ていても明らかにハンドルを持つ手に力が入っていることがわかりました。
まったく余裕がない状況です。
久しぶりの運転なのに、無理をして余裕のない状態を作ってしまっては、上達することは難しいです。
それと、怖い場面を体験することで、また運転に対してネガティブなイメージを持ってしまうことにもなります。
ながながと書いてしまいましたが、つまりペーパードライバーさんが久しぶりに運転するときに、後ろを気にすると良いことはない!ということです。
もちろん、余裕が出てきたら後ろを気にすることは、当然必要になります。
余談になりますが、初心者マークを付けておくだけでも、気を使ってくれるドライバーさんはたくさんおられます。
左に寄りすぎない
次によくアドバイスしていた言葉は、車の走行位置を左に寄りすぎないようにしましょう!でした。
これについては、特定の条件が重なったときに発生していました。
その条件は、対向車線を走行してくるトラックやバスなどの大型車とすれ違うときに、走行位置が左寄りになりすぎることがよく発生していました。
『対向車が怖い』と感じてしまい、無意識のうちにハンドルを左に動かしているのを助手席で見てきました。
その結果、左のガードレールにぶつかりそうになって、補助ブレーキや補助ハンドルで接触を回避していました。
久しぶりの運転で大きな車が対向からやってくると凄い圧迫感を感じることなります。
これは、仕方がないことだと思います。
その時の対応ですが、対向の大型車を怖いと思ったら、まずブレーキをかけて速度を落とすようにしましょう。
すぐにでもハンドルを左に動かしたくなる気持ちを抑えて、まずは速度を落とすことを強く意識して欲しいです。
速度を落とすことで見える範囲が少し広くなります。
速度を落としましょう
交差点やカーブで速度が速くなっているので、ブレーキをかけて速度を落としましょう!というアドバイスもよくしていました。
速度を出すことが怖いです。と言われ方が交差点やカーブで速度が速くなっていたことが、意外と多かったような気がします。
その理由ですが、
久しぶりの運転でスピードメーターを見る余裕がなく、前車を見ていたら知らない間に速度が出ていたことが多くありました。
だから、頑張ってスピードメーターを見るようにしましょうとアドバイスしていましたが、前を見るだけでも精一杯なのに、メーターを見る余裕がないと言われることが多かったです。
おっしゃることもよくわかります。
そこで、更にアドバイスしていたことは、チラッと見るだけで良いのでメーターを見る回数を少しずつ増やしていくことをお伝えしました。
はじめはメーターを見ることが出来なかった教習生さんも、チラ見を繰り返すことでメーターを見ることが出来るようになっていきました。
メーターを見ることが出来ない!と思われる方は、ぜひ!チラ見からはじめてください。
さいごに
今回、お伝えさせていただいた内容は、ペーパードライバー歴に関係なく、よく教習生さんにアドバイスしていた内容でした。
その理由から、多くのペーパードライバーさんに当てはまるアドバイスだと思っています。
これから、運転することを考えられていたなら、
・後ろの気にしない
・左に寄りすぎない
・スピードを落とす(メーターを見る)
ぜひ、この3点を意識して練習に取り組んでみてください。
運転は練習すれば、必ず出来るようになります。
ただ、いきなり上手く運転することはできないです。
筋トレやダイエットと同じだと思っています。
少しだけでも継続して練習することで上手くなっていきます。
20年の指導経験で上手くなられた、たくさんの教習生さんを見てきたので、
これは、自信を持って言えます!
練習頑張ってください。
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