バイクの教習を受けるときに転倒したときのケガを防止するためグローブを付けてもらうことが、多くの教習所でバイク教習を受けるときの条件となっています。
わたしは指導員経験が20年ありますが、勤務していた教習所ではバイク教習を受けるときに、グローブを付けてもらうことが必須でした。
グローブがない場合は、バイク教習を受けることが出来ませんでした。
そのグローブについてですが、グローブの中に軍手が含まれているのか?
疑問に感じている方もおられると思います。
ここでは、わたしの経験からグローブの疑問についてお答えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
結論 軍手OKでした
早速、結論をお伝えしますと、わたしが勤務していた教習所ではバイク教習では、軍手を使うことは可能でした。
素手だとバイクが転倒したときに手にダメージを受けることを防ぐ目的がありましたので、手を覆うものであれば、素材はどれでも大丈夫という考えでした。
教習所によっては考え方が違う場合がありますので、軍手の使用可否については事前にお通いになられる教習所に問い合わせをしておくと確実だと思います。
すべりやすい
軍手を使うときの2つの注意点をお伝えします。
1つ目の理由は、軍手はすべりやすいので注意が必要です。
基本的にはハンドルについているグリップを持つときには、力を入れて持つ必要はありませんが、特にバイクの乗りはじめの時には、ついつい力が入ってしまうものです。
その力が入ったときに、グリップを持つ手がすべってしまうことがあります。
軍手にも段ボールなどの荷物を持つときのためのすべり止めがついている商品もあります。
わたしも1度その軍手でバイクを運転してみましたが、軍手の厚みが増すためにアクセル操作が正直やりにくいと感じました。
破れやすい
もう1つの理由は、これは仕方がないことだと思いますが、バイクの運転を想定して作られているわけではないので、転倒して手が地面などに着いたときに、軍手は破れやすいということです。
立ちごけによる転倒の場合は、速度が出ていないので地面に手をついたときに、軍手が破れることは少なかったですが、少しでも速度が出ている状況で転倒をしてしまい地面に手が着いた場合は、かなり高い確率で軍手は破けていました。
軍手が破れるだけなら良いのですが、手をケガしてしまう方もおられました。
ケガのことを考えると、いままでの経験からバイク用のグローブを使っている方が、例え転倒したとしてもケガ予防になります。
おすすめのグローブ
お金はかかりますが、バイク免許取得後に使うことも考えたら先行投資でグローブを購入していても損はしないと思います。
30年間バイクに乗ってきた中で、色々なバイクグローブを使ってきました。
その中でおすすめしたいグローブが2つありますので、ご紹介させていただきます。
1つ目は、エトスデザイン TRY1グローブです。
バイクの指導員になったときに、会社から支給されたグローブでした。
指導員になるまでに6年くらいはバイクに乗っていましたが、支給されるまで
まったく知りませんでした。
トライアルの競技で使われていたグローブで、新品の状態から手によくなじみます。
フィット感が素晴らしいです。
素手に近い感覚で操作をすることが出来ると言っても過言ではありません。
指導員競技会に向けてハードな練習をしているときに、転倒して地面に手をつくことがありましたが、軍手のように簡単に破れることはなく手を保護してくれていました。
薄手の生地なのに『凄いなぁ』と思っていました。
少し価格は高いですが、おすすめのグローブです。
現在も使われているか?どうか?は定かではありませんが、白バイ隊員さんが練習で使っていることも聞きました。
その実績からも信頼できるグローブだと思います。
2つ目は、コミネ インストラクターグローブです。
コミネさんのインストラクターグローブは、バイク人生の中で間違いなく1番手を通したグローブです。
正直な感想としては、TRY1グローブに比べるとフィット感は少し劣りますが、使用することで段々と手に馴染んでいきました。
ハードな練習で転倒したときに手を地面につくことがありましたが、簡単に破れることはなく耐久性に優れていました。
TRY1に比べるとコスパがよく、多くの教習所の二輪指導員が使用していました。
さいごに
わたしが勤務していた教習所では、バイク教習で軍手を使うことは可能でした。
費用面を考えると軍手を使うことは、圧倒的にコスパがよいと思います。
ただ、操作性のことや走行中に転倒したときのことを考えると、バイク用のグローブを使っていた方が、結果的には良かったとなるかも知れません。
ここに関しては、正直考え方次第だと思っています。
バイク免許取得後には、多くの方がバイクに乗ると思いますので、その時にバイク教習で慣れ親しんだグローブを使った方が、安心感も増すのではないでしょうか?
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき