
最近、リターンライダーの方の事故が多いと報道されています。
今回は、わたしが思う事故が多い理由をお伝えします。
よろしければお付き合いください。
コーナリングスピード
その理由として『反射神経が鈍っているから』と言われていますが、それが原因なら昔から40代以上のライダーの事故が多いはずです。
ちなみにわたしは指導員を20年間していましたが、
わたしが指導員をしているときに、リターンライダーの方で大型二輪免許を取りにきていた人を何百人も見てきましたが、反射神経が鈍っていると感じたことはありませんでした。
反射神経ではないとすると何が原因か?
わたしは『コーナリングスピードが上がっていること』が原因だと思っています。
なぜなら、昔と比べるとコーナーリングスピードが上がりやすい状況になっているからです。
バイク性能が上がっている
そう思う理由は最近のバイクは性能がとてもよくなっていることです。
わたしは20歳になるZRX1100に乗っていますが、レンタルバイクで最新のバイクに乗ると20年の違いを強く感じることがあります。
その違いとしては、最新のバイクはエンジンの搭載位置が重心の位置を配慮しているので、バランスがよくなっていること、サスペンションの性能がよいこと、ブレーキがよくきくことですが、
本来なら性能がよくなっているなら『安全に走れるのでは?』と思うものですが、性能がよくなっているので、昔よりもコーナーリングスピードが上がっていても曲がることができるのです。
特にヤマハのMT09で峠道を走行したときは、コーナーリング性能の高さに驚きました。
道路環境もよくなっている
また、バイク性能がよくなっているだけではなく道路環境が昔よりもよくなっていることもコーナーリングスピードが上がる要因になっていると思います。
なぜなら、昔はデコボコ道でバイクも身体も跳ねることがよくあったので、無意識にコーナーリングスピードを落とすことがよくありましたが、
最近の道路はどこの道を走行しても、しっかりと整備されているのでデコボコ道を見ることなんてほとんどなくなりました。
コーナリングスピードが上がって怖いこと
コーナーリングスピードが上がった結果、
視線をカーブの出口に向けることが遅くなってしまう場合があります。
カーブの傾斜や角度を把握することが遅れてしまうと、自分の想像以上にバイクがふくらんでしまった場合に、
ブレーキやバイクを傾けて対応をしようとしても操作が遅れてしまうことで、最悪ガードレールに接触をしたり、対向車線にはみ出してしまうことつながってしまいます。これが怖いことです!
さいごに
今回、お伝えした内容をまとめると、
リターンライダーの事故は反射神経の衰えが原因ではなくて、
バイク性能と道路環境が昔よりもよくなったことで確実にコーナーリングスピードが上がっています。
その結果、カーブでの視線が遅れることで操作の遅れやミスが起きてしまいことです。
つまり、リターンライダーの方の事故原因は、過去の経験とのギャップによるものです。
具体的な対策としては、認識のアップデート(更新)が必要だと強く感じています。
今回の内容がリターンライダーの方の事故防止に役立つことができれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき
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