私は20年間、指導員としての経験がありましたが、『検定コースを間違えたら減点になるの?』という質問をよく受けました。
若い方から年配の方まで、本当によく聞かれた質問でした。
早速、結論をお伝えしますと、『何回コースを間違えても減点はありません!』
なぜなら、試験の目的はコースを覚えることではないからです。
バイク卒検の目的は、安全運転に必要な技能があるかどうかを判定することです。
よろしければお付き合いください。
何回、間違えてもよいの?
『何回、間違えてもいいのですか??』という質問は、よく寄せられました。

実際、何回間違えても減点されることはありません。
興味深いことに、私が試験を担当したある受験者は、なんと7回もコースを誤ったにもかかわらず、見事に合格しました!
いわゆるおまけや優遇措置は一切行っていませんでした。

私はいつも通り厳格な採点を行いました。
そして、その合格した受験者は、驚きと感激の表情を浮かべていたことを覚えています。
コース覚えるのは難しい
コースを覚えることは、実際には予想以上に難しいことであり、苦手な人が多いことを目の当たりにしてきました。

私の経験では、卒検を受ける10人中2人がコース間違いをする印象です。
更に厄介なのは、似たような検定コースを2つ(若しくは3つ)覚えなければならないことです。

これが本当に難しいです。
実を言うと、私も指導員の研修の一環として他の教習所のコースで走行したことが何度かあり、同じようにコースを間違えることがありました。

簡単に覚えることは出来ません。。。
街中の道路での指示(例えば、コンビニ左やガソリンスタンド右)ならまだしも、検定コースでは似たような箇所をぐるぐる回るため、覚えにくいと感じています。
実は、コースを覚えるのは多くの人にとっての課題となっています。
コース間違いしたときの行動
コースを間違えた際の一般的な対処方法は、『間違えた!』と気づいた瞬間に無理に急いで曲がったり、ウインカーを忘れてしまうことがあります。

しかし、こうした行動は減点の原因となります。
また、道路上で急な行動を取ることは非常に危険です。
したがって、コースを誤った場合でも、そのまま進み、安全な場所で停車し、試験官の指示を待つことが大切です。
実際の道路上では、安全な場所で停車した後、Uターンするか、前進してコースを修正するかを冷静に考えるべきです。
このように慌てずに対処すれば、安全性を確保しつつ適切な方法で問題を解決できます。
実際に運転する際には、自信を持って冷静に行動しましょう。
注意するべきことは
最後に注意すべきこと、抑えておくべきポイントがありますが、コースを誤った場合、試験官が正しいコースに戻る方法を指示してくれます。

そのため、冷静に試験官の指示をよく聞きましょう。
ただし、注意が必要なのは、『元のコースに戻る際も採点されている』ことです。
『早く元のコースに戻らなければならない!』と焦って、ウインカーを出し忘れたり、安全確認を怠ったりすると、『減点されてしまう可能性があるのです!!』

元のコースに戻る際に、以前練習したことのないルートを通過することもあるかもしれません。
そのため、少し速度を落としても構いません。慎重に走行し、元のコースに戻るように心がけましょう!

安全第一で進みましょう!!
『コースを誤ると減点される』と誤解している方が多いようですが、今回お伝えした通り、コース間違いは何回しても本当に減点されませんので、安心してください。
コースを間違えてしまっても、試験官のコース指示をよく聞き、深呼吸してから再出発し、最後まで諦めずに走りましょう。
バイク免許を取得し、バイクライフを楽しむことを心からお祈りしています!!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき