トンネルは交通網の重要な部分であり、美しい景色を眺めながらの運転を楽しむ一方で、適切な安全対策を講じる必要があります。
この記事では、トンネル通過時に留意すべきポイントと安全対策について詳しくご紹介します。
快適で安全なツーリングやドライブを実現しましょう!
①ヘッドライトを点灯しましょう。
トンネルに入る前にヘッドライトを点灯することは当たり前のことですが、意外と点灯していない車が多いです。
トンネルを通行する際には、ヘッドライトを必ず点灯する必要があるのかを調べてみると、以下の記載がありました。
(夜以外の時間で灯火をつけなければならない場合)
法第52条第1項後段の政令で定める場合、トンネルの中、濃霧がかかっている場所、その他の場所で、視界が高速自動車国道及び自動車専用道路においては200メートル、その他道路においては50メートル以下であるような暗い場所を通行する場所を通行する場合及び当該場所に停車し、又は駐車している場合とする 道路交通法施行令第19条より
②暗順応と明順応に注意!
暗順応(あんじゅんのう)とは、明るい場所から暗い場所に入った時に、暗い場所に目が慣れていくことを指します。
普段の生活では映画館やおばけ屋敷に入った時がこれにあたります。
逆に、明順応は暗い場所から明るい場所に入った時に、最初はまぶしくてよく見えませんが、だんだん見えてくると思います。
これを明順応といいます。
問題は暗順応と明順応では、目が慣れるのはどちらが早いかです。
実は、明順応の方が目が慣れるのが早いのです。
暗順応の方が目が慣れるのに時間がかかります。
つまり、昼間はトンネル入口に入った時に暗さに目が慣れるのに時間がかかってしまうので、前車との車間距離を多く取っておかないと追突する危険性が高まることになります。
また、暗順応は若い10代、20代の間は暗いところに入っても目がすぐ慣れてきますが、年を重ねるに連れて目が慣れるまでに時間がかかると言われています。
実は夜間視力を測る検査機があります。
主に高齢者の更新時の講習で使用することが多いですが、明るい光を30秒間程見た後に画面がまっくらになります。
まっくらの中に表示されている指標が何秒で見えることが出来るかを計測します。
10代、20代の若い人でしたら3秒~10秒で見えますが、60歳代、70歳代になると個人差はありますが平均60秒かかる場合があります。
60秒もかかるの?
この60秒間は完全に目が暗さに慣れていないわけですから、トンネル内で渋滞などで停車している車の発見が遅れてしまい、追突事故になってしまうことがあります。
機会がありましたら、自分の夜間視力がどれくらいかを確認してみてください。
現在、私は30秒かかっています。
だから、若い時よりもトンネルに入る前には車間距離をたくさん取るようにしています。
③トンネル通行時は右に寄りやすい??
実は、トンネル内は暗いため、同じ道幅の道路でも狭く感じてしまいます。
その結果、無意識に道路の中央線寄りを走行する車を見かけます。
反対車線を走行する車も中央線寄りを走行する傾向があるため、接触する危険性が高まります。
ミラーを使用して走行位置を確認し、意識して左寄りを走行することで対向車との接触を防止することができます。
④トンネルの長さを確認しましょう!
私はいつも万が一の事故に備えて、トンネルの入口に記載されているトンネルの長さを確認しています。
なぜなら、トンネル内で事故が発生した場合、車から降りて出口に向かう方が近いのか、それとも逆に入口に戻った方が早いのかを判断する必要があるからです。
トンネル内の事故では、火災が発生するケースが非常に多いです。
事故情報を知らずに高速でトンネルに進入し、気づいたら追突事故を起こし、火災が発生してしまうことがあるからです。
トンネル内で火災が発生すると酸素が不足し、一酸化炭素中毒で死亡してしまう可能性もあるため、一刻も早くトンネルから脱出する必要があります。
救助が到着するまで車内で待機していると危険です。
また、非難する際にはハンカチなどで口と鼻を覆い、腰を低くして進むことが有効だと言われています。
視界が悪い場合は壁をさわりながら進むと安全です。
⑤細かいことですが・・・
最後に細かいことになりますが、トンネル内は排気ガスが臭いので、トンネルに入る前に窓を閉めること、そして車の場合は外からの空気が入らないように内気循環にしています。
また、トンネル出口で横風にハンドルを取られないように、少し速度を落として出口を出るようにしています。
出口付近に横風注意などの掲示をしていることがありますので、情報を見落とさないことが大切ですね。
最後に、私の失敗談として、サングラスをかけたままトンネルに入り、何も見えなくなってパニックになったことがあります。
運転を始めた当初、サングラスを付けていたことを忘れて、一人であたふたした記憶があります。
トンネルでの悲惨な事故が発生しないことを祈っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき