バイク免許を取ろうとしても、入校できない教習所もあるくらい混んでいます。バイク免許取得をお考えの方に向けて、2022年11月にこの記事を作成しました。
わたしは元教習所の指導員です。
今でも、同僚や先輩と交流があるので教習所の近況を知ることが出来ます。
最近、同僚と話をして知りえた情報を記事にしました。
ただし、大阪だけの情報になりますので参考になる部分は少ないかも知れません。
よろしければお付き合いください。
入校制限をかけている
2年くらい前からバイク免許を取得される方が増えています。
今も変わらずバイク免許を取得される方は多いです。
感染対策の一環で電車・バス移動から、バイクでの移動に変更している方がたくさんおられるようです。
通勤や通学だけでなく密にならないことで、趣味としてバイクを楽しむ方も増えていると感じています。
全軽自協様のサイトを見ると、令和2年、令和3年のバイクの販売台数は大幅に伸びていることがわかります。
https://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/2new-year
現在もこの流れは続いています。
その結果、教習所ではバイク教習を受ける方が継続して多い状況となっています。
大阪のバイク教習をやっている教習所を調べたところ、入校制限をかけていたり、
申込み受付自体を中止しているところもありました。
そうなの??
このような状況を見たのが、はじめてだったので正直驚きました!
混雑している理由
バイク教習が混んでいる理由は、入校される方が多いことが1番の理由となりますが、他にも考えられる理由を考えてみました。
他の業務
教習所の業務は、バイク教習だけでなく四輪教習や高齢者講習など他の業務をやっていることが多いです。
バイク教習以外の例を上げますと、大型自動車教習、中型自動車教習、準中型教習、普通二種教習、違反者講習、初心者講習、取消処分者講習などがあります。
他の業務の兼ね合いもあるので、バイク教習の枠ばかりをあけることができないのが現状です。
それと、季節は変わりましたが夏のバイク教習では、熱中症の危険があるため真昼の時間帯(11時~16時くらい)は、教習を中止している教習所が多いようです。
バイク教習枠が限られているところに、次から次へと入校があることで予約が取りにくくなっていきます。
結果として、パンクしないように入校制限をかけてコントロールをする必要が発生したと推測しています。
指導員の問題
更に考えられる点として、バイク指導員の数が限られている点です。
実は、バイク指導員を養成するためには、まず公安委員会が行っている指導員審査に合格する必要があります。
この審査が、年に数回しか実施されていない事と1回で合格する確率はそれほど高くないので、2回、3回受審をして合格するケースをよく見てきました。
一応、国家試験という事もあり、難易度は高いです。
また、苦労をして指導員審査に合格しても、すぐにバイク教習は出来ません。
なぜなら、合格してから長時間の研修を受けることが決められており、バイクの指導員を1人養成することに、かなりの時間を費やすことになります。
わたしも養成するための研修を担当していましたが、指導員審査に合格してからバイク指導員としてデビューしたのは、3ヵ月~6ヵ月後だったことを覚えています。
バイク(車両)の問題
更に問題点としては、教習車で使うバイクがないという事です。
ホンダのCB400SFが生産終了になったことも影響しています。
バイク教習の時間が増えたことで、あたり前ですが教習車が故障したり、転倒による破損をしたり、稼働が良くなることでバイクの負担も大きくなっていきます。
元同僚はホンダのNC750(教習車)がやっと納車のメドがたったと言っていました。
そんなことになっているの?
しかし、希望している台数分が納車されるか?はまだわからないと不安げに言っていました。
半導体不足の問題もあり、バイク教習車の問題は簡単に解決することは難しいと思っています。
今後も混み合いそう
先のことはわかりませんが、バイク教習が混み合うことは今後も続くような気がします。
バイク指導員の数の問題、教習車の問題は簡単に解決することが難しいからです。
更にこれにプラスして、例年12月~3月までは新生活が始まるまでに四輪免許を取得される方が増えます。
いわゆる教習所の繁忙期になります。
この時期は、おそらくどこの教習所でも四輪教習の枠を広げて、新生活の4月までに卒業できることを宣伝文句としてきます。
そのため、二輪教習の枠が少なくなってしまいます。
この影響もあって、ますますバイク教習は混み合うような予感がしています。
今、バイク免許をお考えならば、よろしければ下記をご参考ください。
さいごに
ウクライナ情勢や円安による影響でガソリン価格や車の価格も上がっていることから、燃費が良くて、車ほど維持費がかからないバイクの需要は、これからも伸び続けると感じています。
確かに!そんな感じがするワ
その一方で、教習所では指導員やバイクの問題で需要に答えることが出来ない状況で、例年の四輪免許の繁忙期に入ることになります。
今後、バイクの入校受付を中止する教習所が増えていくかも知れません。
そうなる前に、バイク免許取得をお考えなら、申込み受付だけでも早めにしておく方が良いかも知れません。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき