バイク免許を取りたいけど、車の免許がATでMT操作に不安があるため、バイク免許を取ることをためらっている方に向けて、20年間、バイク指導をしていた経験から、アドバイスさせていただきたいと思います。よろしければお付き合いください。
結論 たくさんの卒業生
早速、結論をお伝えしますと同じ不安を感じていた多くの方が、バイクMTの卒検に合格して、笑顔で卒業していきました。
実は、もっと不安に感じている方がいます。
それは、まったく免許を持っていない方です。
いわゆる免許なしの方です。
車はおろか、原付バイクにも乗ったことがない方がたくさんおられました。
わたしが指導していたときは、バイク教習最初の1、2時限目は車の免許有りと方と免許なしと合同で教習していました。
免許なしの方のペースに合わせて進めていたので、免許有りの方は少し余裕を持って教習ができていたと感じています。
もちろん、個人差はあります。
苦労していた時限
MTの操作に苦労していた教習時限は、1段階2時限目です。
1段階、1時限目ではないの?と思われるかも知れませんが、2時限目だと感じています。
その理由ですが、2つあります。
1つ目は、2時限目で少し操作が慣れたことにより、クラッチ操作が雑になってしまい、
エンストを繰り返したり、エンストしてバランスを崩したときに、最悪転倒してしまうことです。
1時限目のときは、バイクに乗りはじめのため操作を慎重に行うことで、実はエンストや転倒する方が2時限目よりも少なかった印象が強いです。
教習に限らずだと思いますが、慣れてきたときに注意が必要ですね。
2つ目の理由は、1段階の2時限目の教習でギアの変速を修得するために、教習時間の大半を変速操作に充てることになります。
当然、繰り返すことで操作感覚を理解して、慣れてくるわけですが、この段階では変速操作を楽しむ余裕はなく、悪戦苦闘している険しい表情で操作している教習生さんを見ることが、本当に多かったです。
偉そうに言っていますが、わたしもバイク免許教習を受けていたときは、変速操作に不安があったので、険しい顔で教習していたと自負できます。
最後はスイスイ
卒業検定前の2段階の後半になると、車はATでMT操作に不安を感じていた方も、エンストすることもほとんどなく、変速操作もスムーズにこなしている方が大半でした。
もちろん、個人差があるので全員とは言いません。
教習期間が空いてしまったことで、操作感覚を忘れてしまっている場合もありました。
技能の教習時間は17時間(1段階9時限、2段階8時限)もあるのと、基本的には教習車は1車種のみなので、2段階に入ると変速操作を楽しんでいる教習生さんをよく見てきました。
ただし、2段階に入ると別の不安をかかえていました。
それは、一本橋やスラロームといったバランス感覚が必要となる操作でした。
さいごに
車の免許はATでMTのバイク免許を取ることに不安を感じている方へ、わたしのバイク教習経験から、『安心してください』と声を大にして伝えたいです。
バイクのMT操作に慣れてくると本当に楽しいです。
わたしはバイク歴30年になりますが、バイクのMT操作を不憫に感じたことはほとんどありません。
正直、ツーリングで渋滞にはまったときは、左手を酷使して疲労することはあります。
ただ、自分の好きなギアを使用してバイクの加速や減速をすることに、バイクを操っているという楽しさを感じることが、今でも飽きることなく出来ています。
バイク教習時限は17時限もあるので、個人差はありますが操作に慣れて楽しさも感じることもできると信じています。
バイク免許を取ってお互いにバイクを楽しみましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。