バイク教習の急制動が苦手だった方へ!路上運転で気を付けるべき2つのこと
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わたしは教習所で指導員を20年間していました。

バイク教習の練習で急制動という項目がありましたが、『急制動が苦手!』という方をたくさん見てきました。

今回、お伝えしたいことは、急制動が苦手だったけど無事バイク免許を取られた方で、卒業後に急制動をする場面で、あらためて再確認して欲しい内容となります。

急制動が苦手だった方や、急制動のことが気になる方の参考になりましたら幸いです。

よろしければお付き合いください。

急制動とは

ブレーキをかけてバイクを止める練習のことで、教習では慣れてきた頃に練習をする課題となっています。卒業検定の課題では大型二輪や普通二輪は40キロ、小型二輪は30キロの速度を出した状態で、ブレーキ開始位置からブレーキをかけて、大型二輪や普通二輪は11メートル以内(路面が濡れていたら14メートル以内)、小型二輪は8メートル以内(路面が濡れていたら11メートル以内)で停止できれば、急制動の項目をクリアすることが出来ます。操作としては、前後輪のブレーキとエンジンブレーキの3つのブレーキを使ってバイクを止めることになります。

アクセルを戻す時機

気を付けるべき1つ目のことは、アクセルを戻す時機です!急制動では、ブレーキをここから掛けてくださいというパイロン(コーンとも言います)が設置されていて、そのパイロンの横に前輪タイヤがきたらブレーキを開始すればよいのですが、個人差がありブレーキを掛ける時機が遅くなる方がいました。当然、ブレーキを掛けるのが遅くなりますので、普通二輪であれば11メートル以内で止まれなかったり、11メートルで止まれないと感じて、あわてて急ブレーキを掛けて転倒するぐらいの勢いで止っていた方がおられました。なぜ?ブレーキの開始が遅れるのか?ですがよく観察をしていると、アクセルを戻す時機が遅いのです!アクセルを戻すのが遅いために、ブレーキ開始時機が遅れてしまっていたのです。当たり前のことでは?と思われるかも知れませんが、ブレーキを掛けている教習生ご本人様は、アクセルを戻す時機が遅いとは自覚していません。だから、わたしが気を付けて欲しいと思うことは、路上を運転している時にアクセルを戻す時機が遅れていないか?を振り返って確認してみて欲しいのです。もちろん、前車との車間距離の取り方も影響してきますが、いつも、止まる直前でブレーキを強く握っているという場合は、アクセルを戻す時機が遅れているかも知れません。

フロントブレーキの使い方

気を付けるべき2つ目のことは、前輪のブレーキの使い方です。バイクには、前輪と後輪とエンジンのブレーキの3つがありますが、後輪ブレーキやエンジンブレーキよりも前輪ブレーキの方がよく利くように出来ています。わたしが教習所で指導をしていたときに、前輪ブレーキが握りこめずに停止距離が伸びてしまう教習生の方を見ることがありました。その理由として、教習初期に前輪ブレーキを掛け過ぎて転倒した経験があり、その時の記憶が残っているため前輪ブレーキを掛けることに恐怖心を持っている方がいました。なんど、練習しても恐怖心から前輪ブレーキを握りこめずに停止距離が伸びてしまうことになります。そこで、具体的にアドバイスをしていたことは、前輪ブレーキを握るときにぞうきんを絞るようなイメージで徐々に力を入れてくださいと言って、繰り返し繰り返し練習をすることで『握っても大丈夫』という感覚と自信を付けてもらうようにしていました。教習で出来るようになっても、月日が経つことで忘れてしまうことがあります。なので、路上走行しているときには意識して前輪ブレーキを使うことをおすすめします。エンジンブレーキや後輪ブレーキだけの操作に偏ってしまうと、前輪ブレーキをほとんど使わなくなり、感覚を忘れてしまうことになるからです。これは、急制動に苦手意識が有る方も無い方にも言えることだと感じています。

さいごに

バイクを運転していて何か?危険な場面が発生したときには、避けることも方法としてありますが、わたしはブレーキを使って速度を落とすことが重要だと考えています。それは、速度が50キロで車などにぶつかるのと、速度が20キロで車などにぶつかるのでは、バイクやライダーにかかる衝撃力に大きな差が出るからです。もっと言えば、同じような危険場面でも、ライダーによって『ぶつかる場合とぶつからない場合』が発生するという事です。だから、教習で急制動に苦手意識を持っている方は、アクセルの戻す位置と前輪ブレーキを普段から意識して操作をして見てください。今回の内容が参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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