教習所で指導員をしているときに、バイクで急ブレーキをかけて転倒したら右と左どちらに転倒するのか?を単純に疑問に感じたのでプロテクターをたくさん着けて実験をしてみました。
ちなみにプロテクターは胸、肩、ひじ、ひざを着けて一応、万全の体制で実験しました
ヘルメットはジェット型を使用してブーツも履いておこないました
怪我防止のための装備は完璧の体制で行いました!
よろしければ実験結果をご確認ください。
速度は60キロ!!
速度は何キロから実験するのが良いのか?色々考えましたが一般道路での最高速度の60キロでやってみることにしました。
実験で使ったバイクはZRXではなく(さすがにやる勇気はなかったです)バンパーのついたCB400をお借りしました。
100メートルの直線を利用して4速までギアを上げていきメーターで60キロを確認して、あとは全力でブレーキレバーを握ってこけるだけとの思いでレバーを握りましたが、こわくてブレーキを全力で握ることはできませんでした。
いままでコース走行練習をしていてカーブへの進入速度が速かったためにブレーキを強くかけすぎて転倒したことはありましたが、流石に直線を60キロで走行していて転倒することがわかっていてもブレーキを全力で握ることは勇気がいりました。
だんだん怖さが増してしまって結果として4回は転倒することができませんでした。
転倒前のガタガタ!
変なタイトル付けになってしまいましたが、ふざけて付けたのではなくガタガタを感じたのでタイトル付けをしました。
自分が臆病者のせいで5回目に転倒することができたのですが、転倒する前に独特の動きをすることがわかりました。
ブレーキを強くかけすぎてフロントタイヤの回転が止まりそうになるとでこぼこ道の上を走行したときのようにガタガタと音がなり、ハンドルが左右にぶれます。
そのまま、ブレーキを更に握るとスコーンと転倒しました。
プロテクターのおかげでケガをすることはなかったので、更に2回同じように60キロから転倒させてみましたが転倒する前には必ずガタガタ音がなることを確認することができました。
ガタガタ音はタイヤの回転が止まるか、止まらないのか分岐点になっています。
3回!転倒した結果
ここまで結果を伸ばすつもりはありませんでしたが、長くなり申し訳ありませんでした。
3回すべて右側に転倒しました!
なぜ?右に転倒するのかを考えたのですが、おそらく右手、右足でブレーキをかけるのでバイクの車体が右に傾くことが原因ではないか?と思いました。
この実験では、何も避ける障害物は設定せずに直進している状況から急ブレーキをかけたので道路上で何かの障害物を避ける状況になると左に転倒することもあると思います。
話は戻りまして1,2回目の転倒は本当に怖かったので冷静に転倒する様子を観察できませんでしたが、3回目になると少し余裕が出てきて急ブレーキをかけた時にハンドルが少し右に傾くことが確認できました。
これが右に傾くキッカケになっているのではないか?と勝手に結論付けました。
発見したこと
この実験で発見できたことは前輪タイヤがロックする前にガタガタが発生して、そのままブレーキを握り増してしまうと転倒することでした。
ガタガタのところで前輪ブレーキをゆるめるとガタガタがおさまり転倒回避するとも出来るようになりました。
ただ、道路上で例えばですが対向のトラックが右折をしてきて自分の前にたちはだった時にブレーキのかけ方を落ち着いて調整できるか?どうかというと私は絶対無理だと思います。
やはり、危険予測や早めに速度を落として急ブレーキをかけなくてよい対応をすることが大切だと感じました。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき