ここでは、普通二輪免許教習(MT)の2段階7時限目に実施されることが多い(教習所によってカリキュラムが異なります)急制動についてお伝えしたいと思います。
急制動はバイクに乗るうえでとても重要な項目になります。
急制動の注意点
いきなりですが検定の条件は、
普通二輪の場合は速度が40キロ以上出ている状態でブレーキ開始パイロンに前輪タイヤが差し掛かかったときにブレーキを開始します。
路面が乾燥しているときは11m以内に停止すれば停止距離の課題クリアとなります。
雨で路面が濡れている場合は3m延長されて14m以内に停止すれば課題クリアとなります。
練習上の注意点
急制動を練習するときの注意点は、まずブレーキの開始位置を間違えないようにすることです。
練習で見ているとブレーキの掛け遅れがとても多かったです。
掛け遅れた場合は短い距離で停止することになるわけですから、技量的により高度な操作が必要になってしまいます。
ちなみにアクセルを戻す位置は決められていないので、43キロぐらい速度を出しておくてブレーキ開始パイロンに進入する前(おおむねバイク1台分手前)では、必ずアクセルを戻すようにすることがコツです!
繰り返しで、くどいですが・・・
ブレーキ開始パイロンでアクセルを戻していたらブレーキを掛けることが絶対に遅れることになるので、アクセルを戻す位置について遅れることがないように注意をしましょう。
ブレーキ操作の方法
ブレーキの操作面については、前輪と後輪のブレーキは同時に掛けるようにしましょう。
前後のブレーキ配分のイメージは
路面が乾いている場合は、前輪が8 後輪が2ぐらいのイメージです。
後輪ブレーキは足を乗せているぐらいの感覚でよいと思います。
前輪ブレーキも最初から強くブレーキを握りこむのではなくて、ぞうきんやタオルをしぼるように徐々に握りこんでください。
絶対に一気に前輪ブレーキを握るような操作はしないで下さい。
急制動の練習で転倒していた教習生の多くは、アクセルを戻すことが遅れてしまいパニックブレーキのような状態で前輪ブレーキを強く握りこんでしまって、前輪タイヤがロック(タイヤの回転が止まること)して転倒をしていました。
骨折をしてしまう大きなケガをした教習生の方を何人もみてきました。
くどいですが
正しい位置でアクセルを戻して、開始パイロンからブレーキをかけ、前輪ブレーキはタオルをしぼるように徐々に握りこむ練習をしましょう。
ブレーキ練習では回数を重ねて徐々に感覚を掴んでいく必要があります。
一気に短く止めようとは思わずに回数を重ねて体得していくようにしましょう。
路面が濡れている場合
ブレーキ配分は前輪が5 後輪も5の半々のイメージです。
路面が濡れているときは、前輪ブレーキを強く掛けると簡単にタイヤがロックして転倒をしてしまいます。
そのため操作面で注意をしたいことは、前輪ブレーキは乾燥路面のブレーキの掛け方の半分くらいの握りこみで、余裕を持って雨のときの検定基準である14m以内で停止することが出来ます。
本当です。
ほとんど前輪ブレーキを握りこまなくても絶対に停止することができますので、アクセルの戻す位置が遅れることがないように意識を集中しておきましょう。
さいごに
急制動だけでボリュームが大きくなってしまいましたので、7時限目で実施することが多い回避教習については明日お伝えしたいと思います。
指導していたときの感想ですが、ブレーキの操作についてはとても個人差があると思いました。
力がありそうな男性よりも小柄な女性の方が上手にブレーキ操作をしていたこともよくありました。
苦手意識がある方は焦らずに回数を重ねていくうえで感覚を掴むようにしましょう。
また、どれだけブレーキが上手な方でも路上で車間距離を詰めていて、前車に急ブレーキをかけられたら、誰でもパニックになるものです。
(教習の中でも模擬追突体験なるもので体験をしてもらいます)
免許を取得したら急ブレーキをかけなくて良いように前車との車間距離を常に多くとるように意識することが大切です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。。もとゆき
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