高齢ドライバーの運転傾向を理解して事故を予防しよう
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高齢ドライバーの安全運転の向上に向けて、私たちの意識と理解が必要です。高齢者の運転傾向は若いドライバーとは異なることがあり、その特徴を理解することで事故を未然に防ぐことができるかもしれません。この記事では、高齢ドライバーの運転に関する重要な要点を探りながら、共に安全な道を歩んでいくための方法を考察してみましょう。高齢ドライバーとの交通安全に向けて、私たち一人一人ができることは何かを考えてみましょう。

運転を続ける理由

高齢ドライバーの方が運転を続ける理由について考えてみました。

 

もとゆき

思いつくものを挙げてみました。

 

  • ゴルフなどの趣味で利用している
  • 日常生活の必需品(買い物や病院への通院)
  • 夫や妻の介護のため、通院のため
  • 孫の送り迎え
  • 仕事(畑仕事など)に行くため
  • 遠い田舎の墓参りに行くため
  • 運転を急にやめると行動範囲が狭くなるため
  • 認知症の心配を抱えているため、自立した生活を維持したい

 

当たり前ですが、運転することは高齢ドライバーの方々にとって生活の一部になっていることを理解します。

しかしながら、急に車がなくなることで上記にあげたことができなくなったり、制限されることがあります。

 

高齢による運転には慎重さが求められますが、高齢ドライバーが自立した生活を送る上で重要な役割を果たしていることも事実です。

一方で、認知症の心配もありますから、運転能力に関しては定期的な健康チェックや家族や医師とのコミュニケーションが重要です。

 

地域社会と家族のサポートがあれば、高齢ドライバーが必要な場面で安全に運転できる環境を整え、社会参加を継続することが大切です。

そして、将来的には自動運転技術の進化や交通環境の整備によって、高齢者の移動手段にさまざまな選択肢が提供されることも期待されます。

指導員から見た感想

わたしが高齢者講習を担当していた際、受講者の方々に抱いた印象は以下の通りでした。

  • 運転に対するプライドが非常に高い:受講者の方々は自分の運転に対して自負心を持っていました。
  • 運転がうまいと本人は思っていますが、実際はそれほど上手ではない:多くの受講者が自分の運転技術に対して過信している傾向がありましたが、実際には改善の余地があると感じました。
  • 車両感覚の衰えがある:高齢化に伴い、一部の受講者には車両感覚が衰えているように見受けられました。
  • ベテランほど『くせ』は取れない:長年の運転経験からくる特有の癖は、なかなか改善が難しいと感じました。

講習中には、クランクのポールにぶつけたり、車庫入れをしている際に縁石に乗り上げたりするケースが見受けられました。

そのような時、受講者はしばしば「いつもの車と違うから!」と言って自己弁護をすることがよくありました。

 

もとゆき

ただ、そういった方々に限って走行速度が速いケースが多かったです。

 

いつもと状況が異なると感じるなら、速度を控えめにすることが重要ですが、この点についてアドバイスしてもなかなか聞き入れてくれないことがありました。

受講者の皆さんには貴重な経験と知識がある一方で、頑固な部分もあると感じましたが、それでも適切なアドバイスと丁寧な指導を心掛け、安全運転に対する理解を深めていく努力をしていきました。

法令の違反について

高齢者講習で受講者の運転を見てきた中で、いくつかの法令違反や注意すべき点が見受けられました。

 

もとゆき

以下に具体的な例を挙げてみます。

 

  • 一時不停止(止まれを無視する行為) 交差点や標識のある場所での一時停止が十分に行われていない場合がありました。
  • 停止線オーバー 停止線を越えて停車してしまうケースが見られました。
  • 前車との車間距離が詰めすぎ 停止時や走行中、前車との適切な車間距離を保てていない受講者がいました。
  • 確認(目視)不足  老化や身体の硬化により、首を回すなどの確認動作が難しい受講者がいたため、周囲の確認が不十分になることがありました。
  • ウインカーの出し忘れ、出し遅れ 方向指示器(ウインカー)の操作が適切でなく、出すタイミングを忘れる、あるいは遅れて出すケースがありました。
  • 速度調節が不適切 道路の状況に応じた適切な速度調節が難しい受講者が見られ、時には速すぎたり、逆に遅すぎたりすることがありました。

また、慣れていないコースやはじめての運転に苦戦している受講者の方が多い傾向にありました。

高齢者の方々が新しい環境や道路に慣れるのには時間がかかることが理解されるべきであり、それに配慮した指導が必要です。

講習中には受講者の安全を確保しつつ、適切なアドバイスやサポートが提供されることが重要となります。

さいごに

今回の記事で伝えたかったことは、高齢ドライバーの現状に関することですが、高齢の方々の中には自分の身体のことを十分に理解していない方や、ご家族が免許返納を勧めてもあまり話を聞こうとしない方がいらっしゃるようです。

 

つまり、今回お伝えした内容は、道路で運転している方々の中にも多くの方が該当する可能性が高いと推測できます。

 

もとゆき

そのため、危険を予想して運転することが必要不可欠です。

 

自らの健康状態や運転能力を客観的に振り返り、必要に応じて運転の見直しを行うことが大切です。

 

私自身もいつかは高齢者になり、逆の立場に立つことになるかもしれませんが、素直に自分の老いを認めることができるか、自信はありません。

しかし、そのような時が来た際には、周囲の意見に耳を傾け、自らの安全と他の人々の安全を最優先に考えた判断を下すことが重要だと感じています。

自分自身と他者への配慮を忘れずに、安全運転に努めたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今回の内容が参考になりましたら幸いです。もとゆき

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