
教習所に通いはじめたら早くバイク免許を取りたいと思いますよね。
私は20年間、教習所の指導員として勤務していました。
その経験から、10代の方にとって、バイク教習の最大の難関は、、、技能教習の平均台やスラロームではなく、学科だと強く感じています。
今回は元教習指導員という立場から、その理由を解説していきます。
よろしければお付き合いください。
技能は心配ナシ!
10代の方で、初めての免許取得でバイクの教習に通われる方は、うまく乗れるか心配されているかもしれませんが、実は平均台やスラロームよりも、学科教習で時間がかかることが多いのです!
その理由は以下の通りです。
① バイクの教習は感覚をつかむことが重要ですが、若い方が覚えることが早い傾向があります。なぜなら、好奇心から失敗を恐れずにとりあえずやってみようという気持ちが強く、説明しなくても一本橋を普通に通過してしまうこともよくありました。
② 10代の方は、普段から自転車に乗る機会も多いです。これが有利に働きます。なぜなら、自転車とバイクの運転には共通点があり、まっすぐ走っているときにも知らない間にハンドルを使ってバランスを保って走行しています。
③ 感覚をつかむことが早く、知らない間に自転車でバランス練習も行っていることになります。そのため、技能教習ができるか心配しながら教習に通い始める方が多いですが、私の経験上、10代の方でそれほど苦労される方は少なかったです!
難関になるのは学科
問題の学科教習についてですが、技能教習は楽しく進められるのですが、学科教習についてはどうしても面倒に感じてしまうことがあり、そのために後回しにしてしまいがちです。さらに、学科教習をすべて受け終えた後には、効果測定と呼ばれるテストが待っています。
このテストはしっかり勉強しないと難しく、合格できない場合、何度も再受験することになります。
技能教習が順調に進んで、免許が取得間近の時に、このテストが免許取得の大きな障害になることがあります。
これが原因で、多くの人が免許取得プロセスで足踏みしてしまう例を見てきました。
テスト対策
10代の皆さんは、多くの方が学校に通われており、普段から学業に追われています。
その中でも、教習の勉強をするのはかなり大変なことでしょう。
さらに、教習の学科教習というのは、「教科書」を読んでの勉強が中心ですが、正直言って楽しいとは言い難いものです。
それに、学科教習では「道路交通法」といった法律に関する内容を学ぶことになるため、初めて触れる人にとっては少し敷居が高く感じられることもあるでしょう。
そこで、学科試験に備える際には、事前にざっくりと内容を把握しておくことが重要です。
これにより、教科書の勉強もスムーズに進むことでしょう。
私は個人的に、「原付免許の参考書」を事前にチェックすることをおすすめします。
原付免許の参考書にはさまざまな種類があり、イラストが豊富でわかりやすいものや、漫画形式のものなど、読みやすく工夫されたものがたくさんあります。
道路交通法の勉強を始めるキッカケとして、原付バイクの参考書をサクッと読んでみることは、効果的な方法です。
ぜひ、これを参考にしてみてください。お役に立てれば幸いです。
さいごに
教習が楽しくスムーズに進んでいたのに、テストになかなか合格できず、先に買っておいたバイクになかなか乗れずに悔しい思いをしていた教習生の皆さんの姿を何度も見てきました。何度言っても足りませんが、10代の皆さんにとっての難関は、平均台でもなく、スラロームでもなく、学科試験なんです!
早めにしっかりと勉強をしておけば、それほど難しい内容ではありませんので、じっくりと、技能教習と同時進行で進めていくことをおすすめしますね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき
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ぜひ、ご活用いただけると幸いです。