ツーリングでカーブを走行しているときに、急にカーブがきつく(深く)なる場面に遭遇することがあります。
特に、はじめて通る道では、事前情報もないため、この場面に遭遇する確率も高くなります。
わたしも30年のバイク経験の中で、なんども遭遇して対応してきました。
なんとか、無事故で対応することが出来ています。
今回は、急にカーブが深くなった場合の対応方法について、お伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
ブレーキの掛け方に注意
ツーリングでカーブを気持ちよく曲がっていて、急にカーブが深くなると『曲がれない』という思いから、ブレーキを掛けたくなると思います。
あたり前のことだと思います!
ブレーキを掛けることに間違いはありませんが、気をつけておきたいことが1つあります。
それは、リアブレーキだけを使うということです。
ブレーキの利きがよく、すぐに操作がしやすい右手を使いたくなることが多いのですが、
フロントブレーキの掛け方が強くなってしまうとタイヤがロックをしたり、姿勢が起き上がってしまいバランスを崩す可能性があるからです。
その結果、転倒したり、道路外に逸脱したりする危険性が出てきます。
リアブレーキだけを使う!
書くのは簡単ですが、カーブが深くなっていることに気づいたときは、心理的にはフロントブレーキをすぐにでも掛けたくなるので、自制してリアブレーキだけを使うことに集中できるか?がポイントになります。
具体的な実施手順
具体的に説明していきます。
カーブを走行していて、カーブが深くなることに気づいた時点で、まずアクセルを戻します。
アクセルを戻しただけでは、カーブの深さに対応できないと感じたら、リアブレーキを掛けます。
リアブレーキを使うことでバイクを安定させたまま、速度を落とすことができます。
繰り返しになりますが、ここでフロントブレーキを使うとバイクの挙動が不安定になりやすく、最悪、転倒する危険性も出てきます。
すごく怖いワ。
話を戻しまして、リアブレーキで速度を落とすことが出来たなら、その分、ギアも1速下げておくことで、スムーズにカーブを抜けていくことができます。
操作の流れとしては、
アクセルを戻す⇒リアブレーキをかける⇒ギアを1速下げる
となります。
70%で走行
山の中で気持ちよくカーブを走行していると、ついつい速度を出しすぎになることもありますが、想像していたより、カーブが深かったときのために70%くらいのペースで走行することをおすすめします。
余力を残しておくことで、カーブが深いと感じたときに『誤操作』を防止することができます。
余力・・・大切ですよネ。
100%に近い形でカーブを走行していて、カーブの深さに気づいたときに、慌ててフロントブレーキをかけてしまう可能性が高くなります。
なぜなら、速度が速いためカーブで膨らんだら事故になると考えたときに、無意識に右手がブレーキレバーを握ってしまう危険性があるからです。
つまり、判断するための時間的余裕が少なくなることで、正しい判断ができなくなることが、とても怖いことだと感じています。
この件については、バイク仲間や卒業生の方から『カーブで事故』のお話として、何回も聞くことがありました汗
緊迫した話し方と傷がたくさんついたバイクを見ることで、70%くらいのペースで走る大切さを感じました。
余力を残しておくことで、判断するための時間を稼ぐことができます。
これが、とても重要ですよね。
さいごに
山道のカーブを気持ちよく走行していると、ついついペースが上がっていくことがあります。
その時に、思っていたよりもカーブが深いと感じたら、誰でも『ヒヤリ』とするものです。
特に、バイク経験が浅いライダーさんからすると、『ヒヤリ』だけでは済まないと感じる方もたくさんおられるかも知れません。
そうなったときに、今回お伝えさせていただいた、
アクセルを戻る ⇒ リアブレーキを掛ける ⇒ ギアを1速下げる
の手順が参考になりましたら幸いです。
口うるさくなってしまうのですが、やはり70%で走行できるようにするためカーブ手前での、減速が重要になると思っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき