車やバイクを運転していると対向車線が渋滞をしている場面はよく見ることがあります。
自分の走る道路が空いているとつい加速をして通りすぎたくなりますよね。
1年で1、2回は対向車線が渋滞している時に危険な場面に遭遇してしまうことがあります。
ここでは、元教習指導員の経験から対向車線が渋滞しているときの危険性と対処法についてお伝えさせていただきます。
よろしければお付き合いください。
①人、自転車の飛び出しに注意
渋滞の車と車の間から歩行者や自転車が道路を横断してくる場合があります。自転車が車の間から飛び出てきてあわてて急ブレーキをかけることがあります。
歩行者も飛び出してくることがありますが、自転車よりも動きが遅いのと歩行者もこちらに気付いて止まってくれる場合があるので対応しやすいです。
自転車の場合、どんな人が自転車を運転しているか?で危険性がかわります。
②注意する自転車
高齢者の方が運転している自転車の飛び出しに遭遇することが多いです。
子供の自転車も注意が必要だと思いますが、子供の自転車飛び出しに遭遇したことはほとんでありません。
高齢者の方の飛び出しでこわい事はまったくこちらの車やバイクの存在に気付いていないことです。
だから、こちらが止まらないと絶対に事故になります。
存在に気付かないのは視力や視野の問題がありますが、いつも通っている道でいままで危ないこともなかったからと安心して横断しているケースもあります。(実際に高齢者の方が言っていました)
③車やバイクにも注意
渋滞の車と車の間から出てくる車やバイクにも注意が必要です。特にコンビ二やガソリンスタンドから出てこようとしているドライバーやライダーの心理状況は、早く道路に出たいと思っている場合が多いです。なぜなら、渋滞でとまっている車が発進すると自分の車やバイクが邪魔になってしまうからです。
そのような急ぎの心理状況で安全の確認をしっかりすることができるか?
というと簡単ではないように感じます。
ですから対向渋滞車の間から車やバイクが出てこようとしていないか?を見るだけではなく捜す意識で見ることが必要だと感じています。
対応方法
渋滞の車の間から車やバイクが自分の前に出てきたときは『止まる』ことが一番の事故防止になります。
避けることも可能ですが、避けた後ろからバイクや他の車がきていると接触事故になってしまう可能性があるからです。
車やバイクに乗っていてどうしても前が空いていると加速をしたくなってしまいます。
対向車線が渋滞している場合はなにか?出てきたときに『何キロだったら止まれるか』を考えてアクセル調節をする必要があります。
特に危ない場面は対向車がトラックやバスなど背の高い車の場合です。
トラックやバスの大きさで飛び出してくるかも知れない自転車や車がまったく見えないからです。
10キロ~20キロの遅い速度でアクセル調節に神経を使いつつ、いつでもブレーキがかけれるように心の準備をしています。
何かが出てきたときに『何キロ』なら止まることができるか?
これが、とても大切だと感じています。
後続車がいる場合でも気持ちを変えることなく『何キロ』なら止まることができるのかを徹底することが、対向車線が渋滞しているときの最大の事故防止策だと思っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき