交通事故の原因は何か?と考えたときに色々な理由が出てきます。実は、昔より事故を分析したデータが公表されています。教習所に通った経験がある方は、聞かれたことがある言葉だと思います。それは認知、判断、操作という3つの言葉です。この3つの事を、運転中に誰でも必ず行っていることになります。事故防止のうえで大切なものは、この3つすべてになりますが、この中で特に大切なものは?
実は、認知になります。
なぜなら、事故の原因内訳を見ると、
認知ミスが6割、判断ミスが3割、操作ミスが1割となっているからです。
今回は、1番事故原因で多い認知ミスについてお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
認知とは?
辞書で調べると『ある事柄をはっきりと認めること』と書かれています。運転中に置き換えると視覚、聴覚などによって周りの状況を把握するということになるのではないでしょうか。
標識や赤信号の見落とし、わき見運転などによって発生するものが、認知ミスによる交通事故の典型的な例になります。
判断とは?
判断とは、認知した結果に基づいて、どのように行動するべきか決定することです。「ハンドルを右に切るべきか、左に切るべきか」「交差点を通過するべきか、停止するべきか」といった決定を誤ることによって生じるものが、判断ミスによる事故です。
操作とは?
操作とは、認知と判断に基づいて、具体的な運転操作を行うことです。ライダーが思ったとおりにバイクを操作することができず、その結果事故が発生することがあります。
認知ミスとは?
認知ミスは、例えば交差点などで走行している自転車を見落としたり、地面に落ちている障害物を見落としたりすることを言います。
危険をはっきりと見つけることが出来なかった事が原因です。
見つけることが出来ていなければ、ブレーキをかけて止まる方が良いのか?
バイクを倒して避けた方が良いのか?
判断や操作に遅れが出たり、最悪は操作する前にぶつかってしまい事故になってしまいます。
認知ミスを防止するには?
どうしたら認知ミスをなくすことができるのでしょうか。 道路を運転していたら車や建物など死角がありますので、認知ミスを100%なくすことは不可能です。
そこで、「予測」によって事故を未然に防ごうとする「危険予知」で、認知の限界を補うことが必要となります。
「来ないだろう」「止まってくれるだろう」といった「だろう」運転ではなく、「自転車が飛び出してくるかもしれない」「車と車の間から歩行者が飛び出してくるかも知れない」と予測しながら運転することで、認知ミスを防ぎ、冷静な判断や操作をすることが可能となります。
常に危険の可能性を頭に入れて運転することで、交通事故から遠ざかることが出来ると考えています。
さいごに
認知が出来ていないと判断や操作が出来なかったり、遅れることになり最悪事故になってしまいます。
目で見ること、頭の中で観ることを駆使して危険の予測をすることで、危険を早く発見し、判断、操作につなげることで余裕を持った運転を行うことが出来ます。
事故を防止して楽しいバイクライフを送りたいですね。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき