
二輪免許を取る際に、一本橋が渡れないために悩まれている方も多いのではないでしょうか?
失敗を繰り返し、一本橋が怖いと思うようになってしまうと、なかなか克服するのが難しくなると思います。
卒検でも、一本橋を通過することが必要となります(AT車もあります)。
ここでは、一本橋を渡るコツ(MT、AT)や練習する際のポイントについてお伝えしたいと思います。
ぜひお付き合いください。
①一本橋のスリーサイズ
まず、一本橋を通過する前に知っておきたいスリーサイズは、長さ15メートル、横幅30センチメートル、高さ5センチメートルとなっています。
卒検では、一本橋手前の停止線で停止してから発進し、一本橋を通過することになります。
②一本橋の目標タイム
卒検での目標タイムは、車種ごとに異なります。
大型二輪車は10秒以上
普通二輪車は7秒以上
小型二輪車は5秒以上
よく勘違いされるのが、上記のタイムを出すことができなかったら試験中止になると思っている方がおられますが、中止ではなく減点となりますので、安心してください。ただし、大幅にタイムが足りなければ減点も大きくなります。
注意すべきことは、一本橋に乗ることができなかったり、一本橋を通過中に足をついたり、一本橋から落ちてしまった場合は、減点ではなく卒検中止になってしまいます。
③一本橋のコツと克服方法
さて、一番重要な部分になりますが一本橋の乗り方のポイントを並べてみたいと思います!
停止線では一本橋に対してまっすぐ止まる
発進をしたら速度を落とさずに前輪を一本橋に乗せることに集中する
一本橋の真ん中付近まではあまり速度を落とさない
一本橋の真ん中付近を過ぎたら後輪ブレーキを使って速度を少し落とす
身体は動かさずハンドルを左右に動かしてバランス修正をする
少し補足をさせていただきますと、停止線で斜めに止まってしまうと、前輪タイヤを一本橋に乗せることがとても難しくなってしまい、一本橋に乗ることができなくなる場合があります。
タイムを気にして、一本橋に乗ったところから速度を落とし始めないといけないと思いがちですが、一本橋で一番バランスを崩しやすいのは前輪タイヤが一本橋に乗ったところです。
速度を落とすことを考えるのは、一本橋に前後輪のタイヤが乗ってからでも十分であり、タイムをクリアすることができますので、一本橋に乗るところでよく失敗をする方は参考にしてみてください。
また、私は一本橋の最高タイムが、普通二輪車で3分間を達成したことが1回だけあります。
もっと凄い人がたくさんいることも知っているので自慢にもなりませんが、練習をしてきた過程でお伝えできることがあると思います。
ここから少し長くなりますが、練習をしてきて感じたことについてお伝えしたいと思います。
一本橋の練習をするときは、前輪ブレーキは使わないようにしましょう!理由は、ブレーキのききが良すぎるので大きくバランスを崩す原因になります。
ブレーキは絶対に後輪ブレーキだけを使うようにしてください。これだけで成功率がかなり高くなります。
バランスをとるための方法は、身体を左右に動かさずにハンドルを左右に動かしてバランスをとり直します。
ひざでタンクを押さえるニーグリップも当然大切ですが、ATの場合はニーグリップができないため、特にハンドルの操作が重要になってきます。
一本橋を通っているときに見るところ(目線)については、近くがいいとか、遠くを見るほうがいいとか、色々言われていますが、これはどちらでもいいと思います。
私は近くを見ることで安定感を得られました。
MT車では、半クラッチと後輪ブレーキを使用して速度を調整しますが、アクセルを弱くするとエンストの危険性が高まるため、ややアクセルを回しておいた方が無難です。
AT車の場合は、アクセルを踏みながら後輪ブレーキ(左ブレーキ)を使用して速度を調整します。アクセルを回してブレーキをかけると違和感があるかもしれませんが、AT車の場合は、この方法がバランスを崩さずに最も安定しやすいため、おすすめです。
④一本橋の練習場所
一本橋の練習場所については当然教習所で練習することになりますが、実は教習所以外でも練習できる方法があります。もちろんバイクがなくても大丈夫です。
その方法は自転車を使って練習することです!
えっ!と思われたかもしれませんが、効果的な練習が安全にできますので、ぜひお試しください。
安全な場所で地面に白線があるところを探して、その白線から自転車の前タイヤが左右にはみ出さないようにハンドルを左右に動かしてみてください。
練習する場所に白線がなければ、白線以外のものでもいいですし、白線がなくてもOKです。
はみ出さずにできたら、ペダルをあまり回さずに左ブレーキを使って少し速度を落としてトライしてみてください。
最初は難しいと思いますが、何度もやっているうちにハンドルを左右に動かすことでバランスが取れることをつかむことができると思います。
この感覚を覚えておいて、バイクでも同じようにハンドルを使ってバランスを取れることが1回でもできれば、コツをつかんだと言ってもいいと思います。自信を持って大丈夫です!

いかがでしたでしょうか?
私は一本橋のコツは、ハンドルを使って早め早めに通る位置を修正することだと思っています。
自転車でも、腕がカチカチになってハンドルを動かすことができなければ、自分の思っているところへ自転車を動かすことは難しいと思います。
これはバイクもまったく同じで、腕の力を抜いて(両脇を意識して閉めることで腕の力が抜けますよ)、ハンドルを使えるようにすることが大切です。
最初からタイムのことを考えて、ゆっくり通るのではなく、ハンドルを使って修正することを意識して通過していき、少しずつ速度を落として、タイムを意識していくことが大切だと思います。
一本橋への思い入れが強いため、長々と記載してしまいましたが、一本橋克服の参考になれば本当にうれしいです。
一発合格されることを楽しみにしています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき