
ここでは、普通二輪免許(MT)の教習2段階6時限目に実施されることが多い(教習所によってカリキュラムに違いがあります)カーブの安全走行・体感走行についてお伝えしたいと思います。
カーブの体感走行
カーブの体感走行では実車バイクを使用して少し危険な体験をします。
同じカーブを速度を変えて減速をせずに定速で走行します。
教習所のカーブによりますが例えば1周目は25キロで定速走行でカーブを通行し、2周目は10キロ速度をアップして35キロの定速走行でカーブを走行します。
当たり前ですが2周目の35キロの定速走行ではバイクが外側にふくらんでいきます。
このふくらむことを体感します。
カーブで速度が速かったら遠心力がかかってふくらむことは、学科教習などで知識を得ているのでわかっていることですが、実際に体感、体験することでカーブでバイクがふくらんだ時にどんな心理状況になるか?を確認することが出来ます。
事故防止
この時限では危険なことを行うので、事前に注意事項を念入りに教習生の方にお伝えをします。
伝える注意点は・・・
カーブでふくらんだときに前輪ブレーキをかけると転倒する危険性があるので、アクセルを戻すだけで良いことを強調してお伝えします。
対向車線にふくらんでもよいことも強調して伝えます。
しかし、実際にバイクに乗って走行してみると、カーブでバイクがふくらんだときに強く前輪ブレーキをかけてしまう教習生の方がたくさんおられました。
なかには転倒をしてしまう教習生の方もおられました。
カーブでバイクがふくらんでもアクセルを戻せばふくらみはおさまります。
最初の注意点でも伝えてはいますが、反射的にブレーキをかけてしまうので本当に注意が必要です。
誰でもそうですがバイクがふくらんでしまうと冷静な対応はとても難しくなると思います。
バイクの単独事故が多いこともこの急ブレーキが原因になっていることが多いです。
余裕を持った速度でカーブに進入していくことを、この体験を通じて知ってもらうことがとても重要です。
カーブ中の回避
カーブでのふくらみを体験した後に、カーブ途中で障害物があった場合の対応について練習を行います。
実は、どんな障害物が設置してるか?を教習生の方は知らない状態でカーブに進入してきます。
わたしはカーブ上にパイロンを数本倒して設置していました。
何が設置されているかを知らずにカーブに進入してくる教習生さんは、どうやってよけたらいいか?ほとんどの方がとまどっていました。
ほんの数秒でどう障害物を避ければよいかを考えることとすぐに操作を行うことはかなり大変です。
また、安全な走行位置を確実にとることもなかなかできないものです。
余裕を持った速度でカーブに進入して、障害物があった場合であっても安全な走行位置を選択できるような速度調節が必要です。
カーブ進入前の速度調節はとても大切です。
カーブの安全走行
カーブの安全走行という項目では、教習生さんに安全だと思う速度を考えて走行してくださいと伝えます。
指導員はカーブで教習生の安全だと思う速度を観察します。
あたり前かも知れませんが5人教習生さんがいれば、5人それぞれ安全だと考えるカーブの進入速度が違います。
安全な速度は何か?あっても転倒などすることなく対応できる速度だと思います。
さいごに
このカーブの体感走行は今後バイクを乗っていくうえでとても大切な体験ができます。
カーブ走行はバイクの楽しみの1つですが・・・
1つ間違えると取り返しのつかないことになってしまうのもカーブだと思います。
この時間の体験で得たことをいつまでも忘れずにして欲しいと願っていました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
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