
こんにちは。元教習所指導員のmotoです。
「免許は持っているけど、運転するのは何年ぶり…?」
そんなペーパードライバーの方から、毎日のように相談を受けています。
長年のブランク、家族からのプレッシャー、自信のなさ…。
運転を再開したい気持ちはあるのに、なかなか一歩が踏み出せない。
でも、安心してください。「怖い」と思うのは悪いことではありません。むしろ、それは“安全運転への第一歩”なんです。
この記事では、ペーパードライバーの方から寄せられる代表的なお悩み10選を紹介しながら、それぞれに「具体的な解決法」や「心の持ち方」もお伝えしていきます。
1. 「長い間運転してなくて、いきなり道路に出るのが怖い…」
これは、一番多い悩みです。
「道を走る」というより、「まず車に乗ることが怖い」という方もいます。
解決法:
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まずはエンジンをかけて車の操作感を思い出す
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人の少ない時間帯に、近所の広い駐車場でハンドル操作・停止・発進を繰り返す
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短い距離から始め、段階的にステップアップ
🟡 ポイント:いきなり走らない。まず“動かす”だけでもOK!
2. 「駐車がとにかく苦手…コツってありますか?」
「駐車だけはどうしてもできない…」という声、よく聞きます。特にバック駐車や車庫入れが苦手な方が多いです。
解決法:
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ミラーと車体の角度を“目で覚える”(繰り返すほど楽になります)
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駐車練習がしやすいスーパーや公園の駐車場で練習
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1人で練習するときは、車の後ろにコーンや箱などを置いて、当たらずに止まれるか確認するのもおすすめ
🟡 ポイント:1回で成功しなくてOK。何度でも切り返して大丈夫!
3. 「車幅感覚がつかめない。狭い道が怖い…」
「左側がどれくらい空いてるか分からない…」という不安は、運転にブランクがある人ほど強く感じるものです。
解決法:
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左ドアミラーの下に「目印(ステッカー)」をつけて、自分なりの“距離感”をつくる
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すれ違いが難しそうな道は、いったん止まって相手に譲る判断もOK
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なるべく住宅街や狭道を避けて、幹線道路を使うルートを事前に確認しておく
🟡 ポイント:「慣れ」は必ず身につきます。焦らず徐々に!
4. 「高速道路に乗るのが不安…練習するには?」
合流のタイミングやスピード感に自信が持てず、高速道路に恐怖を感じる人は多いです。
解決法:
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まずは短い区間(1区間だけ)から練習
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ETCゲートの通り方や料金の払い方も事前に確認
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同乗者にナビしてもらいながら「出口が近いルート」を選ぶと安心
🟡 ポイント:合流は“流れに乗る”が基本。ブレーキより加速です。
5. 「ミラーの見方がよく分からない…安全確認ってどうやるの?」
ミラーを見る癖がないと、後方確認を忘れてしまいがちです。
解決法:
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「ルームミラー→サイドミラー→目視」の流れを習慣化
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曲がる・止まる・車線変更のときは「見る→合図→動作」の順番を守る
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車内に「確認チェックリスト」を貼っておくのも◎
🟡 ポイント:ミラーは“流し見”じゃなく“見るべきタイミング”を意識!
6. 「雨の日の運転が怖くて出かけられません…」
視界が悪く、滑りやすくなる雨の日。慣れていないとかなりのプレッシャーです。
解決法:
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ワイパーの使い方、デフロスター(曇り止め)の操作を確認しておく
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タイヤの溝、ブレーキの効きなどを点検(プロに見てもらうと安心)
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晴れた日に“あらかじめ”雨の日のシミュレーションをしておく
🟡 ポイント:視界・ブレーキ・慎重なハンドル操作。この3つを意識。
7. 「信号の多い交差点や右折が緊張してしまう…」
右折時に対向車が来ると、タイミングをつかめず固まってしまう人も。
解決法:
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右折専用信号がある交差点を選ぶ
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焦って突っ込まず、無理なら赤信号で安全に右折でもOK
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夜間や夕方ラッシュ時は避けて練習を
🟡 ポイント:“焦らず・待つ”ことは、安全運転において立派な判断!
8. 「車線変更のタイミングが分かりません…」
「いま行ける?ダメ?」と迷っているうちにチャンスを逃してしまいがち。
解決法:
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後続車との距離と速度の“差”を見る
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車線変更の際は「合図は3秒前」がルール
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ミラーを“遠くまで”見る意識を持つと、タイミングが分かるようになります
🟡 ポイント:車線変更は「余裕があるとき」だけ!焦る必要なし。
9. 「エンジンのかけ方やギアの操作など、細かいことを忘れてしまいました…」
「Dってどっち?」「サイドブレーキってどこ?」そんな声もよくあります。
解決法:
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取扱説明書やYouTubeで操作を復習
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車に乗る前に、「操作手順メモ」を持参するのもおすすめ
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特に最近の車は電子パーキングなどもあるため、慣れている人でも戸惑うことが多いです
🟡 ポイント:忘れても大丈夫。基本に戻ることは“恥”じゃありません。
10. 「同乗者(家族)に運転を指摘されるのが嫌で練習できない…」
家族の何気ない一言に傷つき、運転が怖くなるケースは本当に多いです。
解決法:
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思い切って第三者(プロ)と練習することを検討
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地域のペーパードライバー講習を活用する
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「ひとりで運転したい」と伝えて、サポートだけお願いする形にする
🟡 ポイント:家族だからこそ“遠慮なく言われて傷つく”ものです。プロはあなたの味方です。
最後に|あなたは、もう一度“自分で動ける力”を持っています
ペーパードライバーであることを「恥ずかしい」と思う必要は一切ありません。
むしろ「不安だからこそ丁寧に運転しよう」という気持ちが、安全運転につながります。
あなたのペースで、一歩ずつ進めば大丈夫。
運転を取り戻すその日まで、私も全力で応援しています。もとゆき