元指導員が伝える!ライダーに知っておいて欲しい バイク プロテクターの効果
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バイク教習の実技練習をするときには、どこの教習所でもプロテクターを付けることが必須となっています。この背景には、過去にバイクの教習中に大きな事故が発生したことが理由となっています。しかし、教習生からすればプロテクターを着けることが面倒と感じたり、プロテクターのせいで操作がやりにくくなると感じていた方が多かったのは事実です。今回はわたしが20年間指導員をしていた中でプロテクター装着前後の教習を見てきて感じたことを素直にお伝えしたいと思います。バイク免許取得後にプロテクターを付けるか?どうか?の判断材料のひとつになりましたら幸いです。よろしければお付き合いください。

1、ケガが大幅に減った

あたり前と思われるかも知れませんが、プロテクターを装着することで教習中のケガが大幅に減りました。プロテクターを着ける以前は教習で転倒したときにケガで多かった箇所は、ひじとひざが多かったのですが、大幅にひじ、ひざのケガが減りました。

もとゆき
本当によかったです!

プロテクターのおかげでひじとひざのケガが減っただけではなく、上着やズボン破れの防止になっている点もメリットとしてあります。教習では、ひじとひざのプロテクター以外に胸のプロテクターも付けることになっていますが、胸のプロテクターを付けていなかったときに、急制動の練習で40キロの速度がブレーキをかけたときに、前輪タイヤがロックして転倒し鎖骨を骨折された教習生の方が数名おられました。鎖骨の骨折も胸プロテクターを付けてからは、発生することはありませんでした。

プロテクターの効果は大きいと感じました。

ご参考までに

2、わたしも練習で助けてもらいました

指導員の競技会に出場するために練習をよくしていました。タイムを削るために曲がるときには、バイクを限界まで倒す必要があります。そうしてチャレンジをしていると『転倒』することがあります。転倒したときに、『ひじ、ひざ』を地面に打ち付けることになりますが、ひじ、ひざのプロテクターをしていることで、大きな怪我をすることはありませんでした。

もとゆき
何度も助けられました!

まったくの無傷という事はありませんでした。グローブが破れて手の平を擦りむいたりしました。痛い思いをすると転倒することを恐れてチャレンジすることをためらったと思いますが、プロテクターのおかげで安全に練習することが出来たことで、知らなかったことを知ることが出来て、レベルアップすることが出来たと自負していました。もちろんですが、練習で得た経験を教習に活かすことが出来ました。

ご参考までに

3、免許取得後は・・

免許取得後も教習と同じようにひじ、ひざ、胸のプロテクターを付ける方が絶対良いわけですが、命にかかることですからあたり前と言えば、あたり前です。ただ、バイクから降りたときに『収納場所がないから困る』と考える方や単純に『かっこ悪い』と考える方もおられると思います。警視庁のデータを見ると、致命傷の部位として頭部の次に胸部が多いことがわかります。

 

 

警視庁『二輪車の交通死亡事故統計(2020年中)』より

 

このデータを見るとひじとひざのプロテクターは着けなくても、胸のプロテクターは着けておく必要性を感じます。

胸プロテクターはひじ、ひざプロテクターと違い、衣服の中に着用するタイプもあるのでプロテクターを着けているように見えないようにすることも可能です。

また、バイクウエアではウエアの中にプロテクターが内蔵されている商品も多数ありますので、プロテクターを着けるという手間を省くことも出来ます。

プロテクターをいちいち着けることがめんどくさいと感じている方には、プロテクター内蔵のバイクウエアやインナーウエアのプロテクターがおすすめです。

ご参考までに

さいごに

わたしが指導員になったばかりのときは、プロテクターを着けることがなかったので、転倒によりひじやひざから出血するケガを見ることが本当に多かったです。また、転倒によるケガの痛さのせいで、転倒することで同じような思いをしたくないために、その後の教習で力が入ってしまい、いままで出来ていた事も出来なくなる事がありました。教習で転倒したときに胸を強打して、呼吸がおもうように出来ない場面を見てきましたが、声も出ないくらい『怖さ』を感じたことを覚えています。今でもその場面をはっきりと覚えていますし、教習生のお名前もはっきり覚えています。プロテクターを着けていれば、絶対安全!とは言い切れませんが、着けている方が効果があることは言うまでもありません。今回の内容が参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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