「運転が怖い」ペーパードライバーのあなたへ 〜感覚を取り戻すための小さな一歩〜

「ペーパードライバーなんです」「長く運転していなくて、もう怖くて……」

そんな声をたくさん耳にします。免許は持っているけれど、しばらくハンドルから遠ざかっていた。乗る機会がなかったり、怖い思いをしてから避けていたり。その理由は人それぞれ。でも共通しているのは、「また運転しなきゃ」と思ったときの、不安と緊張です。

中には、「車のエンジンをかけるだけでドキドキする」と話す方もいらっしゃいます。でも、それはとても自然な反応。しばらく運転から離れていたのですから、怖くて当たり前なんです。

そんなあなたに、まず伝えたいことがあります。

無理をしなくて、大丈夫。

最初から「いきなり道路に出て走らなきゃ!」なんて思わなくていいんです。まずは、車に“慣れ直す”ところから始めてみましょう。

例えば、こういったステップを試してみてください。

【ステップ1】まずは車に“座る”だけ

車に乗って、シートに腰を落とす。エンジンはまだかけなくて大丈夫。リラックスできる姿勢を整えて、深呼吸してみましょう。

そのあと、ミラーを調整して、シートベルトを締める。エンジンをかけるところまで進んだら、それだけで今日は“OK”です。無理に動かす必要はありません。車と再び向き合う時間を、まずは「感じる」ことが第一歩です。

【ステップ2】動かさなくてもいい。ハンドルを握ってみよう

次のステップでは、広くて車の少ない駐車場に行ってみましょう。できれば早朝や深夜など、周囲に車がいない静かな時間帯がおすすめです。

エンジンをかけて、ハンドルを少しずつ左右に回してみましょう。動かす必要はありません。車の反応や、自分の手の感覚を思い出すだけで十分です。

【ステップ3】10メートルだけ、前に進んでみる

ここまで来たら、今度は車をほんの少しだけ動かしてみましょう。10メートル前進して、止まる。それだけです。

「たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、それが大事なんです。

慣れていないと、たった10メートルでも十分な緊張感があります。でも、それを“できた”という感覚に変えていくことで、自信がじわじわと戻ってきます。

道路に出るのは“最後のステップ”でいい

最初から車道に出る必要はありません。感覚を取り戻してからでも遅くありません。駐車場での練習を繰り返して、ブレーキやアクセルの感覚が自然に戻ってきたら、少しずつ公道を意識すれば大丈夫。

その時も、最初は交通量の少ない道を選んで、時間帯にも配慮しながら、短い距離から始めましょう。

「少しずつ」でいい。「昨日よりちょっと前へ」

運転に対する不安は、誰にでもあります。特にペーパードライバーの場合、長いブランクがあるぶん、プレッシャーを感じやすいものです。

でも焦らないでください。できないことよりも、「今日はここまでできた」を積み重ねることの方がずっと大切です。

運転は、感覚のスポーツです。時間はかかっても、続けていれば必ず戻ってきます。

あなたのペースで、一歩ずつ。今日の小さな「できた」が、明日の大きな自信になります。


ここまで読んでくださった方へ。もし少しでも心が軽くなったなら、それが何よりの喜びです。応援しています。

あなたは、きっとまた運転を楽しめるようになります。焦らず、ゆっくりと。

もとゆき

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