高齢者講習、それは運転免許を持つ高齢者にとって必須のプロセスです。しかし、その流れや内容について詳しく知らない方も少なくありません。この記事では、2024年最新版の高齢者講習の全貌を明らかにします。具体的な講習内容から申し込み方法、さらには認知機能検査への対策法まで一挙公開します。この記事を読めば、安心して高齢者講習に臨むことができるようになります。
2024年最新版!高齢者講習とは?その必要性と目的をわかりやすく解説
高齢者講習とは、運転免許を保持する70歳以上の方々が受けることになる講習です。これは、自身の運転能力を確認し、安全な運転技術を再学ぶためのもの。では具体的にどんな内容で、どういった意義があるのか見ていきましょう。
なぜ高齢者向けの特別な講習が存在する?
人間は歳を重ねるごとに視力や聴力、反射神経等が衰えます。それらは運転中に大きく影響しますから、70歳以上であれば定期的に自己チェックしておくことが求められます。そんな時役立つツールがこの「高齢者講習」です。
具体的にどんな内容? 70歳と75歳では何が異なる?
高齢者講習は70歳以上の運転免許更新を対象とし、70歳から74歳までと75歳以上で内容に違いがあります。70歳から74歳までの方が受講する高齢者講習は、主に2時間の座学と運転適性検査、および実車運転(普通自動車の場合)が含まれ、講習手数料は6,450円です。対象が原付、二輪、小特、大特のみの免許所持者の場合は、座学と運転適性検査のみの1時間講習で、手数料は2,900円です。講習内容は、運転適性検査での動体視力、夜間視力及び視野の測定、座学での交通ルールや安全運転に関する知識の再確認、および運転指導員からの質問による講義が含まれます。また、ドライブレコーダーを使って運転状況を記録し、必要に応じて記録された映像を確認しながら指導を受けることもあります。75歳以上の方の場合、認知機能検査を受検する必要があり、合格した方のみが高齢者講習を受講できます。講習内容は70歳から74歳のものと類似していますが、認知機能に関する評価や指導が含まれる点が異なります。高齢者講習では合格・不合格はなく、受講を完了すれば高齢者講習修了証明書が交付され、免許更新の際に必要となります。講習では自己の運転技能を見直す良い機会となり、安全運転の知識や技術の更新が図られます。予約は混雑が予想されるため、早めに行うことが推奨されます。特に教習所が少ない地域では、予約が取りにくくなっているため、予定を調整し早期の受講がおすすめです。
高齢者講習を受けることで得られるメリット
高齢者講習を受けることで、安心して免許更新が出来ることはもちろんですが、自分自身の運転能力や体調管理等について客観的な評価が得られます。また、最新の交通ルール情報も学べ、安全運転へとつながります。そして何より大切な事は、「人々と共有する道路空間で起きうる事故予防」です。
70歳から74歳までの方が受ける高齢者講習の内容:座学から実技まで一挙公開!
70歳から74歳までの方が受ける高齢者講習は、運転免許の更新に必要な講習の一種で、高齢ドライバーの事故防止と安全な運転技術の向上を目的としています。この講習は、主に座学と実技から構成され、以下のような内容を含みます。
座学
座学部分では、高齢者の運転に関連する様々なトピックが取り上げられます。主な内容は以下の通りです。
- 交通法規の更新: 最新の交通ルールや法律の変更点について学びます。安全運転に必須の知識を更新することが目的です。
- 高齢者によくある交通事故の傾向と対策: 年齢を重ねると共に起こりやすくなる事故の種類やその予防方法について学びます。
- 認知機能と運転能力: 年齢に伴う認知機能の変化が運転にどのように影響するかを理解し、自己判断の重要性を学びます。
- 健康管理と運転: 高齢者特有の健康問題とそれが運転に与える影響、健康を維持するためのアドバイスが提供されます。
実技
実技講習では、教習所内のコースを使って具体的な運転練習が行われます。この練習には、車庫入れ、段差乗り上げ、S字コース、クランクなど、普段の運転で苦手とされる項目が含まれます。また、後方確認やすみやかな車線変更、一旦停止などの基本的な運転技術にも注目されます。受講者は教官の指示に従いながらコースを走行し、運転中の注意点について学びます。技能指導では、ドライブレコーダーなどで運転状況を記録しながら実際に車を運転し、必要に応じて記録された映像を確認しながら、指導員からの助言を受けます。
75歳以上の方が受ける高齢者講習・認知機能検査について:試験内容と対策法を徹底解析
75歳以上の方が受ける高齢者講習と認知機能検査について、試験内容と対策法を説明します。
認知機能検査
認知機能検査は、記憶力や判断力の状態を確認するための検査で、簡易な手法です。この検査は、医師が行う認知症の診断や医療検査に代わるものではありません。検査は主に以下の2つの項目で構成されています:
- 時間の見当識:検査時の年月日、曜日、時間を答えます。
- 手がかり再生:特定のカテゴリーに分類される4種類のイラストを記憶し、その後にそのイラストを思い出して回答します。
検査の結果は、得点によって「記憶力・判断力に心配がない」「少し低下している」「低下している(認知症のおそれがある)」の3段階に分かれます。
高齢者講習
75歳以上のドライバーは、免許更新の際に認知機能検査の後に高齢者講習を受ける必要があります。この講習は、座学、運転適性検査、実車指導から構成されます。講習の内容は以下の通りです:
- 座学:道路交通の現状や交通ルール、安全運転についての知識を学びます。
- 運転適性検査:視力や視野などの検査を行います。
- 実車指導:教習所のコース内で実際に運転し、右左折や信号通過などの課題に取り組みます。
高齢者講習には合否はなく、受講すれば修了証明書が交付されます。
対策法
- 認知機能検査:事前に問題の種類や形式に慣れるため、警察庁のウェブサイトから検査用紙やイラスト、検査の採点方法をダウンロードして練習することが推奨されます。
- 高齢者講習:運転に関する知識を事前に確認し、必要な場合は運転練習をしておくことで、実車指導での不安を減らすことができます。
高齢者講習への申し込み方法と注意点
申し込み方法
高齢者講習の申し込みは、案内ハガキに記載されている受講場所と予約方法に従って行います。基本的に、運転免許試験場や指定された教習所で講習が行われます。申し込みは電話で行うのが一般的で、受講対象者には更新期間満了日の約190日前に案内ハガキが届きます。予約が必要であり、特に75歳以上の方は、認知機能検査を予約する際に、電話またはインターネットでの申し込みが可能です。高齢者講習は混み合っており、希望する日時に予約がとれないこともあるため、案内ハガキを受け取ったら早めに予約することが推奨されます。
持参するものと費用
認知機能検査では、「検査と講習のお知らせ」はがき、検査手数料(1,050円)、黒色ボールペン、運転免許証、必要な方は眼鏡や補聴器を持参します。講習費用は、普通自動車対応免許所持者で2時間の講習が6,450円、原付、二輪、小特、大特免許のみの方または運転技能検査該当者で1時間の講習が2,900円です。詳細については、受講される都道府県の警察本部の公式ホームページや、教習所への問い合わせをお勧めします。
まとめ
2024年最新版の高齢者講習の流れについて、最後までご覧いただきありがとうございました。この講習を通じて、皆さんが安全かつ自信を持って道路を走行するための知識と技術が向上することを願っています。高齢者ドライバーとしての長年の経験を活かし、これからも安全第一で運転を続けていただければ幸いです。もとゆき
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