【高齢者講習】何歳まで車の運転が出来るのか?
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わたしは教習所で20年間指導員をしていました。四輪教習、二輪教習、学科教習、検定員(試験官)、初心者講習、違反者講習、高齢者講習とたくさんの業務を経験しました。その経験から『何歳まで運転ができるのか?』について感じたことをお伝えしたいと思います。よろしければお付き合いください。

高齢者講習

高齢者の講習では69歳以上の年齢の方が受講に来られます。受講される年齢は70歳代の方が多かったのですが、80歳代の方もたくさんおられました。ちなみにわたしは担当しませんでしたが、96歳の方が受講されていたことを覚えています。だから、何歳まで運転できるか?の回答については96歳までが正解かも知れません。ただ、続きがありますので読んでいただくとうれしいです。

個人差が大きい

わたしが担当させていただいた受講者の方は1000名をはるかに超える人数だと思います。担当していて強く感じたことは、同じ75歳でも個人差がかなり大きいということです。75歳の方でも、背筋が伸びていて見た目に若い方と猫背になっていて見た目に老けている方と色々な75歳の方がおられるので、正直75歳の方の基準がわからないです。講習を通じて、世間話をよくしましたが習慣的にウォーキングなどの運動をしている方は背筋が伸びている方が多かった印象があります。逆に猫背になっている方は家でゴロゴロTVを見ていますという方がおおかった印象です。あくまで私見です。

何歳まで運転できる

結論を延ばしてしまいましたが、『何歳まで運転できるか?』については免許制度上は上限がありませんので、何歳までも運転が出来るが回答になりますが、わたしが講習を担当していて『この人は危ないな~』と思った人の特徴を正直にお伝えしますと、無理をして走行しているのかと思うぐらい速度が速い人がいました!アクセルをおもいっきり踏みこむので急加速となります。止まれの標識や赤信号を見落とす人も危ないです。ただ、この見落としには速度が速いという事も含まれている場合があります。1番危ないと感じたことは多くの方が進路変更をする前の安全確認で、ミラーの写らない部分を首を振って確認する目視が出来ていないことです。1000名のうち900名の方に運転後の講評で伝えました。1割の人しか目視が出来ていなかったです。 目視できないことが1番危ないと言っている理由をこれからお伝えします。

視野の問題

視野というの『一目で見られる範囲』の事を言います。この視野が広い方がたくさん情報を得ることができます。だから、視野が広い方がいいわけですが、残念ながら高齢になるにつれて『視野が狭く』なっていきます。具体的には、20~30歳代では両目で200度くらい(自分の両肩がぼんやり見えるくらい)見えていたものが、60~70歳代になると150度くらいになってしまいます。(もちろん個人差があります)150度になると自分の両肩はほぼ見えなくなっています。つまり、若いときよりも確認した方向に首を振って、顔を向けないとバイクや車、自転車などを見落としてしまうことになります。

ストレッチ

昔のフェンダーミラーであれば、顔を少し動かすことで自分の車の右後ろ部分や左後ろ部分を見ることができました。しかし、現在のドアミラーでは少し顔を動かしただけでは確認することは出来ないので、首を振って目視をすることが絶対に必要になります。900名の方に運転後の講評で目視のことを伝えてきましたが、みなさんから言われる言葉は『身体が硬くて、振り向けない』と強く言われました。わたしも40歳の後半となり身体が固くなることについては身を持って実感しています。目視が出来ないことが1番危険と感じたことは、アクセルとブレーキの踏み間違いについては車がサポートをしてくれるので、自動的にブレーキがかかり停止をしてくれます。進路変更時のサポートについては、後続からの接近は知らせてくれますが、完全に停止する機能はついていません。(2021年1月現在)だから、事故防止のためにも首を振って確認する目視が重要だと強く感じています。わたしの父も今年74歳になりますが、まだまだ運転を続ける意思は強いので、少しでも身体の硬さがとれるように、ストレッチをすることをすすめました。よろしければ下記参考にしてください。

ご参考までに

さいごに

何歳まで運転できるのか?については免許制度では上限がないので何歳まででも運転できることが答えになります。しかし、何歳まで安全運転ができるのか?となれば上限が発生するかも知れません。目視ができないまま運転することはやっぱり危ないですし、常に体調が悪い状態では安全に運転することはできません。わたしの父に言っていることですが、ストレッチやサプリメントなども活用して健康な身体を維持していくことが、いつまでも運転を続ける方法のように感じています。最後までお読みいただきましてありがとうございました。参考になりましたら幸いです。もとゆき

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