
わたしはバイク事故防止のためにYouTubeで事故映像を見るようにしています。
過去には教習指導員を20年間やっていましたが、警察から入ってくる事故情報や教習生や卒業生から事故を話を聞くことがありました。
同じ事故が発生することがないように、事故の教訓を活かすために、聞いたことや見たことをたくさんの方に伝達してきました。
最近、YouTubeで事故映像を見ていて、急に思い出したことがあります。
それは、わたしが指導員として実技を担当しているときに、事故に結びつくような教習生の危険な行動と重なる部分があったのです。
今回はその危険な行動についてお伝えしたいと思います。
交通事故防止の内容になります。
よろしければお付き合いください。
回避教習
何故?この記事を書こうと思ったのかと言いますと、
教習指導員をしている時に、危険な方に避けてしまう場面を何度も見てきたからです。
その場面は、2段階で行う『回避教習』という技能教習で見てきました。
回避教習は、小型二輪、普通二輪、大型二輪すべての車種で行います。
回避教習というのは、反応時間を知るための教習になります。
信号機や赤と白の旗を使って予め避ける方向を決めた上で、
一定の速度で直線道路を走行している時に、指導員が合図を出します。
例えば、青信号が点灯したら右に避けると決めていた場合に、間違えることなく右に避けることが出来れば良いわけですが、
逆の左に避けてしまう方がいました。
ただ間違えているだけじゃないか?と思われると思いますが、10人いたら1、2人の方が間違えることがありました。
感想を聞くと『避ける方向はしっかり覚えていたのに間違えてしまった』と言います。
回避教習をするときに条件として、『出来るだけ早く反応するようにしてください』と強調して説明をします。
この出来るだけ早くの言葉がいつも通りに出来ていない理由かも知れません。
もちろん逆に避けたとしても障害物にぶつかることはないので安全ですが、
これが一般道路なら『安全』で済む話ではないと思います。
危ない方へ避ける?
危ない方へ避けることは、日常生活の中でもあると思います。
自転車でもありませんか?
狭い道を自転車で走っていたら対面から自転車が来たので避けようとしたら、
同じ方向に避けてしまう場面です。
距離があれば予め避けるための準備が出来ますが、
わたしの経験では、
考えごとをしていたり、急に対面自転車と遭遇したときに余裕がないと、
正しい判断が出来なくなる場合があるように感じます。
ドラレコ映像で見た右直事故
冒頭でもお伝えしましたがこの記事を書くきっかけになったのは、YouTubeで見たドライブレコーダーの映像でした。
その映像は、交差点の右直事故だったのですが、
50キロぐらいの速度で走行していた四輪車が、交差点を直進しようとした時に、
対向右折車が急に曲がってきて、そのまま交差点内で両車がぶつかって事故になったのです。
その映像をよく見ると直進車が止まれないと思いハンドルをきって、避けようとしているのですが、
ハンドルを切っている方向は左に切っているのです。
対向右折車を避けようとするなら、右にハンドルを切らないと避けることが出来ない場面で、
ハンドルを左に切っているのです。
不謹慎なことを書きますが、映像を見ていると自分から右折車にぶつかりに行っているように見えてしまうのです。
さいごに
たまたまYouTubeで事故場面を見たときに、回避教習で避ける方向を間違えた教習生のことを思い出しました。
避ける方向を間違えてしまうことは、予期せぬ場面、急ぎや焦りの心理が働いている場面、相手を信用し過ぎている場面などで発生するかも知れません。
少なくとも回避教習では、指導員の出来るだけ早く避けてくださいの言葉に反応して間違える方がおられました。
今回の動画を見て改めて運転するときには、『余裕』を持つことで、誤回避を避けることが出来るのではないか?と感じました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。
交通事故が1件でも少なくなることを心より願います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。もとゆき