教習所のカリキュラムによって違いはありますが、今回は7時限目として車両特性を踏まえた運転についてお伝えしたいと思います。
バイクの車両特性の止まる事と曲がることについて、シミュレーターという機械を使って教習を行います。
シミュレーター
この車両特性を踏まえた運転という項目では、シミュレーターというゲームセンターにあるような、模擬運転装置を使って教習をすることになります。
シミュレーターを使う目的は、
危険な場面を安全に体験ができること
様々な場面の設定ができること
録画して後から再生ができること
再生するときに色々な視点(ドライバー視点、歩行者視点など)を設定できる
多くのメリットがあります。
どうしてもゲーム感覚的な部分がありますが、得られる効果は大きいです。
ブレーキ
バイクはタイヤが2つしかないので転倒の危険性が常につきまといます。
特に急ブレーキをかけた時はバイクの挙動が大きく変わる場合があります。
ブレーキの体験では実車ではできない急ブレーキをやります。
不思議なもので転倒してケガをすることはない!とわかっていても思い切りブレーキをかけれる人はなかなかいません。
何度か繰り返すと急ブレーキをかけることができます。
急ブレーキをかけるとタイヤの回転が止まって(ロック)転倒するわけですが(画面上で転倒した画面に切り替わります、
あと派手な効果音がなります)タイヤの回転がロックをして前輪タイヤがブルブルするところが本物のように再現されています。
本当によく作られています。
体験をしたことがない人は教習のときに、必ずこのブルブルを確認しておいてください。
転倒する前の前兆を知っておくことは大切なことです。
実車では危険すぎて体験することはできません。
路面状況の変化
路面の状況を変えてブレーキ体験を行います。
◇雨降りの湿潤路面について
湿潤路面では急ブレーキをかけると簡単に転倒してしまいます。
逆に転倒しないようにブレーキ調節に気を配って行うと乾燥路面に比べると、転倒せずに停止させようとしたら多くの距離が必要となります。
雨降りのときの車間距離の重要性がよくわかります。
◇砂利道路面について
砂利道の体験では道路の凸凹感がうまく再現されています。
◇鉄板の上
鉄板に関しては少しブレーキを握るだけで簡単にタイヤがロックをして転倒してしまいます。
最近は道路上での鉄板は見ることがなくなりましたが、マンホールの上で急ブレーキをかけたりすることは可能性としてあるように思います。
カーブ
四輪車で曲がるときはハンドルを回してタイヤの向きをかえて曲がっていきます。
バイクの場合はハンドルも使いますが、バイクを傾けて曲がっていくことになります。
曲がっていくときには、バイクが外側に飛び出そうとする力(遠心力)がかかります。
遠心力に負けないようにバイクを更に倒したり、速度を落としたりして飛び出さないように調整する必要があります。
ここでの体験は同じ半径のカーブを速度変えて走行していきます。
当然、遠心力がかかってきます。
その遠心力に負けないようにバイクをどんどん傾けてカーブ走行をしていく体験をします。
最終的にはみ出してガードレールにぶつかって終了となってしまいます。
別の体験ではカーブ途中でマンホールが出てきます。
そのマンホールの上を通過すると後輪がズルッ!とすべる感覚を体験できます。
これもよく再現されています。
さいごに
この教習は複数の教習生と同時に行います。
ブレーキやカーブの走行は四輪車では、ほとんど個人差はありませんがバイクでは個人差がかなり出てきます。
機械を使っての体験になりますが自分自身の運転と他の人の運転を比較することも出来るのでよく観察しておくべきです。
次回は、1段階8時限目 坂道の通行、発進についての内容をお伝えします。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
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