長きに渡るカワサキへの情熱── それはただの趣味を超えて、私の生活そのものとなっています。20年以上にわたる愛着が育んだカワサキバイクとの絆は、単なる乗り物以上の存在となり、数々の冒険や思い出とともに歩んできました。このブログでは、私のカワサキバイクへの熱い思いや、出会いから歴史まで、そのすべてをお伝えしていきます。もう一度、そのエンジン音が響き渡る風景を思い起こしながら、私のカワサキバイク歴の数々の章に、ぜひご一緒にお付き合いいただければ幸いです。
はじめてのカワサキ
初めてカワサキに乗ったのは、ゼファー1100でした。
ハーレーに憧れ、中型限定を解除する道を選びましたが、その過程でネイキッドバイクの魅力に取り憑かれることになりました。
練習の日々、風を切る感覚、路地裏から広がる景色―バイクの操作を通じて感じる楽しさが、私にとっての新たな発見でした。
限定解除後、新たな目標が掲げられました。
ネイキッドバイクを手に入れることが、心の中で確固たる決意となりました。
その頃のネイキッドバイクといえば、ホンダのCB1000SF、ヤマハのXJR1200、そしてカワサキのゼファー1100がトップランナーでした。性能面ではCBとXJRが競り合い、ゼファーは少し物足りない存在とされていました。
バイク情報は主に専門誌から得る時代でしたが、どの雑誌を手に取っても似たような評価が並んでいました。
そんな中、ゼファーのオーナーたちが努力を重ねて性能差を埋めようとしている姿が印象的でした。
その姿勢に共感し、私もゼファーに興味を抱くようになりました。
初対面
バイクショップで実物を目にしたとき、目を引く紺色のゼファー1100が鮮やかに輝いていました。
そのシートに跨がった瞬間、心の中で何かが切り替わったような気がしました。
まさに運命の出会いといえるでしょう。
その瞬間から、私の中にカワサキへの深い愛情が芽生えたのかもしれません。
購入後、友人たちとの会話の中でゼファーのカスタマイズについて話すと、よく「なぜCB1000SFやXJR1200を選ばなかったの?」と問われました。
その問いに対して、私はライバル車にはない魅力を引き出し、カスタマイズしていく楽しみがあることを語りました。
この挑戦の意欲こそが、私のカワサキへの深い情熱に繋がっているのだと感じています。
言葉で完全に表現するのは難しいですが、そのバイクへの思い入れは、何かを補う、進化させるという意欲と共鳴しているのです。
北海道での思い出
更に深いカワサキへの愛情を感じた瞬間が、20日間かけて北海道を一周するツーリング中に訪れました。
宿泊費を節約するため、私たちは基本的にキャンプかライダーハウスで寝袋を持ち込むかの選択を日々迫られました。
夕日が西に傾く時間帯にライダーハウスに入ると、既に4、5人の仲間たちが楽しそうにお酒を楽しんでいました。
彼らは明るく盛り上がっており、私はその雰囲気を壊さぬように隅っこに身を寄せました。
しかし、すぐに誰かが私に声をかけてきました。「どこから来たの?」「一緒に飲もうよ!」とのことで、私も仲間に加わることになりました。
Z1兄貴との出会い
彼らとの会話を楽しんでいくうちに、彼らはみなカワサキの愛好家であり、特に一番年長の兄貴分は北海道ツーリングのために会社を辞めてきたとのことでした。
彼は誇らしげに、自身の愛車がZ1であることを話してくれました。
Z1はオイル漏れがひどく、まるで毎日2ストロークのようにオイルを補充していると、彼は笑いながらオイル缶を見せてくれました。
そうした話を聞いていると、彼らのカワサキ車にかける情熱と、それに対する努力や苦労が伝わってきました。
出来が悪いほど愛着が湧く心理なのか、それとも何か別の魅力があるのか、私は考え込んでしまいました。
夜の19時に始まった飲み会は、翌朝4時まで続きました。
私は翌日、二日酔いでバイクに乗れる状態ではなく、もう一泊することにしました。
その後も、Z1のオーナーである兄貴分とは年賀状のやり取りを続けていました。
彼との交流は、カワサキ愛を更に深める機会となりました。
比較せずZRXに
北海道ツーリングを経て、私のカワサキへの情熱は一段と深まりました。
驚くことに、自分でも気づかないうちに机の上には、カワサキの雑誌がずらりと並び、何度も何度も読み返す日々が続きました。
似たような特集であっても、それでも新しい情報を求めて雑誌を手にする自分に気づくと、ちょっぴり笑ってしまいます。
そして、ZRX1100を購入する際も、他のメーカーのバイクを考える余地もなく、心からカワサキに惹かれていました。
自分でもその一途さに驚くと同時に、これが本当のカワサキ愛なのだと改めて感じました。
一方で、レンタルバイクを借りる際には、様々なメーカーのバイクにも乗る機会を大切にしています。
これは、新たな体験として楽しむ一方で、カワサキに対する深い愛情が、私のZRXを選び続ける原動力となっているのかもしれません。
そうしたバラエティ豊かな経験を通じて、もしカワサキ愛がなければ、おそらくZRXを20年もの間、未だに愛して乗り続けていたか疑問に思うことがあります。
これからも、私の心には熱いカワサキへの情熱が続くことでしょう。
その情熱が私を新たな冒険へと導いてくれると信じています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき