交差点で発生する事故で「出会い頭事故」という言葉を聞かれたことがありますか?
実は、車両同士の事故の中で、最も多い追突事故に次いで、出会い頭事故が2番目に多い事故となっています。
「出会い頭事故」という言葉は、聞いたことがある方が多いかと思いますが、具体的にどのような事故かと言いますと、交差点などで、違う方向から進入してきた車両同士がぶつかる事故となっています。
住宅地の信号のない交差点で、止まれの標識を無視して飛び出してきた車とぶつかる事故が、イメージしやすいかもしれません。
ここでは、出会い頭事故の防止策についてお伝えしたいと思います。
おおむね1分間の内容です。よろしければお付き合いください。
止まれの標識のある場所でなぜ?止まるのか?
「止まれ」の標識があるところでなぜ止まるのか?警察に捕まらないために、決まっている! という声がPCから聞こえてきそうですが、
出会い頭事故は、「止まれ」の標識を設置している側の車がしっかり止まって、優先道路を走行してくる車を確認して発進・通行するタイミングを間違わなければ事故を大幅に減らすことができるはずです。
「止まれ」の標識のある場所は、だいたい見通しが悪い場所に設置されることが多いです。
私は、その見通しの悪い交差点を通行する時に、以下の箇所を注意して見ています。
・右からの歩行者
・右からの自転車
・右からのバイク
・右からの車
・左からの歩行者
・左からの自転車
・左からのバイク
・左からの車
いつも、上記の8つの箇所に目を向けて確認をし、から発進します。
ですので、必ず3秒は止まって確認する必要があります。
「8つしっかり見なくても、歩行者、自転車、バイク、車は右を見ればすべて確認できるのではないか?」という声が聞こえてきそうですが、はっきりと見える部分はとても狭い範囲になります。
例えば、今皆様が見ている画面を見ながら斜め45度にある物がハッキリと見ることができますか?なんとなくぼんやりと見えている程度だと思います。このぼんやり見えているが、「確認はしていたけど見落としていた」原因になっているのではないでしょうか?
私は、8つをしっかり見るためには動きながら見ることは不可能です。
だから、しっかりと止まって、右4箇所、左4箇所を見ることが必要になります。
「止まれ」の標識があるから止まる、警察に捕まるから止まるではなく、止まって見ないと見ることができない場所だから「止まれ」の標識がある!という考え方が必要ではないでしょうか?
出会い頭事故を防ぐ方法
自分が優先道路を走行していて、横から出てくる車との事故を防ぐためには、信号機のない交差点を想定して、2つのポイントがあります。
1つ目は交差点への進入速度です。自分の車が横から出てこようとしている車に見落とされていると想定して、速度を決めるべきです。
具体的には、その状況によって変わると思いますが、すぐに止まれる速度を考慮して、20キロ以下になるのではないでしょうか?意識してメーターを見ていないと、自分が思っているよりも速度が出ていることがあるため、注意が必要です。
2つ目は走行位置です。バイクで優先道路を走行していて、信号機のない交差点に進入する場合は、道路の右寄りを走行するようにしましょう。
これは、横からの車に早く発見してもらうためです。道路の左端を走行していると、お互いが発見が遅れてしまうためです。
特に、バイクはヘッドライトが常時点灯しているため、他の車に知らせるために意識して走行位置を調整する必要があります。
私自身は、この場所ではいつも右寄りを走行しています。これにより、早く他の車を発見することができ、安心感があります。また、ドライバーがこちらを見ているかどうかの確認もしやすくなるため、事故防止に大きく貢献していると思います。
さいごに
車両同士の事故で、追突事故に次いで2番目に多いのが出会い頭事故ですが、今後は自動ブレーキを搭載した自動車が増えることで追突事故の数が激減し、近い将来には出会い頭事故が最も多い事故になるかもしれません。
参考にしていただければ幸いです。皆様の無事故を祈っています。最後までお読みいただきありがとうございました。もとゆき