20年間教習所でバイク指導をしていたときに、雨の日もバイク教習を行うのか?という質問をよくいただきました。
今回は、雨の日のバイク教習の実施可否とそれにまつわることをお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
結論 雨の日もバイク教習を行います!
早速、結論になりますが雨でもバイク教習は行います。
ただし、ゲリラ豪雨のような大雨の場合や、雷が鳴っているときは一時中断をしたり、完全に中止をしたりすることがあります。
わたしの20年の教習経験では、完全中止になったことは1回のみだったと記憶しています。
豪雨や雷で一時中断をしていたことはよくありました。
完全中止になったときは、連日の大雨でコースの排水機能が故障して、雨水がうまく流れなくなり二輪コースの大半が水につかったためでした。
修理を行い排水機能を向上させたらゲリラ豪雨でも水がつかることはありませんでした。
ちなみに雪が積もると完全にお手上げで雪で中止になることは多かったです。
雨予報だからキャンセルしよう
教習生の方が雨予報だから、バイク教習キャンセルにしようとお友達や知り合いの方とお話をしていることを聞くことがありました。
別に間違いではありませんので、キャンセルしても良いのですが・・・
実は、卒業検定(試験)では雨が降っていても実施することになります。
また、バイク免許取得後に路上で晴れ予報で走っていてもいきなり雨が降ることもあります。
だから、あえて雨の教習をキャンセルせずに練習した方がよいことを説得?説明を
することがありました。
個人的には天気予報を見て雨の日にあえて教習予約をとって、1回だけでいいのでバイク雨教習を体感しておく方がよいと思っています。
雨のブレーキ練習
雨の教習で練習して確認しておきたいことは、ブレーキの練習です。
路面が濡れている状況で30キロ、40キロからのブレーキ練習をしておくことが
とても重要です。
なぜなら、卒業検定日が雨の場合でも検定を行うからです。
また、路上に出てからも雨の運転をすることがあるからです。
もちろん、急制動の課題(大型、普通二輪は40キロ、小型二輪は30キロ)は雨でも行います。
雨の場合は停止距離の許容範囲が広がるのでブレーキ操作の難易度は下がるわけですが、
路面が濡れた状態で1度でもブレーキをかけた経験があるのとないのとでは、経験値として大きな差となります。
検定のときの緊張感も大きく変わります。
多くの教習生が路面が濡れているときの急制動のブレーキ配分に戸惑いを持っていましたが、
1度雨教習を体験することで、これぐらいのブレーキで充分止まることができるんだ!と感じてしまえば、今後、路面が濡れていても急制動の不安をやわらぐことが出来ます。
さいごに
教習では1度も雨が降ったことがなかったのに、卒業検定当日だけ雨・・・という教習生の叫びを聞いたことがありました。
バイクではじめての雨でしかも卒検!となれば誰でも緊張すると思います。
たった1度だけでも雨教習を体感しておくことで、
ブレーキのイメージもやりやすいですし、何よりも緊張感に大きな差が生まれます。
だから、あえて雨予報でもバイク教習をキャンセルしないことをおススメします。
万全を期すならば、あえて雨の日に教習予約を入れることもおススメします。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。もとゆき