ツーリングをしているとお尻が痛くなることはありませんか?
私は28年間バイクに乗ってきましたが、数えきれないほどツーリングを経験しました。
その中で、お尻が痛くなったことが何回もありました。
早速、対策方法をお伝えします。
「1時間に1回は休憩をすることです!」これが鉄則です。
20年間指導員を務めた経験から、自信をもってお伝えします。
1時間に1回の休憩について詳しく説明したいと思います。
ご興味があればお付き合いください。
お尻が痛くなる原因?
ツーリング中に長時間バイクに乗っていると、お尻の痛みが発生する原因はさまざまですが、車との大きな違いは、バイクのシートが比較的小さい面積に体重がかかることです。車の場合、お尻から腰、背中にかけてシートに座ることで、体重が均等に分散されやすいのですが、バイクのシートはその小さな領域に体重が集中します。
私自身、これまでにレンタルバイクを含めて30台以上のバイクでツーリングを経験しましたが、どのバイクに乗っても2時間以上経過するとお尻が痛くなることがありました。
シートの厚みがある程度ある方が、痛みを軽減する可能性は高いようですが、それでも2時間以上のライドに耐えることは難しいことがありました。
お尻が痛くなり始めると、それが気になってしまい、ツーリングを楽しむことが難しくなります。
また、痛みが運転に影響を与えてしまい、安全な運転に集中することが難しくなります。
我慢できなくなって、お尻の位置を右や左、前や後ろに調整して痛みを和らげようとしましたが、残念ながら効果がありませんでした。
色々なお尻痛の対策
痛みがツーリングを台無しにしないために、人々は様々な対策を考えることになります。
最初に思いつくのは、バイクのシートをカスタマイズすることでしょう。
シートの厚みを増やしたり、特殊な素材を使用することで、痛みの軽減を期待する人が多いです。
しかし、名のあるショップでカスタムを依頼すると、なんと5万円程度かかることがあるのです。
5万円もかかるの!?
そうなんです。
しかも、5万円をかけてもシートにお尻を載せる面積自体は変わりません。
正直言って、効果を期待するのは難しいかもしれませんし、リスクも高いと感じる人が多いです。
確かに、高いし効果があるかどうか不安ですね。
知人の中には、斬新な対策を試した人もいました。
カーショップで販売されている腰痛対策用のクッションを購入し、バイクのシートの形状に合わせて切り取り、バイクシートの上に敷いて使っていました。
知人はこの方法でお尻の痛みが軽減できたと言っていましたが、実はこの対策には危険な側面があります。
クッションをシートに完全に固定できないため、曲がる際にクッションがズレたり、ブレーキをかけると身体が前にズレたりすることがあるのです。
そのため、この方法はおすすめできないです。
前述の2つはバイクシートに関する対策でしたが、最後に紹介するのは「ヒッププロテクター」という商品です。
これはパンツのように履くもので、お尻を保護するためのアイテムです。
ヒッププロテクターはスキーやスノーボード、スケートボードなどで転倒した際に使用されることが一般的です。
バイク用のヒッププロテクターも販売されていますが、歩きにくさやズボンの着脱の難しさが問題とされています。
そのため、実用的でない場合もあるでしょう。
1時間に1度休憩を!
紹介させていただいた通り、対策品は様々ありますが、私の最もおすすめする方法は、やはり1時間に1回の休憩を取ることです!
その理由は、私が20年間も指導員を務めた経験から得たものです。
1日で合計5時間もバイクに乗っていても、お尻の痛みはまったく感じたことがありませんでした。
「暑くて倒れそうになった」とか「寒すぎて手先が凍りそうになった」という言葉はよく聞きましたが、他の指導員からもお尻の痛みが原因で辛かったという話は20年間の指導員経験で一度も聞いたことがありませんでした。
バイクに連続して乗り続けるとお尻が痛くなることはあるかもしれませんが、1時間ごとにバイクから降りて休憩すれば、お尻の痛みをほとんど感じないことを自信を持って言えます!
教習では通常1時限が50分間なので、50分以上連続してバイクに乗ることは一度もありませんでした。
ツーリング中に夕方に帰宅するために無理をして連続して走行することがあるかもしれませんが、無理してお尻が痛くなったまま帰宅するのはもったいないことです。
なぜなら、楽しいツーリングが最後にお尻の痛みで終わるのは本当にもったいないからです。
よいイメージで帰宅して次のツーリングにつなげるために今回、お伝えさせていただいた内容が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき