わたしは20年間、教習所の指導員をしていました。
色々な業務を担当してきました。
その中で高齢者講習も担当していました。
また、研修や講習会を通じて他の教習所の方と情報交換をする機会もよくありました。
今回はわたしの経験からをもとに、高齢者講習を担当する指導員についてお伝えします。
よろしければお付き合いください。
昭和のイメージ
高齢者講習を受講される方は70歳以上の方になります。
ほとんどの受講者の方が昭和に免許を取った人ばかりです。
わたしは平成になってから免許を取ったので昭和のことはわかりませんが、父親や講習に来られる方の話を聞くと驚くことが多いです。
まず、自動車教習所がない時代に免許を取った方は、試験場の飛び込み試験(一発試験)で免許を取ることになるわけですが、試験が難しく簡単に受からないのです。
何十回受けても受からないので、お金を包んで渡している人もいたと言っていました。
お金については本当か?どうか?分かりませんが、試験に受からないと仕事が出来ないので試験官のアドバイスを聞き逃さないようにして、聞いた内容をもとに自動車練習所に行って練習をしたそうです。
パワハラなどの言葉がなかった時代ですから、習う人と教える人のパワーバランスに圧倒的な差があったことを容易に想像出来てしまいます。
結論 優しい
前置きが長くなり申し訳ございませんでした。
結論をお伝えしますと、高齢者講習担当の指導員は優しいです。
安心してください。
なぜか?
お客様として応対しているからです。
当たり前のことですが、高齢者講習に来られる受講者の方は、昭和の試験場や教習所(練習所)の記憶が強く、指導員に怒られる、試験に落とされると強く思っている方がとても、とても多いです。
これはわたしが勤務していた教習所だけの話ではなくて、お付き合いのある他の教習所の方と話をしたときに、まったく同じことを言われます。
だから、安心してください。
さいごに
お客様として応対するのは当たり前のことですが、そのように教習所が変わったのは、実は10年くらい前の2010年頃からです。
なぜ?10年前から変わったかといいますと、少子化の影響で子供の数が減ったからです。
教習所の数は減らずにお客様となる子供の数が減ると、どこの教習所もお客様獲得に必死になります。
その結果、横柄な態度で教習や講習をしていた指導員は淘汰されていったのです。
受講意欲が高い高齢者の方が多いため、担当している指導員も充実感を持って講習に取り組んでいます。
さいごにもう一度お伝えしますが、昔のイメージの教習所ではありません。
安心して高齢者講習を受講して下さい。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。もとゆき
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