バイクブームの影響もあり、50代になって大型二輪免許を取得したり、元々、持っていた普通二輪免許を使ってリターンライダーとして返り咲いた方もおられると思います。
その一方で、ニュースで耳にすることが増えたバイク事故、よく聞いていると50代のライダーが事故を起こしたり、事故にあっていることを聞くと、他人事のように聞くことができないと感じている方は多いのではないでしょうか?
実は、わたしも今年で50歳を迎えることになり、バイク事故のニュースを聞くたびに、自分の運転は大丈夫なのか?と自問自答しています。
今回は、指導員歴20年、バイク歴30年の経験から、50歳になったら取り入れたい3つの運転方法をお伝えしたいと思います。
結論としては以下の3つを運転に取り入れることです。
〇車間距離を広く取ること
〇1時間に1回は休憩すること
〇速度を控えめにすること
本記事で詳細を深掘りしていきます。
車間距離を広く取ること
車間距離を広く取る理由は、反射神経が遅くなったことを補うためです。
個人差はありますが、50歳になると20代と比べると反射時間が遅れる傾向があります。
危険性は、前車が急ブレーキをかけたときにブレーキをかけることが遅くなり、その結果、前車に追突をしたり、急ブレーキを掛け過ぎて転倒することが考えられます。
早くブレーキを掛ける意識も大切ですが、反射神経を鍛えるよりも遅れることを前提に考えた運転を取り入れるべきだと思っています。
それが、前車との車間距離をいままでよりも広く取るということです。
わたしが実践していることをお伝えすると、前車と車間時間を3秒以上取るようにしていることです。
車間距離と言えば、当然何メートル空けるべき?となるわけですが、これが見ただけではとてもわかりにくく、その結果、知らず、知らずのうちに前車と狭い車間距離になってしまっている方が多いように感じます。
3秒の車間時間には理由があって、運転中の反応時間の平均が約2秒間だからです。
平均2秒の中には、若い方も入っていますので、余裕を持って1秒プラスして3秒の時間を取るようにしています。
この3秒のおかげで、前方で危険なことがあっても、ほとんど急ブレーキをかけることなく対応ができています。
だから、おすすめできます。
やり方は、とても簡単で前車が信号機下を通過してから、3秒後に自車が信号機下を通過すれば、3秒の車間時間を保つことができます。
もちろん、3秒にこだわることなく4秒でも5秒でも良いわけですが、そこは、後続車の有無を確認しながら変更すれば良いと思います。
わたしは後続車がいない場合は、5秒くらい車間時間を取って走行しています。
1時間に1回の休憩
1時間に1回の休憩をおすすめする理由は、体力的な面とトイレのことを考えた結果です。
個人差はありますが、わたしも40代後半から身体が疲れやすくなったと実感するようになりました。
気持ちの問題もありますが、それだけではカバーできないことも実感しています。
だから、無理しないことが大切です。
いままでの経験上、1時間以上バイクに乗っているとお尻が痛くなってきたり、腕が痛くなってきたりすることが多かったです。
それが、年齢を重ねるごとに感じるときが多くなってきました。
その結果、今では必ずといって良いほど、1時間に1回はバイクから降りて休憩するようになりました。
1時間に1回を守ることで体力面以外にも効果があるのは、トイレ問題です。
汚い話ですが、年齢を重ねると共にトイレが近くなっています。
わたしだけではないと感じていますが・・・
つーリングをしていて、まだ、『トイレは大丈夫だ』と思っていたら、急にトイレに行きたくなることが増えました。
この問題解決も1時間に1回、休憩を入れることでトイレに行きたくなくても、トイレに行っておくことで、『急にトイレ』問題を減らすことができています。
ちなみに、朝コーヒーを飲むとかなり高い確率で、30分くらいでトイレに行きたくなるので、朝は30分くらいで1回目の休憩を取るようにしています笑
速度を控えめにすること
速度を控えめにする理由については、反射神経の低下もありますが、視力低下も原因として上げられます。
運転中の視力は、静止視力(止まっている物を見る)と動体視力(動いている物を見る・動いているときに見る)の2つを使っています。
下記のグラフを見ると、赤色の静止視力曲線の落ち込みは緩やかですが、青色の動体視力曲線を見ると、50歳を境に急に落ち込んでいることがわかります。
もちろん、個人差があるので一概には言えませんが、50歳を過ぎると他車の動きが見えにくくなったり、自車で走行しているときにも見えにくいことが出てくるかも知れないことが、非常に危険だと感じています。
他車や自分が見えにくいまま運転することは、あたり前ですがとても危険な状態です。
どのように対策すれば良いの?
その対策が、速度を落とすことなんです。
静止視力(止まっているときの視力)は、50歳を過ぎても急激な落ち込みがないことは、上記のグラフで確認をしていただいたと思います。
つまり、速度を落とす・控えめにすることで動体視力の低下をカバーすることができます。
個人の経験談になりますが、具体的に言いますと、いままでより速度を10キロくらい落とすだけでも、見やすさが変わると感じています。
特に、夜間走行で効果を発揮してくれます。
さいごに
50歳になって時間やお金にゆとりが出たことで、バイクを楽しみたいと考えている方は多いと感じています。
ツイッターやユーチューブのコメントを見ることで実感しています。
その一方で、バイク=事故が怖いと感じている方も多いと思っています。
家族や知人からバイクに乗ることを心配されているという話もよく耳にすることがあります。
わたし自身も、今年で50歳になることもあり、バイクをより楽しむために事故防止のために、
今回、お伝えさせていただいた3つのことを、
〇車間距離を広く取ること
〇1時間に1回は休憩すること
〇速度を控えめにすること
運転中に強く意識して、若い時とは違うことを脳に言い聞かせながら、末永くバイクを楽しみたいと願っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき