
バイクで事故することが怖いと思っている人へ
バイクに乗ることは楽しいけど、事故をすることが怖いと思っている方は、たくさんおられるのではないでしょうか?
わたしはバイク歴が今年で30年になり、教習所で指導員をしていた経験も20年あります。
この経験を通じて、バイク事故防止で1番大切だと思うことをお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
結論 法定速度内で走ること
先に結論をお伝えしますと、法定速度内で走行することなんです。
つまり、速度を出しすぎないこと!
これに尽きます。
もちろん、この法定速度内で走行すること以外にもバイク運転中に気を付けていることはたくさんあります。
その中でも、1番気を付けていることは『法定速度内で走行する』ことなんです。
スピード狂?
実は、免許取り立てのころはスピードを出すことに快感を覚えてしまいました。
急いでもいないのに、速度を出すことがよくありました。
前方が空いていたらアクセルを回すという感じです。
そんな運転をしているわけですから、免許取得後、数年間の間に3回もスピード違反で捕まっている過去があります。
30年間バイクと車をほぼ毎日運転をしてきて取り締まりで捕まったのは、『スピード違反』だけなんです。
駐車違反や一時停止違反などで捕まった経験はありません。
本当にスピードを出すことが好きでした。
友人の事故
そんなスピード狂?だったかも知れない、わたしがスピードを控えるようになった
キッカケは、友人のバイク事故でした。
交差点を直進中に対向右折車(四輪車)が優先を妨害して右折をしてきたことで
事故になったのです。
いわゆる右直事故と呼ばれる事故です。
優先妨害をしてきた対向右折車が悪いわけですが、友人も50キロの規制速度を
20キロ以上オーバーした速度で走行していました。
友人曰く、自分が優先という意識があったので油断をしていて、対向右折車が曲がってきたときにブレーキをかけ始めたが、バイクを止めることは出来ずにぶつかってしまったと言っていました。
命に関わることはありませんでしたが、この事故がキッカケとなり友人はバイクを
降りました。
友人の事故を『怖いな』と思っていたら、その事故から半年も経たない間に別の友人が同じ右直事故にあっていました。
友人はブレーキを掛けましたが、止まることが出来ずぶつかりました。
その知人も、標識に書かれている速度をオーバーして走行していました。
この事故でも命に関わることはありませんでしたが、足を大けがしたことでバイクを降りたことと走ることができない身体になってしまいました。
よく知る友人が連続してバイク事故を起こしたことは、本当にショックでした。
この2人の友人とは、よくツーリングに行ったり、よくバイクの話をしていつも盛り上がっていました。
この2人の友人がバイクを降りたことは、とてもショックでした。
この友人の事故をキッカケにバイクを運転するときの速度を考えるようになりました。
卒業生の違反
わたしは教習所で指導員を20年間していた経験があります。
その中で、違反者講習や初心者講習というすでに運転免許証をお持ちの方への
教習(講習)も行っていました。
教習(講習)を実施するにあたって、どのような違反や事故をされたのか?を教習(講習)開始時に必ず聞いていました。
集計をとっていたわけではありませんが、1番多かった違反は『スピード違反』でした。
もちろん、スピード違反に関しては取り締まりをやっている回数が多いことや
オービスなどの自動取り締まり装置があることも多い要因の1つになっていると思います。
ちなみに、速度を出していた理由で1番多かったことは、バイト先や学校、得意先に行くため急いでいたからでした。
周りに迷惑?
法定速度で走行したら周りの車に迷惑だ!と思われる方は多いと思います。
わたしは法定速度で走行していますが、
後続車の方に直接『遅い、遅すぎる』などの苦情を言われたことは、まだ、ありません。
ただ、後続車の方がイライラしていると感じる場面(車間をつめてくるなど)が
あったら、すぐに走行位置を左に寄せて後続車を先に行かせるようにしています。
だから、ミラーを見る回数はとても多いと思っています。
ただ、最近はあおり運転による厳罰化もあってなのか?
後続車につめられることが少なくなったことを実感しています。
さいごに
バイク免許取り立てのころは、正直、スピードを出すことが気持ちよかったです。
その結果、3回もスピード違反で捕まっています。
気持ちが変わったのは、友達の事故(右直事故)でした。
実は、わたしもスピードの出し過ぎでカーブで反対車線に完全に飛び出したこともありました。
対向車が来ていなかったので、事故にならずよかったですが、対向車が来ていたらと思うとゾッとする出来事でした。
教習所で四輪教習の指導で路上を走行しているときに、他車のミスで危険な場面になんども遭遇しました。
20年間指導員をしていましたが、1度も事故になったことはありませんでした。
(追突された事故はありました)
信号無視や自転車の道路横断など他車の危険な行為にたくさん遭遇しましたが、
事故を防ぐことが出来たのは、やはり法定速度内で走行していたことが大きいです。
ほとんどの危険場面に対して、ブレーキをかけて『止まる』ことが出来ました。
この『止まる』ことが重要で、バイクはすぐに避けることが出来るイメージをお持ちの方も多いと思います。
でも避けるのは最悪の手段で、避けることに失敗したら速い速度でぶつかることになり、被害が大きくなってしまいます。
特にバイクは四輪車に比べて急ブレーキが難しい乗り物です。
ABSのブレーキ装置がついていても、短い距離で止めてくれるわけではありませんので、過信することは本当に怖いです。
法定速度内でも十分にバイクを楽しむことは出来ます。
高速道路なら法定速度で100キロも出すことができるわけですから、
速度を楽しむことは出来ますよね。
これからも速度を守ってバイクを安全に楽しみたいと思っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき