大型二輪免許の課題の一つに、波状路があります。
MT車では立ち姿勢ででこぼこ道を通過します。
AT車では座ったままででこぼこ道を通過します。
波状路は大型二輪免許の課題の一部です。
普通二輪では波状路の課題がなかったため、大型二輪の練習で戸惑っている人も多いです。
ここでは、指導員20年の経験から得た波状路通過のための3つのアドバイスをお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
1、早く立つこと
大型二輪のMT車の場合、波状路を通過する際は立ち姿勢が必要となります。
早急に立ち姿勢をとることが非常に重要です。
立ち姿勢のイメージはスキーのジャンパーのように前傾姿勢をとります。おおよそ45度の傾斜が理想的です。
多くの人が自分では上手くできていると思っていても、実際はおしりが後ろに残るへっぴり腰になっていることがよくありました。
へっぴり腰になってしまうと、重心がバイクの後ろに移動してしまい、ハンドルが左右に揺れて不安定になってしまいます。
波状路を通過する前には、早めに立ち姿勢を作ってスキーのジャンパーのイメージを心に描くよう心がけましょう。
2、後輪ブレーキを使います
実は立ち姿勢でのブレーキ操作は意外にも難しいです。ほとんどの人が立ちながらのブレーキは初めて行う操作なので、戸惑う方が多いです。
しかし、ブレーキを使わないとバイクが左右にぶれてしまい、コントロールが難しくなってしまいます。
そこで、波状路では後輪ブレーキだけを使いましょう。
速度が低速なので後輪ブレーキだけで十分コントロールが出来ます。
前輪ブレーキはバランスを崩しやすく、操作が難しいので使わない方がよいです。
3、タイムはあまり気にせず
波状路の課題タイムは5秒以上です。実は半クラッチなどを使用せずにそのまま通過しても、4.0秒~4.5秒の間で通過できます。
仮にタイムが5秒未満の場合でも、即失格ではなく、減点されるだけなので、無理をして必死になる必要はありません。
簡単な通過方法は、波状路の真ん中あたりまではトントンとそのままの勢いで通過し、後半部分では後輪ブレーキを使い、できれば半クラッチを利用して速度を少し落とす方法です。
まずは波状路に慣れることから始めてみてください。
慣れてきたら、波状路1本1本を登って降りるという操作ができるようになってきます。
それができれば、タイムも7、8秒で通過できるようになります。
ただし、どれだけ時間をかけても加点はありませんので、極端に頑張る必要はないと思います。
〇操作のしやすいグローブ!とてもおすすめです。
さいごに
バイクで立ち姿勢をとるだけで不思議なくらい自分が高い位置にいるように感じます。
立ち姿勢でハンドル操作やブレーキ操作をすることは長年、普通二輪を乗ってこられた方でも違和感を感じるものです。
最初から無理をして転倒をするとケガの危険性もありますし、苦手意識を持ってしまうこともあります。
早く立って、後輪ブレーキを使って、あまりねばらずトントン通過するイメージで初めは通過してみてください。
AT車については速度が早いと身体がはねあがってしまうので、アクセルを回しながら後輪ブレーキをかけて速度調整に集中してください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき