過去にバッテリーが上がってしまい、ゼファー1100を1キロの距離を押して帰宅したことがありました。250㎏以上あるバイクを押して歩くことは想像以上に大変で、途中で何回も休憩しました。
ハンドルの持ち方や持つ位置を変えましたが、すぐに疲れてきます。
また、バイクを押していると『バイクを盗んでいるのではないか?』と通行している人や信号待ちで止まっている車のドライバーにそんな目で見られました。
たしかに逆の立場で考えると確かに怪しい人に見えてしまいます。
冬でも大汗をかきました。
バイクの押し掛け
バッテリーが上がった場合、時には「押し掛け」によってエンジンを再始動することができることがあります。
「押し掛け」とは、バイクを押しながら一速の半クラッチをかけ、エンジンをかける方法です。
ただし、注意が必要で、全てのバイクでこの方法が適用できるわけではありません。
2000年以前に製造されたバイクで、キャブレターを使用している場合に限り、押し掛けが可能です。
一方、現代の多くのバイクはインジェクション方式を採用しており、これらのバイクでは押し掛けができないことが一般的です。
また、押し掛けを行うには一定の速度(勢い)が必要です。
そのため、重いバイク(例:ゼファー1100など)の場合、2人で協力して速度をつけなければエンジンをかけることは難しいでしょう。
要するに、1人での押し掛けは、下り坂などの急な斜面がない限り難しいということです。
バッテリー寿命は3年?
私は20年以上にわたり指導員として活動してきました。
その間、教習車のバッテリーを何百回も交換する機会がありました。
その経験から言えることは、平均的にはバッテリーの寿命は約3年だということです。
バッテリーを充電すれば一時的には復活することがありますが、その後、いきなりエンジンがかからなくなることが多かったです。
教習所ではたくさんのバイクを保有していたので、バッテリーの管理に一工夫が必要でした。
バッテリーの交換タイミングを管理するために、それぞれのバイクにシールを貼って、バッテリーの交換時期の状態を一目で確認できるようにしました。
これは非常に便利でおすすめです。
バッテリーの交換が必要なサインとして、エンジンのかかりにくさやウインカーランプの明るさの変化が挙げられます。
これらの兆候が現れたら、迷わずバッテリーを交換するべきですね。
バッテリーの適切な管理と交換は、バイクの安全性と正常な動作にとって非常に重要です。
お店の半額以下
ZRX1100のバッテリー交換についてお話ししますが、通常、バイクショップで交換を依頼すると、工賃込みで15,000円から20,000円の費用がかかります。しかし、驚くかもしれませんが、インターネットでバッテリーを購入すると、3,000円から7,000円で手に入れることができることがあります。
自分で交換作業を行う必要はありますが、工賃以外の費用はかからないため、ショップで交換する費用の半額か、それ以下になることもあるでしょう。
私自身は、台湾YUASAバッテリーを5年間使用していますが、これまでまったく問題ありませんでした。
性能的には純正バッテリーとまったく変わりません。
ちなみに、私はアマゾンで7000円でこのバッテリーを購入しました。
2023年9月現在は、価格が少し上昇しています。
交換は簡単!
バッテリーの交換自体は難しくありませんが、バイクの車種によっては少し手間がかかることがあります。
工具1つで交換することができますが、バッテリー本体がシート下の奥に格納されている場合があるため、取り出すのに時間がかかることがあるかもしれません。
ZRX1100のような車種では、以下の手順で交換できます。
バッテリーの外し方: バッテリー端子の配線を外す際には、まずマイナス端子(黒)の配線を外してから、プラス端子(赤)の配線を外します。
バッテリーの取り付け方: 取り付ける際は逆の手順になります。まずプラス端子(赤)を取り付けてから、マイナス端子(黒)を取り付けます。
ただし、端子や配線の色(赤や黒)は車種によって異なることがありますので、注意が必要です。
バッテリー本体にはプラスとマイナスが記載されていますので、確認することをお忘れなく。
交換作業を行う前にバッテリーの取り付け位置や配線の配置を確認し、慎重に作業を進めましょう。
さいごに
よくあるケースとして、バッテリーがかかりにくいので充電を行い、調子が良くなったと思った矢先、突然エンジンがかからなくなり、最終的にはバイクショップで高額な費用をかけて交換せざるを得ない場合があるでしょう。
長持ちさせようとバッテリーを充電したことが裏目に出てしまうこともあります。
その後悔を避けるためにも、エンジンがかかりにくい兆候が現れたら、ためらわずにバッテリーをネットで購入し、早めに交換することをお勧めします!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき