
今回は、大型二輪教習(普通二輪免許持ち)の1段階5時限目で教習効果の確認、いわゆる『みきわめ』についてお伝えしたいと思います。
みきわめについては、1段階で練習したことをすべて行うことになります。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。
試験ではありません
この時限の教習に入る前に、『今日は試験ですか?』と教習生によく質問されました。
教習生の皆さんがよく勘違いされていたことが、みきわめは試験と思われていた方が多かったです。
友達や知人から聞いたと言われる方が多かったので、間違った情報が広まっていたのかも知れません。
あらためてになりますが、みきわめは試験ではなく普通に教習の1時限になります。
練習内容は、1段階で習ったことすべてを練習することになります。
すべてですが、再びオートマチック車に乗ることはありませんのでご安心下さい。
良かったワ!
苦手は部分があればそこを繰り返して練習することになります。
教習時間の後半に指導員が2段階へ進むことができるか?のみきわめをすることになりますが、これも試験ではなく1段階で習ったことが6割、7割出来ていれば2段階へ進むことが出来ます。
それも、採点を付けるわけではなくみきわめを担当する指導員の判断による部分になりますので、正直言いますと厳格に判定しているわけではありません。
わたしの経験でみきわめが不良(ハンコを押してもらえない)になる場合は、このまま2段階へ進んでも教習生本人が苦労すると感じる場合や操作が未熟のために事故になってしまうかも知れないと感じた場合でした。
ちなみにわたしはほとんどみきわめを不良にすることはありませんでした。
この会話を試験と勘違いされてしまう場合があるのかも知れませんね。
検定コース
この時間も検定コースを使って練習をしていました。
完全にコースを覚えている方はなかなかいませんでしたので、走行しながら検定コースを覚えていくという感じです。
その中で、苦手な課題があればそこを繰り返して練習をすることになります。
苦手な課題は人それぞれでしたが、一本橋を苦手としている方がとても多かったです。
普段、バイクに乗っている方でも一本橋のような狭いところを低速で走行する操作をしている方はほぼ皆無でしたので、年齢問わず苦戦されている方が多かったです。
お読みいただいている読者様の中で一本橋に不安を感じている方も多いと思いますが、本当に多くの方が苦手意識を持っていましたので、『自分だけ』と思わずにみんなも苦手意識があるのかという気持ちで、この段階では練習を続けてもらえれば良いと思います。
話は変わりますが、2段階に入ると検定2コースを覚えていくことになりますので、なんとかこの時間で検定1コースを覚えることが出来るように頑張ってください。
タイムを意識
この時間から、各課題のタイムを意識するようにしてもらえれば良いです。
それも、合格基準をクリアすることが目標ではなく、基準タイムの8割くらいに達することを目標にしてもらえれば良いです。
具体的には、スラロームは8秒台、一本橋も8秒台、波状路は4秒台を目標に行いましょう。
やはりここでも、無理にタイムをクリアするのではなく1段階で習った操作のポイントを抑えたうえで練習に取り組みましょう。
スラロームは、走行位置を意識します。
パイロンとパイロンのど真ん中をフロントタイヤが通過しているか?を意識しながら通過しましょう。ブレーキを使うときはリアブレーキだけを使用します。
一本橋は、ひざをしっかり締めて身体は直立したままでハンドルだけを左右に動かして早め、早めにバランスを取り直すようにします。
ブレーキを使うときはリアブレーキだけを使用します。
波状路は、立つタイミングが重要です。波状路の1段目に来る前に立ち姿勢を整えておきましょう!そのときのイメージはスキーのジャンパーのように前傾姿勢を取ることです。
ブレーキを使うときはリアブレーキを使用します。
タイムではありませんが、ブレーキの練習については40キロの速度から遅れることなくブレーキをかけることができるように、ブレーキ開始位置に合わせてアクセルを戻す位置を意識するようにしてください。
止まる位置は11メートルを超えても問題ありませんので、正しい位置からブレーキをかけることが出来ているか?を意識しながら操作をしましょう。
さいごに
1段階は最短5時限となっているので、あっという間に終えることになります。
しかも、その内の1時限はオートマチック車なので、実質は大型二輪車には4時限しか乗っていません。
だから、不安に感じる方もおられると思いますが、2段階に入ってからも基本的には検定コースを使って練習を行うことになるので、苦手な課題を練習する時間はありますので、心配しないでください。
次回は、2段階1時限目に行う教習内容についてお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。
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