ライダーにとって転倒することはとても怖いことです。私もいままでに数回愛車を転倒させたことがありますが、そのショックを回復するまでに相当の時間がかかりました。また、転倒すると同時に怪我をする場合もあります。特に小柄な女性ライダーの場合は転倒リスクが高いと思います。私が普段気を付けている転倒防止策をご紹介させていただきます。
1、たちごけ防止策
男性、女性問わずにたちごけを経験されたことのあるライダーの方はたくさんおられると思います。私もそのひとりです。たちごけはどのような状況で発生しているのでしょうか?考えられるものをいくつかあげてみました。
- 乗り降りする場所が傾斜がついていたためバランスを崩してしまった。
- 乗り降りする時に少しバイクが動きバランスを崩してしまった。
- 乗車してからサイドスタンドを払おうとバイクを少し右に傾けた時にそのまま右に転倒してしまった。
- 乗り降りしようとしたら強風が吹いてバランスを崩してしまった。
他にも理由はあるかも知れませんが、私がいままでに見てきた「たちごけ」は上記4つです。サイドスタンドを出した状態で乗車すればバランスを崩しても転倒することはないので、サイドスタンドは乗車してからはらう、降車する前にサイドスタンドを出すことが対策として一番良いと思います。当り前だとお叱りの声が聞こえてきそうですが、教習所ではバランスを取る練習という理由でスタンドをはらってからバイクに乗車させているところが多いみたいです。それが習慣化して免許取得後もスタンドをはらって乗車している方も多いです。ただ、小柄な女性の場合は乗車した状態でスタンドをはらうため右足を地面に付ける時にバランスを崩して、スタンドが出ていない右側に転倒する危険性があるので、私は乗車前にハンドルを右いっぱいに切って前輪ブレーキをしっかりかけた状態にして、スタンドをはらってから乗車した方が転倒のリスクを減らすことが出来ると思います。少しバイクが傾くだけで重さがかかってきて支えることが困難になります。バイクがまっすぐの状態なら支える力はほとんどいらないので、逆にリスクが減ると考えています。バイクが少しでも動くとバランスを崩すので繰り返しになりますが、かならずハンドルを右いっぱいにきって右ブレーキをしっかりかけてまたがる事をおすすめします。
2、低速走行時のブレーキの掛け方について
たちごけ以外の転倒で注意したいことは低速走行している時のブレーキの掛け方についてです。遅い速度で走行している時にブレーキを掛ける場合は、前後輪のブレーキを掛ける必要はないと思います。特に前輪ブレーキ(右ブレーキ)はよく効くため少し強くかけるとバランスを崩して転倒する危険性が高まります。いつも私は低速走行時は後輪ブレーキ(足ブレーキ)だけを使用して速度調節をしています。特に低速でカーブを曲がっている時は前輪ブレーキで速度調節をすることはとても難しいので、後輪ブレーキを使用することが有効ですし後輪ブレーキだけで十分に対応することができます。どうしても手のほうが器用に使えるので手を使いたくなりますが是非、後輪ブレーキだけでどういうブレーキのかかり方になるか?試してみてください。かなり強く後輪ブレーキ(足ブレーキ)をかけてもバランスが崩れないことを知ることが出来れば必ず転倒防止のひとつになると思います。最後までお読みいただきましてありがとうございました。