2速発進や3速発進をしたら、卒検で減点になるのか?
指導員をしていたときに、よく質問されました。
この内容について、深掘りしていきます。
よろしければお付き合いください。
結論 減点はありません!
早速、結論になりますが、2速発進しても減点はありません。
ちなみにですが、3速や4速で発進しても減点ありません。
そのため、卒検で2速発進したとしても、気にする必要はありません。
その後の走行に集中しましょう。
2速発進なら、そのまま発進できることが多いですが、さすがに、3速や4速発進になるとエンストする可能性が高くなります。
エンストをすると減点になってしまいます。
実は、わたしが試験官として検定をしていたときに、驚くことがありました。
それは、2速発進していた教習生さんに検定後の講評をしていたときのことです。
『2速発進が多かったですね。緊張していたんですかね。』と尋ねたところ、右足をつくと減点になると勘違いをしていたために、停止時に1速に入っているか?の確認をせずに発進をしていたと返答されたことがありました。
その教習生さんは、無事、卒検合格をしましたが、今でも覚えている驚くべき出来事でした。
ちなみに、ギア確認するために右足をつくことは減点ではありません。
ご安心ください。
2速発進になりやすい場面
2速発進しても減点になりませんが、エンストの危険性もあるわけですから、出来れば2速発進を避けたいところです。
そこで、2速発進になりやすい場面についてお伝えします。
1番多かった場面は、信号の変わり目です。
赤信号で止まった直後に青信号に変わってしまい、1速に入れたつもりで発進したら、2速のままだったのケースを見ることは、本当に多かったです。
少しくらい発進が遅れても、減点はありませんから右足を地面について、左足で1速に入っているかを確実に確認するようにしましょう。
次に、多かった場面は、急制動の後でした。
その理由ですが、急制動は普通二輪や大型二輪であれば、3速ギアで40キロの速度から11メートル以内に止まることが課題となっています。
エンジンブレーキを停止寸前まで使うため、クラッチを握る時機を遅らせるように指導するため、急制動の場所では、3速のギアで停止することになります。
そこから、1速にギアを変えて発進するのですが、早く発進しようとするあまり、変えたと思っていたギアが、2速に入っていることが多かったです。
信号と同様に、ここでも少し時間をかけても良いので、確実に1速に入っていることを確認してから発進するようにしたいですね。
必ず1速確認したい場所
次に必ず1速で発進したい場所についてお伝えします。
その場所は、坂道になります。
具体的には、坂道の上り坂で停止して、坂道発進するときです。
坂道発進の場合、1速ギア以外で発進することは難しく、ほぼエンストすることになります。
1回のエンストで1速以外のギアに入っていることを確認できれば良いですが、ただ、エンストしただけと思い込んで、そのままエンストを繰り返してしまうことが怖いです。
なぜなら、同じ場所でエンストを4回繰り返すと、即検定中止になるからです。
実際に、検定担当しているときに2速ギアのまま坂道発進を繰り返してしまい、検定中止になる方を見ることがありました。
そのような理由から、坂道発進のときにエンストをした場合は、あわてずに1度右足を地面に着いて、左足で1速ギアに入っているか?の確認をするようにしましょう。
その時は、クラッチを握ったままにするよりも、1度半クラッチにしてからクラッチを握り直すことで、確実に1速ギアに入れることができます。
お知りおきください。
さいごに
指導員をしていたときに、2速で発進したら減点になりますか?の質問を受けることが多かったです。
2速でも、3速でも発進できれば減点はありません。
人間ですから、ミスすることはあります。
実は、わたしも過去に忘れられないような発進時のミスをしています。
車種は四輪車でしたが、検定員の審査を受けているときに3速で発進してしまい、冷や汗をかいたことを覚えています。
今から、20年くらい前のことになりますが、そのときの光景が鮮明に浮かびます笑
助手席には、試験官(警察官)が乗っていて、とても緊張していました。
ちなみに、3速で発進しましたが審査に無事、合格することができました涙
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき