道を間違えてUターンをするときに、転倒してしまった。駐車場でUターンをしたら、転倒してしまった。
などSNSを見ていると、Uターンで転倒してしまったというライダーさんの悲痛を
聞いてしまうことがあります。
最近も、知人から聞いたことですが、コンビニの駐車場でUターンをしているときに、転倒してしまったという話を聞くことがありました。
Uターンでの悲惨な転倒を無くすために、
バイク歴30年、指導員20年の経験からUターンで転倒を防止するために、実施したいUターンの練習方法についてお伝えしたいと思います。
よろしければお付き合いください。
結論 交差点でUターンの練習をする
早速、結論からお伝えしますと交差点でUターンの練習をすることをオススメします。バイクの操作に限らず、ゴルフやサッカーなど練習をせずにうまくなることはありません。
どれだけセンスがある方でも、まったく練習せずに上達することを見たことも聞いたこともありません。
そんなことはありませんか?
むしろ、好きだからという理由で練習回数を増やしていることの方が多いと感じています。
指導員の運転が上手いのは、バイクに乗る時間が多いことと練習できる環境が整っているからです。
もちろん、教習所によって練習できる環境に差はありますが、一般のライダーさんと比較すると、かなりの差があることになります。
このような理由から、Uターンの練習回数を増やすことが大切だと考えています。
ではなぜ?交差点でUターン練習するのが良いのか?
その理由をお伝えします。
理由1 遠くのスクールに行かなくても、近くの交差点で練習が無料で出来る
『バイクの練習』となると思いつくことは、バイク免許を持っている方を対象にしたライディングスクールが挙げられます。
ライディングスクールでUターンの練習をすることはできますが、
Uターンだけの練習を繰り返し実施することは難しく、ブレーキングやスラロームなど決められたカリキュラムの中で、Uターン練習が組み込まれているケースが多いです。
もちろん、マンツーマン対応してくれるスクールならば、希望通りUターン練習ばかりをすることは可能だと思いますが、マンツーマン対応をしているため費用も割高になってしまいます。
そうなのね。。。
また、お住まいの近くで受講することができればよいですが、バイクで2時間、3時間かけてスクールに行くとなると、
費用や時間の面からバイク練習することへの敷居が高くなり、実行に移すことができなくなるライダーさんもおられると思います。
そこで、近くて気軽に練習ができる交差点でのUターン練習をおすすめしています。
理由2 難易度を変えることができる
練習をするときに確認して欲しいことが、2つあります。
1つは、交差点内が転回禁止の規制がかかっていないか?を標識や標示で確認することです。
交通量が多い場所では、規制がかかっていることが多いので見落としに注意が必要です。
もう1つは、2車線以上ある大きな交差点を使って練習することです。
最初は広い場所を使った方が、万が一に備えた転倒リスクを軽減できるからです。
公道で練習することになるわけですから、転倒は絶対に避けなければなりません。
練習ときのコツ
最初は大きくUターンをするように心掛けましょう。ギアも2速が良いです。1速だとギクシャクしてバランスを崩す恐れがあります。
1速はこわいワ。
クラッチの操作については、好みはありますが、操作を少なくできるのでクラッチは使わない方がやりやすいと思います。
また、Uターン中にブレーキを使うときは、リアブレーキだけにしましょう。
フロントブレーキは効きが良いので、バランスを崩してしまう原因となります。
最初はリアブレーキだけで速度調整をしましょう。
以上!操作面の注意点をずらずらと並べましたが、大切なことがあります。
もっとも大切なのは、『目線』です。
これが、とても重要です!
目線の誘導という言葉があるくらい、バイクでカーブを曲がるときは目線が大切になります。
具体的には、Uターンをするときにどこを見るのか?と言いますと、
Uターン後の道路を見るようにします。
どういう道になっているか?
どこの位置に自分のバイクを誘導するとよいか?をUターン開始から終始見るようにします。
そう言われても近くの路面が気になり、どうしても近くばかりを見てしまうというライダーさんも多いと思います。
どうしても近くを見てしまう・・・
指導員をしていたときに、卒業生の方を対象にスクールも開催していましたが、
Uターンのときに、目線が近いライダーさんがとても多かったです。
近くを見ていると、思い通りの位置を走行できているか?がわかりにくいため想像している走行位置よりもふくらんでいた時に、発見が遅れてしまい、
急に視界に入ってきた白いガードレールなどに圧迫感を感じて、無意識にフロントブレーキに手をかけてしまうことになります。
そうなると最悪、バランスを崩して転倒してしまうことになります。
ひょっとしたら、『経験がある』と思われたライダーさんもおられるのではないでしょうか?
『広い交差点で練習をしましょう!』と最初にお伝えしていた理由は、多少ふくらんでもガードレールが気にならないためなんです。
ぜひ、実践してみてください。
やっぱり回数が大事
Uターンに限らずですが、野球であればバッティングは素振りだけでなく、実際に飛んでくる球を打つ練習をすることで、体得していく部分があると思います。
サッカーもそうです。
実際にボールを蹴ってみることで体得していく部分があります。
ムダに練習することは良いことではありませんが、実際にやってみて感じたことを基に修正していくことが必要だと感じています。
ライダーさんによるとは思いますが、Uターンをする機会は、意外と少ないのではないでしょうか?
実際、わたし自身はUターンをすることは、ほとんどありません。
たまに操作をするかも知れない?Uターンを道を間違えたからという理由でいきなり操作することは、操作ミスをする危険性が高くなると思います。
そう思いませんか?
逆によくUターンをしていると、慣れてきてスムーズに操作できる確率が上がるように感じています。
交差点を利用して10回くらい、Uターン練習をすると操作感をつかむことができると思います。
ぜひ、実践してみてください。
さいごに
Uターンが苦手、難しいと感じる背景には、圧倒的に練習した回数が少ないということが、大きな理由として挙げられます。ほとんどのライダーさんが、バイク教習のときにUターン練習をせずに、免許を取得して公道デビューとなっています。
その後、必要に迫られて見よう見まねでUターンをしてみたら、バランスを崩してしまい
転倒・・・
卒業生の方から、実際に聞くことがありました。
練習していないのに、上手く操作するのは難しいです。
その理由から、今回お伝えさせていただきました、気軽に練習回数を増やすことができる、交差点を使ったUターン練習が参考になりましたら幸いです。
転倒防止のために大きくUターンすることを意識して実施してみてください。
曲がる感覚をつかむことが大切です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき