大型二輪と普通二輪の技能教習でスラロームという課題がありますが、苦手とされている方も多いのではないでしょうか?
わたしは教習所で指導員を20年間やっていた経験がありますが、
スラロームがうまく通過できなくて苦手としていた教習生の方をたくさん見てきました。
この記事では苦手とされている方に向けた走行方法をお伝えします。
よろしければお付き合いください。
アクセルワークの練習!
スラロームの練習は何の練習なのか?
バイクを倒したり起こしたりする練習なのか?
それともブレーキを上手に使用するブレーキの練習なのか?
いろんな意見がでてきますが、アクセルワークの練習が1番の目的になっています。
一般道路でジグザグに走ることはないのになぜ?そんな練習をするのか?と疑問に思っている方も多いと思います。
ジグザグ走行が目的ではなくてアクセルを戻してバイクを傾けて、アクセルをまわしてバイクを起こしてくるイメージです。
実は、1速や2速の力が強いギアでアクセル操作をすると慣れない間はどうしてもギクシャクしやすいので、
わたしがおすすめする練習は最初は3速でスラロームを通過する方法です。(賛否分かれると思いますが・・・)
指導をしていたときにやっていました。
ただ、教習では2速でやってくださいと言われることが多いと思いますが、ギアを入れ間違えたふりをしてぜひ!一度やってみてください。
ただ、これだけでは危ないのでこの続きを確認して欲しいです。
走行位置が大切です!
スラロームを通過するときにアクセルのON、OFFにとらわれて走行位置なんて気にしていない!とうい方が実は意外と多いです。
実は、わたしもはじめはそうでした。
ただ、走行位置を気にすることでアクセルのON、OFFが非常にやりやすくなります!
具体的にはパイロンとパイロンのちょうど真ん中を前輪タイヤが通過するように走行位置をイメージしてください。
実はスラロームでパイロンに接触したり、通過できなくなる場合は5本パイロンがあるうちの後半の4、5本目で失敗するケースが多いです。
理由はバイクが走行している位置に関係があります。
スラローム走行の後半になると走行位置がずれてしまう場合が多いのです。
接触している場合は前輪タイヤがパイロンとパイロンの真ん中を通っていない場合がほとんどです。
まず速度はゆっくりでいいので前輪タイヤが真ん中を通っているか?を意識しながら練習すると自然とアクセルのON、OFFが身についてきます。
ぜひ!試してみてください!
下の汚すぎる画でイメージしていただけると幸いです・・・・・はずかしいです(汗)
前輪タイヤがパイロン間の真ん中、真ん中を意識しましょう!それだけで成功率が格段にUPします!
ブレーキは後輪を使いましょう
スラローム走行中のブレーキは後輪ブレーキのみで調整しましょう。
フロントブレーキはききが良すぎるので調整するのがとても難しいです。
フロントブレーキの使用はやめておきましょう。
スラロームで失敗している方は前輪ブレーキを使って大きくバランスを崩してパイロンに接触したり、最悪転倒したりすることがあります。
スラロームではMAXでも速度は20キロぐらいしか出ていませんので、後輪ブレーキだけで十分速度調整ができますので、ぜひ試してみて下さい。
前輪タイヤがパイロン間の真ん中、真ん中を意識しましょう!それだけで成功率が格段にUPします!(2回目)
タイムは気にせず!
スラロームはタイムの課題があります。大型二輪は7秒以内、普通二輪は8秒以内、小型二輪は5秒以内に通過することでタイム減点なしとなります。
気をつけたいことは上記タイムをオーバーしても即失格ではなく、タイム減点が加点されるだけなのです。
ただ、大幅にタイムが足りないときは減点が大きくなるので即失格になることはありますが、
1秒、2秒足りない場合は大きな減点にはならないので、あまりタイムを意識しないほうがよいと思います。
タイムを意識してアクセル操作が雑になると先ほどお伝えした走行位置にずれが生じることにもなります。
これが一番タイムを悪くしてしまう原因になります!
また、アクセル操作が雑になった結果ブレーキを多用することで逆にタイムが伸びることがあります。
何度も繰り返しになってしまいますが、走行位置を意識して通過するだけで思ったより良いタイムが出ると思います。
前輪タイヤがパイロン間の真ん中、真ん中を意識しましょう!それだけで成功率が格段にUPします!(3回目・・・汚い画を3回もお見せして申し訳ありません)
さいごに
スラローム通過中にどこを見るとよいのか?疑問に思われている方も多いと思います。
わたしは前輪タイヤがパイロン間の真ん中を通すように意識するために地面を見ることが必要だと思っています。
教習所では遠くを見てくださいとか出口の方を見てと言われることが多いと思いますが、わたしは上記の理由で近くを見ることをおすすめします。
ただ、人によってこと方法が合う、合わないがあると思いますのでスラロームで悩まれている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき